富士フイルムエンジニアリングには、育児休職(以下、育休)制度をはじめ、育児と仕事の両立を支える仕組みが整っています。子どもの誕生を機に育休を取得した社員に、その決断に至った背景や当時の思い、育児経験を通じて得た新たな気付きについて語ってもらいました。
松井 (写真左) <2019年キャリア入社>
さまざまな製造現場に導入される空調設備について、設計や工事管理、試運転などを担当。
松村(写真中央) <2021年新卒入社>
医薬品分野の研究開発に使用される細胞培養装置など、各種実験設備の開発・製作を担当。
高本(写真右) <2018年新卒入社>
インスタントフィルムなどの品質確認に用いられる各種検査機について、設計・開発・製作を担当。
夫婦で話し合い、自然に導かれた「育休」という選択
松井:2人目の子どもの誕生に合わせて、1か月半の育休を取得しました。1人目の時は育休を取らなかったのですが、その分、妻に大きな負担をかけてしまったと感じていました。上の子もまだ3歳で手がかかる時期だったため、妻と相談し、今回は取得を決めました。
高本:わが家は1人目の子どもで、妻と話し合って6か月の育休を取得しました。一般的には男性の育休は1か月半程度といわれていますが、せっかく取得するなら、いざという時に単独でも育児を担えるようになりたいと思い、あえて長めの期間を選びました。
松村:私の夫は、同じ富士フイルムグループの会社で働いています。そのため富士フイルムエンジニアリングと同様の育休制度を利用でき、私は産休2か月と育休4か月、夫は2か月半の育休を取得しました。わが家も1人目の子どもで、夫婦で協力しながら育児に臨みたいと考えていました。
松井:育休取得の申し出を上司にした時に、「そうだよね」と当たり前のこととして受け止めていただき、直ちに業務の引き続きの話が進んでいったので安心しました。
高本:私の職場も好意的でした。繁忙期には残業もある職場なので、正直気後れする気持ちもありましたが、上司が「職場のことは心配しなくていい」と背中を押してくれました。お客さまも同じグループ会社ということもあり、納期調整などで配慮いただけたのはありがたかったです。
松村:男性メンバーが多くを占める職場ですが、子育て世代が多いこともあり、「おめでとう!」といった感じでたくさんの祝福をいただきました。妊娠中も体調を気遣ってくださり、安心して働くことができました。お客さまである、富士フイルムの研究所の方々も「復帰を待っているよ」と温かく送り出してくださいました。
松井:担当案件の中には長期にわたるものも多く、引き継ぎには不安もありましたが、早めに育休の相談をしたことで、上司主導で計画的に引き継ぎを進めてもらえました。自分が想定していた以上にスムーズでしたね。
松村:産休までに確実に終えられる小規模な案件を中心に担当していたので、引き継ぎに関してはそれほど心配はありませんでした。ただ、進めるうちに「産休までに間に合うかな」と感じる案件も出てきて、最後は少し慌てた部分もありました。体調によっては産休が前倒しになる可能性もあったので、上司には日頃からこまめに進捗を共有していました。
高本:そうなんですね。私も、なるべく切りの良いところまで案件を進めてから引き継ぎたいと考えていましたが、実際には思いどおりにいかない部分もあり、育休前はどうしてもバタバタしてしまいました。余裕を持ったスケジュールを前提に引き継ぎの計画を立てることの大切さを実感しました。
大変さの先にあった、家族とのかけがえのない時間
松村:出産そのものはもちろん、産後も大変だということは先輩パパ・ママから聞いていて、ある程度の覚悟はしていました。ただ、実際に経験してみると、特に産後1か月ほどは想像以上でした。身体に痛みが残る中での育児はハードで、夜泣きが続いてどうしても寝てくれない時には、思わず自分も一緒に泣いてしまいました(苦笑)。その一方で、一家そろって実家や旅行に行ったり、お宮参りやお食い初めなどの行事を経験したりと、普段とはひと味違う日々を過ごせました。夫の育休期間は終わっていましたが、初めての寝返りを夫婦一緒に見ることができた時は、とても感動しました。
高本:育児の合間を縫って、地元自治体の育児セミナーに参加したり、親戚にあいさつに行ったりと、働きながらだとなかなか時間を割けないことにも取り組めたのは良かったと感じています。育休期間を活用してスキルアップのための勉強もできたら、という思いもありましたが、特に最初の3か月は十分な睡眠時間が取れず、勉強どころではありませんでした(苦笑)。
松井:わが家の場合、妻は生まれたばかりの下の子につきっきりになるため、私は上の子のケアを中心に担当し、家事も妻と分担してこなしました。会社に出勤する必要がない分、時間的には少し余裕が出るのでは、と育休前は勝手に思い描いていたのですが、実際には夜泣きへの対応など想像以上に大変でした。上の子が生まれた時には、妻が多くのことを担ってくれていたのだと、いまさらながら気付かされましたね。妻自身も、子ども2人を1人で見ることに不安を感じていたようで、私が育休を取得したことに「助かる」と喜んでくれたのが、とてもうれしかったです。
高本:私の妻も、自分の育休取得に安心感を覚えてくれたようです。それでも、子どもが生まれてからの2~3か月は、夫婦ともに常にバタバタしていた記憶があり、今でも妻とは「育休を取っていなかったら、一体どうなっていたのだろうね」とよく話します。
松井:私は1か月半という限られた育休期間でしたが、常に子どもと一緒に過ごせました。ちょっとした表情の変化からも日々の成長を感じられて、本当にかけがえのない時間だったと思います。
高本:子どもを連れて地元の公園などに行くと、自然と声をかけてくれる人が多いんですよね。以前よりも、人や地域とのつながりを強く感じるようになりましたし、その分、自分の幸福度も上がったと感じています。
松村:私も、子どもを通じて幸福度は間違いなく増したと思います。とにかく子どもが本当にかわいくて。育児は大変なこともたくさんありますが、「この子のためなら頑張れる」と思わせてくれる存在ですね。
仕事と育児を、無理なく両立できる環境が整っている
松井:少しでも多く子どもと接する時間を持ちたいという気持ちが自然と強くなり、仕事にもメリハリをつけるようになりました。早く帰れそうな日は、なるべく早く帰ることを意識するようになりましたね。
高本:私もまったく同じです。子どもが生まれる前は、多少の残業はあまり気にならなかったのですが、今は残業をしなくて済むように、仕事を前もって調整し、できるだけ定時で退社することを心掛けています。夫婦の間でも、仕事上どうしても外せない予定は常に共有し、子どもの体調不良や突発的な業務が発生した場合には、どちらが育児に回るかをすぐに調整できるようにしています。
松村:わが家も、夫婦間で仕事の予定はこまめに共有しています。夫も富士フイルムグループに勤務しており、勤務時間帯が同じだからこそ、どちらかに負担が偏らないよう意識しています。保育園の送り迎えは担当日を決め、家事も内容ごとに分担することで、お互いに無理なく回せる形をつくっています。
松村:富士フイルムエンジニアリングには、育休制度はもちろん、在宅勤務やフレックス制度など、柔軟な働き方を支える仕組みが整っています。加えて、通常の有給休暇とは別に、子どもが生まれた従業員に20日の有休を付与する「Good Parental Leave制度」(通称GPL)も導入されました。上司や同僚の育児に対する意識も高く、安心して働き続けられる環境がある会社だと、自信を持って言えます。
松井:GPLは、子どもが2歳になるまで取得できる点がとても良い制度だと感じています。私の場合、子どもが生まれた直後には活用せず、少し時間がたってから取得しました。キャンプを楽しむなど、子どもと触れ合う時間をしっかり持つことができ、とても有意義でした。こうした制度面も含めて、育児に対する理解が本当に深い会社だと思いますし、個人的には、こうした育児支援の充実度が当社への転職を決めた理由の一つにもなりました。
高本:制度が整っていても、実際に使いやすいかどうかは企業によって大きく異なると思います。その点、当社は制度が「ある」だけでなく、「当たり前のように活用できる」環境があることが強みだと感じています。実際、他社に勤める知人に当社の話をしたら、「うちの会社では考えられない」とうらやましがられました。就職活動中の皆さんには、ぜひそうした点にも注目していただければうれしいですね。
- * 本記事は掲載当時の内容に基づいております。