ものづくり見える化SOLの製品概要

ものづくり見える化SOLとは、弊社の考える「ものづくり見える化」の実現を支援するためのソリューションです。下図のようなイメージでITツールを活用しながら、貴社のものづくり見える化の定着をご支援いたします。

「見える化支援」と「定着支援」

ものづくり見える化SOLは、ものづくり見える化を実現するためのITツールの導入から活用支援までを含めたソリューションです。上記のように、ITツールを活用した「見える化の支援」と「定着の支援」を行います。

では、ものづくり見える化SOLは、どのようにして、「見える化支援」と「定着支援」を行うのでしょうか?その詳細をご紹介しましょう。まずは、「見える化」支援からご説明します。

まずは「見える化」に焦点

製造現場では、作業員が製造日報に製造現場で発生したQCDに関する情報を手入力(手書)しています。そして、その製造日報を製造部門では、「計画通りに生産が進んでいるか?非効率な作業はないか?」などの確認に活用し、品質管理部門では、「品質異常がないか?不具合発生を削減するにはどうすればいいか?」などの確認に活用します(下図参照)。

製造日報の流れと管理部門の着眼点

製造現場の課題

上記のように、製造現場では製造日報を起点に、QCDの管理が行われています。しかし、その製造日報に下図のようなさまざまな課題があります。

製造日報にまつわるQCDの課題
課題 課題概要
膨大な工数をかけてエクセルに転記 製造日報は手書き入力されており、その内容を記録として残すためにエクセルに転記しなければなりません。しかし、転記には当然時間がかかり、人件費もかかります。すぐに状況把握をしたくても、転記完了するまで待っていなければなりません。
転記ミスがあり集計・分析がうまくいかない 転記されたエクセルの内容は、人間による転記ですから、当然ミスが発生しています。そのため、分析・集計にも時間がかかります。この内容は合っているのか?の確認をするだけでも大変です。
エクセルに詳しい担当者に業務が属人化 エクセルの内容を分析・集計する際にはグラフ化、ピポットテーブルの活用などエクセルの知識が必要になります。その際にエクセルに詳しい担当者に業務・相談が集中し、属人化していきます。
分析に時間がかかり、タイムラグが発生 エクセルの分析・集計に時間がかかると当然タイムラグが発生しています。今の現場の様子を見たいのに、分析・集計の内容は数日前の話・・では適切な判断ができません。

製造現場の課題を解決するITツール

このような製造現場の課題を解決するために、主に下記の3つのITツール(ConMas i-Reporter、Dr.SUM、MotionBoard)を活用し、課題解決を実現します。

i-ReporterとDr.SUMを活用した集計の流れ

製造日報を電子化するConMas i-Reporter

電子帳票システム「ConMas i-Reporter」の活用によりタブレット端末で製造日報を電子化できます。

製造日報のデータを集約しカスタマイズ 「Dr.Sum」

電子化された製造日報のデータを集約し、欲しいデータを欲しい切り口にカスタマイズするのがDr.Sum。

データを見やすく見たい形式に表現「MotionBoard」

Dr.Sumに集約された製造日報のデータを見たい形式に自由自在に表現するのがMotionBoard。

Dr.Sum・MotionBoardを使うと、さまざまな基幹システムのデータを一元で管理することができ、生産ロスコスト、在庫推移、歩留り、工場稼働率、生産LTなどの経営指標をリアルタイムでモニタリングが可能です。また、事故や故障の際、いつ、どのラインで誰が作業している時に発生したものかを確認することもでき、経営層やグループリーダーがそれぞれの視点で分析することが可能です。

このようなITツールを活用し、「見える化支援」を実現いたします。製造現場の状況を「タイムリー」に「見たい形で見れる」ようになります。

次に、定着支援についてご紹介します。定着支援とは、製造現場の「今」が数値で見えるようになった状況で、どのようにして改善を繰り返していくのか?を現場に定着させることです。

これがなければ、せっかく導入したITツールも無駄な投資になってしまします。

次は「定着」に焦点

製造現場に定着しない理由

では、なぜ製造現場に定着しないのでしょうか?それは下記の3つの理由があるためです。

見える化がゴールになってしまい定着しない

定着しない理由の1つ目は、「見える化がゴールとなってしまう」です。生産指標の見える化は手段であってゴールではありません。見える化したからといって定着するわけではないのです。

生産指標のベースとなるデータ入力が浸透しない

製造日報などの業務を電子化すると「紙の方が楽だ」「入力が面倒」「やり方がわからない」というような不満が発生します。製造日報の作成担当者にメリットが少ないため入力業務が定着しないのです。

生産指標を見える化しても改善・対応アクションが不明確

生産指標を見える化できても、その指標の改善・対応アクションが不明確だと効果がありません。その結果、現場に定着しないのです。

定着させるための3つの支援

このような定着しない理由・課題を解決するために、ものづくり見える化SOLでは下記のようなご支援を行います。
この3つの支援により、定着しない理由を解決し、貴社のものづくり見える化の促進をご支援させていただきます。

見える化の先にあるゴールの明確化

弊社では、定着を実現するために、個別診断を行っています。個別診断では、貴社の現状を確認し、将来のあるべき姿(ゴール)を明確にします。その後、あるべき姿を実現するための「ものづくり見える化推進アクションプランン(アクションプランのサンプルをダウンロードできます。)」を作成し、個別診断の成果物としてご提示いたします。

工場見学による担当者同士の意見交換

富士フイルムビジネスイノベーションの鈴鹿工場などにご来場いただき、製造日報の作成担当者同士で意見交換が行えます。電子化によるメリットやデメリットなどの情報交換をしていただき、モチベーションや意識改革の支援をいたします。

生産指標別の対応方法の体系化支援

生産指標が悪化してきた時、どのように対処・対応すべきか、その方法論の体系化を支援いたします。富士フイルムビジネスイノベーションのノウハウが集約された改善・対応アクションを貴社は活用することができます。

個別診断の成果物「ものづくり見える化推進アクションプラン」とは?

ものづくり見える化推進アクションプランとは、貴社の現在の状況を調査した上で、貴社のものづくりのあるべき姿論を具体化した提案書です。あるべき姿を実現するために何が課題なのか?その課題をどう解決すべきか?どのようなロードマップを描くべきか?をまとめています。こちらのページでものづくり見える化推進アクションプランのサンプルがダウンロードできますので、ご検討用に是非お申し込みください。

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