社員紹介

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AIやビックデータの活用により、製造設備の自動化を促進!若浪 旭基 AIやビックデータの活用により、製造設備の自動化を促進!若浪 旭基

安全性向上や作業改善を目的に、制御システムを構築!

私は学生時代に情報工学を専攻し、「製品に触れられる仕事に就きたい」という思いからメーカーを中心に就職活動を行いました。さまざまな企業を検討しましたが、当社は会社見学をしたときの印象が抜群に良かったのです。
エンジニア同士が気軽にコミュニケーションを図りながら仕事を進めている姿を見て、「私も仲間と協力しながら、ものづくりに取り組みたい」という強い思いが生まれました。
当社は製造設備を内製化しており、私が所属するエレキ開発グループでは製造設備の制御部分の設計・製作を担っています。製造設備の設計や改善を行って、品質やコスト、納期などの目標を達成することがグループのミッション。その中でも私はソフトウェア設計担当として、「安全性向上」を目的としたプロジェクトに従事しています。
すでに製造設備の危険箇所に作業者が侵入しないよう対策を講じていますが、本プロジェクトはさらに安全性を高めるために立ち上がりました。万が一、侵入した際、AIが検知して設備を緊急停止させるシステムを設計し、すでに鈴鹿事業所内の製造部門で一部導入されています。加えて、本プロジェクトで開発した「作業者を検出するシステム」を応用して、作業者の姿勢や動きを分析するシステムの開発にも取り掛かっています。このシステムを導入することで、各製造工程の作業改善に役立てていけたらと考えています。

前例がないからこそ、新技術を導入するやりがいが大きい

近年、当社は最新技術を積極的に導入し、製造設備の自動化を進めています。私が担当しているプロジェクトはまさにそれで、AIにより作業者の侵入や動きを判断します。新しい技術を学び、採り入れ、自社の製造設備に生かすのはとても楽しく、同時に難しさも感じています。
例えば、前例のない新しい技術を採り入れるのですから、社内にその分野の知見を持った人がいません。
「わからないから、先輩に聞いてみよう」は通用せず、自分自身で解決しなければなりません。その分、時間がかかりますし苦労も多いのですが、それよりも「新しいことに取り組んでいるやりがい」のほうが、はるかに大きいですね。前例がないからこそ挑戦したいし、「AIについては、自分が第一人者なんだ」という思いが仕事に向き合うモチベーションになっています。
また、私たちが設計を担当している製造設備は、自社の製品や富士フイルムグループの製品を製造するために用いるものです。つまり、製品の品質や信頼に影響を及ぼす仕事であり、だからこそ、責任を持って仕事に取り組む姿勢が求められると感じています。以前、製品不良を判定する「画像判定装置」を導入した際には、不良率を一気に改善することができました。自分が設計したシステムが製造現場に導入された結果、目に見えて生産性が向上すると、大きな達成感を得られますね。

ゼロベースの発想で、劇的な改善を実現していく

当社は教育・研修が非常に充実しており、仕事に必要な知識や技術を研修で学べるほか、AIやビッグデータ、IoTなどのDXをテーマにした研修も開催されています。私自身、これらの研修に積極的に参加しており、引き続き研修でDX関連の知識を吸収していきたいと考えています。
また、当社は、既存の方法をリセットしてゼロの段階からベストの方法を考えていく「ゼロベース」の発想を大切にしています。私が担当しているプロジェクトは、まさに「ゼロベース」の発想によるものだと感じています。どの業界でもDX化が進んでいますが、ものづくりの現場に導入するにはもうしばらく時間がかかることでしょう。たとえ難しいテーマでも、「できるわけない」と諦めることはしたくありません。新しい技術や発想を大切にして、劇的な改善につなげていきたいと願っています。
かつて、私自身が「ものづくりに携わりたい」と願って当社に入社したように、ものづくりに興味がある学生の皆さんが当社を志望してくれたら、これほど嬉しいことはありません。仲間と力を合わせて目標を達成する喜びや、自社のものづくりを根底から支えていくやりがいを、ぜひ当社で味わってください。

ある1日の流れ ある1日の流れ

安全生産・低コストの生産設備を実現するためにー。立石 基 安全生産・低コストの生産設備を実現するためにー。立石 基

生産設備の新設・改善を担うメカ設計のエンジニア

当社は国内4か所に事業所があり、各事業所で複合機やプリンター、トナーなど消耗品を製造しています。設備設計チームでは、これらすべての事業所で使用する生産設備の設計・製作や既存設備の改善を行っています。私は入社以来、設備設計チームに所属し、メカ設計担当として経験を積んできました。
新人時代は先輩エンジニアについて仕事を学び、入社2年目から小規模な案件を一人で任されるように。徐々に規模の大きな生産設備を担当するようになり、現在はプロジェクトのリーダーを担うようになりました。
例えば新規設備の導入では、仕様検討から始まり、CADで機械構成の設計や図面作成、製作が私の仕事で、品質の良い製品を安定的かつ効率よく生産する設備をつくることが大きな目的となります。特に、2021年に当社が富士フイルムマニュファクチャリングに社名変更してからは、自社の生産設備だけでなく、富士フイルムグループの関連工場で使用する生産設備の設計・製作 改善業務も積極的に引き受けるようになりました。
現在は、医薬品の製造設備プロジェクトが進んでおり、既存設備生産設備の改善に携わっています。すでにおり、単位時間あたりの生産量を向上させる「サイクルタイムアップ」や設備の稼働時間を伸ばす停止ロスを最小とする「稼働率改善」において、大きな成果を打ち出しています。

試行錯誤を繰り返した結果、より良い設備を実現できる

これまで、数多くのプロジェクトに参加してきましたが、入社3年目に初めて一人で任されたプロジェクトは特に印象に残っています。この時、私はプリンターの部品の一つである「転写ベルト」を製品幅にカットする生産設備の導入を担当しました。ベルトと刃の位置をカメラで計測し、制御するのですが、エレキ設計担当のエンジニアと何度も話し合いながら、カメラの配置や光のあて方を検討したのをよく覚えています。
この設備は今も稼働しており、設備を目にするたびに当時のことを思い出します。このように、私たちの仕事は試行錯誤の連続です。正解がなく、新しいプロジェクトを担当するたびに、「どうすれば良い設備にできるだろう」と何度も自問自答を続けます。
当社のように、生産設備を自社で設計・製作しているのは非常に珍しく、その目的は、自社製品の生産にマッチする低コストな生産設備を実現するためにあります。その分、社内に設計・製作のノウハウが蓄積されており、私自身も経験を積み重ねることで、メカ設計担当のエンジニアとして技術を磨くことができているのだと感じています。
また、生産設備の設計・製作では、開発担当だけでなく製造現場の意見にも耳を傾けることが大切です。私自身、積極的に現場に足を運んで、「設備の調子はどうですか」と聞くよう心がけています。どのような設備を求めているのか。そのイメージを製造担当の社員とすり合わせることで、より良い生産設備にすることができるのだと思います。

失敗を恐れず、新たなことに挑戦する姿勢が評価される

前述の通り、当社は自社で使用する生産設備の新設や改善を行う従来の業務に加えて、富士フイルムグループの生産設備の新設・改善も積極的に引き受けています。そのため、今後は富士フイルムグループのプロジェクトが増えていくことが予想されます。私自身、これまで培ってきた技術やノウハウを生かして、グループにどこまで貢献できるのか、とても楽しみにしています。
また、入社から10年経った今も、「エンジニアとしてもっと成長したい」という思いがあります。
特にエレキ設計は専門外ではありますが、生産設備の設計において必要となる知識でもあります。電気電子やソフトウェア関連の知識を身に付けることで、複雑な制御を必要とする生産設備において、最適な設計ができるよう、日々、部門の教育制度やエレキ設計者からのOJTを活用し知識や技術を吸収しています。
現在、就職活動に取り組んでいる学生の皆さんにも、「ご自身の専門分野だけでなく、周辺分野にも興味をもってほしい」と伝えたいですね。当社は「失敗を恐れず挑戦する姿勢」を応援する風土があり、大学で電気工学を専攻した社員が、メカ設計を担当しているケースもあります。興味・関心の翼をひろげて、好奇心旺盛に新たなことを学んでいく。そんな姿勢をもった方に、当社の仲間になっていただけたら嬉しいです。

ある1日の流れ ある1日の流れ

管理職と子育て。どちらも充実させられる環境がここにあります!前田 ルミ 管理職と子育て。どちらも充実させられる環境がここにあります!前田 ルミ

自社製品に搭載するプリント配線板の実装設計を担当

皆さんがよく使っているパソコンから、自動車、家電、産業用ロボットまで、さまざまな電子機器に搭載されている「プリント配線板」。パソコンを分解した経験のある方なら、緑色の基板に微細な電子部品が取り付けられているプリント配線板を目にしたことがあるかもしれません。
第二製造部は、自社製品である複写機やコピー機に搭載するプリント配線板の設計や製造を担う部門です。
私は入社以来、第二製造部で検査装置の設計や基板のシミュレーション解析などを担当してきました。
現在は、実装設計チームのチーム長を務めています。実装設計チームの担当業務は、設計部門が設計した回路図・部品表をもとに、部品のレイアウトや配線を行うことにあります。
例えば緑色の板は積層構造になっており、重なりが多いほどコストがかかってしまいます。そのため、基板を最小化し、電子部品や配線を集約させることが大切です。一方、大容量のデータを高速に処理するためには、電気信号の伝達速度を高める必要があります。この場合、伝達速度を早くすればするほど、ノイズの発生率が高まってしまいます。そこで、ノイズを生じないような配置や配線を検討することも大切です。実装設計チームでは、より品質の良い基板を効率よく低コストで生産できるよう、日々、チームのメンバーと話し合いながら業務を進めています。

メンバー一人ひとりが輝けるよう、チーム長として支援していく

入社以来、一貫してプリント配線板に関連する業務を担当してきましたが、20年以上経った今も興味が尽きず、この仕事の奥の深さを感じています。実際、技術は日々進化しており、電子部品の微細化や基板の高密度化など、さまざまなニーズに応えてきました。そのため、「日々勉強」の姿勢が不可欠であり、今もアンテナを張って新技術の情報収集に努めています。
プリント配線板は電子機器の心臓部にあたるものであり、苦労して設計・実装した基板に電源をつなぎ、無事に動作するのを確認するたびに、喜びのあまりガッツポーズを取ってしまいます。
やりがいを感じたエピソードは事欠かず、全国展開する大手小売店に設置する複写機のプリント配線板設計を担当した際には、半導体不足で部品が入らない中、チームワークを発揮して代替品を探し、なんとか納期までに供給体制を整えたこともあります。チーム長を務めるようになった今はチーム員のマネージメントに徹しているため、彼らが楽しそうに仕事をする姿を見ることがやりがいになっています。
現在、実装設計チームには約10名のエンジニアが在籍しており、メンバー一人ひとりの仕事に対する思いを受け止めた上で、彼らが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう全力でサポートしていきたいと常に考えています。

女性管理職として実績を積み、後進たちの手本となりたい

私が就職活動をした頃は、今ほど女性エンジニアの数が多くなかったように思います。しかし当社の説明会に参加した時、人事担当者が女性である私を当たり前のように受け入れてくれて、とても感動しました。
当社では、当時から女性エンジニアが活躍しており、「私も先輩のように生き生きと働くことができたら」と思ったことが、入社の決め手になっています。
入社後、私はエンジニアとして経験を積みながら、プライベートでは結婚・出産を経験し、産休・育休や時短勤務など会社の制度を活用しながら仕事と育児を両立してきました。
仕事と育児のどちらかを諦めるのではなく、どちらも充実させることができたのは、会社の支援があったからこそ。特に仕事に関しては、通常の業務に加えて、外部の研修会に参加したり、勉強を兼ねて中国の工場に出張するなど、貴重な経験がたくさんできました。
今、管理職に就任して思うのは、「これから入社する女性エンジニアたちに、背中を見せてあげたい」ということです。「富士フイルムマニュファクチャリングなら、子育てをしながら、管理職として活躍できる」ということを、私自身のキャリアで証明できたらと願っています。そして、DX関連の技術も学び、現在の業務に生かしていきたいですね。例えば不良率に関するビッグデータを解析することで、不良が出にくい設計ができるかもしれません。大きな目標かもしれませんが、設計・製造を問わず、プリント配線板に関わる業務のすべてを改善していけたらと願っています。

ある1日の流れ ある1日の流れ

生産技術の力で新たな資源循環を生み出すすべては「持続可能な社会」のために 鈴木 拓万 生産技術の力で新たな資源循環を生み出すすべては「持続可能な社会」のために 鈴木 拓万

高品質・低コスト・環境にやさしい 新規リサイクルプロジェクト始動

皆さんは複写機と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。機械や電気の分野で成り立っていると思われがちですが、トナーや感光体ドラムといった消耗品では化学や物理の分野も生かされており、私の所属する竹松事業所は感光体ドラムの化学プラントも有しています。専攻の化学を活かしつつ機械や電気などの新しい知識を習得しながら技術者として成長できる会社で働きたいと考えていた私は複写機を主力とする当社に入社を決意しました。
入社後は既存工程の生産性改善を通して設備や工程の構造を学び、その後は生産技術担当として、新商品の立ち上げを担当しています。生産技術の役割は、低コストかつ品質安定性が確保された合理的な設備・生産条件を開発部門と連携しながら確立し生産部門へ提供することです。
現在は「消耗品リサイクルプロジェクト」を立ち上げ、プロジェクトリーダーとして活動しています。SDGsが掲げられ環境に配慮した製品や製法が世界的に求められており、今最もホットな分野で仕事がしたいという思いからこの活動をスタート。新技術を生み出しこれまで実現不可能と思われていた消耗品リサイクルの実現に向け奮闘しています。

生産視点からサプライチェーン全体の最適化を目指して

新商品や新ラインの立ち上げでは、自分の専門分野である化学に加えて、機械工学や電気工学、さらには経理、財務、調達、物流といった幅広い知識が求められます。例えば調達では、原材料を低コストで安定的に仕入れるための仕組みを検討します。
物流では出荷から配送までの効率的なルートについて考えます。つまり、製造だけにフォーカスするのではなく、原材料の調達から製造、配送までの一連の流れを総合的に捉え、最適化する必要があります。
最初は分からないことだらけでしたが多くの方のサポートを受けながら場数を踏むにつれ自分の裁量でこなせる仕事が増え、今では自らタクトを振りながらプロジェクトを統括しています。
リサイクルプロジェクトでは「新技術の獲得」という未知の分野に挑戦してきましたが、たとえ優れた技術であってもコスト的に見合わないこともあります。いかに品質を保ちながら、低コスト・高効率の仕組みを作るかが、私たちの腕の見せ所です。
自社の利益と持続可能な社会への貢献を両立できるこの活動を何としても実現したいと考えています。

高い専門技術と、幅広く豊富な知見を持ったT型人材へ

当社は意欲ある社員に成長のチャンスを与えてくれます。「まだ若いから」という理由で仕事が制限されることはありません。経営と現場の距離も近く、役員が事業所を訪問した際には、若手のエンジニアが自ら説明にあたることもあります。チャンスが多いので、成長意欲の高い社員にとって理想的な環境だと思います。
今後も当社ならではの社風と生産技術の仕事の特色を最大限に活用して、幅広い仕事に挑戦し知見を広げながらさらに上へ登っていきたいですね。また、当社はこれまでアジア圏を対象に事業を展開してきましたが、富士フイルムHDの一員となり、そのフィールドが世界へと広がりました。機会があればぜひ、海外事業にも携わってみたいと考えています。自分の専門を深めることに加えて幅広い業務を経験でき、いわゆるT型人材を目指せる環境は当社の強みだと思います。
今、この記事を読んでいる学生の皆さんが当社の事業に興味を持ってくださったのなら、ぜひ一度、事業所見学にお越しください。どのような設備があって、どのような工程を経て製品が作られているのか。事業所で働く社員の姿にもぜひ注目いただき、そこから当社の魅力を見出していただけたら嬉しいです。

ある1日の流れ ある1日の流れ