富士フイルムシステムサービスは、2018年8月に健康経営宣言を行いました。その取り組みが評価され、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業」として、経済産業省と日本健康会議により、2019年度以降、毎年「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定されています。
さらに、2021年度以降は、認定法人のなかで評価上位500法人に選定され、「ホワイト500」に認定されています。

富士フイルムシステムサービスは、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業として、スポーツ庁より「スポーツエールカンパニー2026」に認定されました。
また、自治体・スポーツ団体・経済団体・企業などが一体となり、国民のスポーツ参画を促進するプロジェクト「Sport in Life コンソーシアム」に加盟しています。
事業活動を通じた企業の発展と新たな価値を提供し続けるためには、従業員一人ひとりが成長を実感し、その喜びを感じられることが必要不可欠です。その根底にあるのは「健康」です。健康経営の取り組みを社内外に発信し、その力を組織や事業の活力とすることで、さらなる社会の発展と富士フイルムシステムサービスの持続的な成長の実現に向けて健康経営を推進しています。健康経営の推進により、従業員一人ひとりが高いモチベーションで仕事に取り組み、富士フイルムシステムサービスで長く働き続けたいと思える環境づくりを目指しています。
また、「パートナーシップ構築宣言」を公表し、取引先様に対して自社の健康経営に係るノウハウの提供や取り組みの紹介を通じて、健康な職場環境の構築を支援することを宣言しています。
富士フイルムグループは、社会に新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続けるために、従業員が心身ともにいきいきと働ける健康づくりを積極的に推進すること、そして「100年を生きる時代」の社会の人々に、生きる力、生きる楽しさを提供していくことを宣言します。
基本理念
私たちは、健康を企業価値創造の基盤と位置づけ、多様な人材が自ら考え、それぞれの力を最大限に発揮できる組織を目指します。心身の健康、多様性の尊重、公平な機会の提供を通じて、一人ひとりが持続的に活躍できる環境を実現し、お客様や社会への新たな価値創造につなげていきます。その積み重ねにより、富士フイルムグループパーパスである『地球上の笑顔の回数を増やしていく。』の実現に貢献します。
- 心身の健康と成長の支援
私たちは、従業員一人ひとりの健康を成長と挑戦の土台と考えます。
社員が心身ともに健やかに、自ら健康とキャリアに向き合い、専門性や人間力を高めながら主体的に成長できるよう支援します。
- 多様な人材が活躍できる職場環境づくり
私たちは、属性や働き方の違いにかかわらず、成長と活躍の機会が公平に得られる環境づくりを推進します。
誰もが安心して意見を交わし、それぞれの強みを活かしながら活躍できる組織風土を醸成します。
- 持続的なパフォーマンスの発揮
私たちは、健康と働きがいの向上を通じて、従業員の活力、生産性、エンゲージメントを高めます。
一人ひとりが持続的に力を発揮し続けることで、お客様への提供価値の向上と企業の持続的な成長を実現します。
富士フイルムシステムサービス株式会社
代表取締役社長
高村 勲
健康経営を進めるための体制を築いています。健康経営責任者かつ全社安全衛生委員長を代表取締役社長、健康経営推進責任者を経営統括本部長とし、連携して推進しています。各事業所単位の安全衛生委員会とは別に、経営層・社員代表参加のもと定期的に全社安全衛生委員会を開催することで、健康経営に関する意思決定を行う場を設けています。毎月行う各事業所単位の安全衛生委員会でも各事業所における危険源の特定・リスク評価を行い、安全衛生担当者を中心に協議を行い、職場環境の改善に努めています。経営、人事総務部(産業医や産業カウンセラーの資格を有する保健師などの専門スタッフ)、社員代表が三位一体となってコラボヘルスに取り組み、さまざまな施策を立案・展開しています。富士フイルムグループおよび富士フイルム健康保険組合とも密に連携し、会社としての健康課題や新しい健康サポートの情報を得ることで従業員の健康増進に役立てています。
「生活習慣病対策」「がん対策」「メンタルヘルス対策」「長時間労働リスク対策」「定期健康診断受診率」の5つを重点項目として取り組んでいます。これらの重点項目は、経営層も参加する全社安全衛生委員会を通じて決定し、各事業所で毎月実施する安全衛生委員会や社内イントラ、安全衛生教育を通じて全従業員に周知しています。一人ひとりがこれらの重点項目を「自分ごと」として捉えられるよう、推進活動を行っています。
| 項目 | KPI | 2022年度 実績 |
2023年度 実績 |
2024年度 実績 |
2025年度 実績 |
2026年度 目標 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 生活習慣病対策 | BMI値25以上 (比率) |
22.9% | 21.3% | 22.6% | 23.9% | 21.0% |
| HbA1c6.0以上 (比率) |
4.03% | 4.10% | 6.9% | 6.5% | 6.0% | |
| 喫煙率 | 16.2% | 14.6% | 10.4% | 9.6% | 9.0% | |
| がん対策 | 胸部X線受診率 | 100% | 98.3% | 100% | 100% | 100% |
| 胃がん検診受診率 | 90.5% | 91.8% | 82.6% | 81.6% | 90.0% | |
| 大腸がん検診(便潜血)受診率 | 93.7% | 92.0% | 93.5% | 90.3% | 100% | |
| 乳がん検診受診率 | 87.4% | 93.0% | 88.0% | 86.8% | 90% | |
| 子宮頸がん検診受診率 | 77.6% | 81.0% | 81.2% | 81.0% | 90% | |
| 便潜血陽性者の再検査/精密検査受診率 | 83.3% | 64.0% | 75.6% | 76.9% | 100% | |
| 長時間労働リスク対策 | 長時間労働人数 (所定外労働時間80時間以上) |
0名 | 0名 | 0名 | 10名 | 0名 |
| 定期健康診断受診率 | 健康診断・人間ドック受診率 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% |

週1回以上、体重をはかる

自分の健診結果を確認する

週1日以上、お酒を飲まない日をつくる

1日6時間以上の睡眠をとる

平均30分/日以上歩く

直近の歩活(あるかつ)にエントリーする

たばこを吸わない
年に一度、「7つの健康行動」の実施状況を確認しています。
「7つの健康行動」を実践している項目数とパフォーマンス発揮度*1、ワークエンゲージメント*2には相関関係があるため、従業員が日々の生活のなかで「7つの健康行動」をすべて実践できるよう取り組んでいます。
- *1 パフォーマンス発揮度:従業員が病気やケガのない普通の状態のときの仕事のパフォーマンスを100%としたときに、過去4週間における自身の仕事のパフォーマンスを評価しています。「東大1項目版プレゼンティーイズム」で測定しています。
- *2 ワークエンゲージメント:「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)の3つが揃った状態として定義されます。「ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度(短縮版3項目)」で測定しています。
従業員の平均年齢の上昇に伴い、男性肥満者(BMI値25以上)の割合が年々増加傾向にあることが喫緊の課題となっています。この課題の解決に向け、40歳未満のかたであっても特定保健指導の対象となる従業員には、産業医・保健師が面談指導を行い、生活習慣病の悪化を未然に防ぐ取り組みを実施しています。
肥満者(BMI値25以上)の割合の減少に向けては、健保が導入している健康情報サイトを活用し、年に2回開催するウォーキングイベントへの参加を促しています。事業所対抗戦形式でチームを結成し、マネジメントも巻き込みながらヘルスリテラシー向上の取り組みを進めており、ウォーキングイベントの参加率も年々高まっています。
| 開催時期 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|
| 参加率 | 33.7% | 41.0% | 49.1% | 60.4% |
ウォーキングイベント開催後のアンケートでは、これまで運動習慣がなかった参加者の約9割が、本施策をきっかけに『定期的に運動を実施したいという意欲を持つようになった』と回答しており、非常に高い満足度となっています。
喫煙に関しては、全事業所で就業時間内禁煙をルール化し、さらに終日禁煙を呼びかけています。禁煙外来費用補助・禁煙補助薬費用補助、オンライン禁煙プログラム(参加費10,000円をキャッシュバック)等の禁煙サポートを展開しており、喫煙者にはこれらのプログラムを直接案内しています。
さらに、喫煙者には健康診断後に産業医・保健師が面談を行い、禁煙ガムや禁煙パッチの無料配布も併せて実施することで、禁煙のきっかけづくりを行っています。
また、2019年下期の全社安全衛生委員会にて、健康経営責任者(代表取締役社長)および全社安全衛生委員長(役員)の決断により、2020年4月1日に事業所内の喫煙スペースを全て撤去しました。2020年度以降、喫煙率は20%を下回っており、2025年度は9.6%となっています。
当社は、契約社員・パート社員を含めると、女性従業員が半数以上を占めています。働き盛りの女性特有の疾患予防に向けて、健康診断に婦人科検診の無料オプションを全年齢に適用し、受診率向上に力を入れています。
また、2024年4月1日以降の受診から、年度末(翌年3月31日時点)の年齢が40・45・50・55・60歳の希望するかたには、「マンモグラフィ」と「乳腺エコー」両項目を無料で受診できるようになりました。女性産業医によるセミナーの開催や、女性保健師による啓発活動、管理職および女性従業員を対象とした女性特有の健康課題に関するeラーニングを継続的に実施しています。こうした取り組みの結果、乳がん検診受診率は90%前後、子宮頸がん検診受診率は80%前後の高い水準で推移しており、いずれも全国平均を大きく上回っています。
また、かかりつけ医のもとで定期的に受診している従業員にも受診機会を確保していただけるよう、定期健康診断時に婦人科検診を受診しない場合は、年齢制限を設けず、乳がん検診・子宮頸がん検診それぞれについて上限8,000円まで実費を補助しています。今後も、従業員が安心して働き続けられる職場環境づくりを目指し、女性の健康保持・増進に向けた取り組みを継続的に推進していきます。
従業員の平均年齢の上昇に伴い、がんと就業の両立支援についてもフォロー体制を見直しました。療養中は定期的に産業保健スタッフが状況を確認し、復職に向けて主治医と産業医が情報を共有するとともに、主治医からの意見書を基に復職プログラムを設計しています。本人と産業医、人事総務部、上長との間をコーディネートする役割を産業保健スタッフが担い、復職支援を行っています。
法定を上回る年2回のストレスチェックを実施し、部門長に対して産業医等によるフィードバックを実施しています。
また、産業保健スタッフが講師となり、新入社員および過年度入社者に対してストレスとの向き合い方について学ぶ機会を設けてます。
さらに、新任管理監督者に対しては、職場におけるメンタルヘルス体制づくりや部下のメンタルヘルス不調への対応について、ラインケア研修を実施しています。
新入社員に対しては、退職やメンタル不調による休業・欠勤を予防するため、上長・トレーナー・新入社員を対象としたオンボーディング研修を実施しています。過年度入社者に対しては、環境変化によるストレスの有無などを、配属部門の1on1や、信頼関係が構築されている採用担当者が定期的に確認し、必要に応じて心理的安全性に配慮した相談窓口等を案内しています。
長時間労働抑止対策として、従業員に定時退社を促しています。長時間労働者には、産業医面談を必須とし、心身の状態を確認しています。6カ月間の平均残業時間が45時間を超えた場合は、ヘルスチェックアンケートを実施するとともに、本人と上司による面談を必ず実施したうえで、本人または上司の申し出に応じて産業医面談を実施しています。
また、2021年度より、管理職を含め80時間以上の長時間労働を原則禁止とし、60時間を超えた従業員およびその上長に対してアラートメールを配信することで、80時間を超過しないよう注意喚起を行っています。
健康診断の受診率100%を達成するため、なかなか受診に至らない対象者については、マネジメントと連携し、健康診断を確実に受診できるよう業務調整を依頼しています。その効果もあり、2018年度以降、毎年健康診断の受診率100%を維持しています。
富士フイルムグループ健康保険組合から、毎年度、各社の健康増進活動について活動評価および結果評価が記載された健康データ「健康通信簿」が発行されています。共有された健康課題をもとに施策へ反映し、自社の健康増進の取り組みに活用しています。
- * 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
