現在、次世代の超音波診断装置のフロントエンド・バックエンド開発を担当しています。入社当初は開発担当者として主にプログラミングを手がけていましたが、3年目からはサブリーダーを任され、数名のメンバーを率いて機能開発を進めるようになりました。私の担当範囲は小規模ですが、システム全体は数百人規模で、多くのプロジェクトが同時に進行しています。責任範囲が広がるにつれ、関わる人々も増え、関係者と連携しながらチームとして高い品質の成果物を出していく難しさを感じています。課題を一つひとつ着実に遂行し、少しずつシステムの全体像と完成形が見えるようになってきました。
開発はグループ全体で進めており、富士フイルムの超音波装置開発チームとも連携しながら、上流工程から関わることができます。将来的にはソフトウェア開発の責任者として、仕様決めなどをリードできるようになりたいと考えています。
大学院では医療工学を専攻し、「光音響顕微鏡による生体深部組織観察・評価のための高空間分解能化」をテーマに研究していました。博士課程を経て企業に就職した理由は2つあります。1つは、共同研究の中で、チームとして取り組み、成果を出していく経験にやりがいを感じたことです。もう1つは、研究で使用していたプログラミング技術を伸ばし、医療機器の開発に多角的に関わりたいという思いです。研究時代に装置づくりから画像/信号処理および評価ツール作成など幅広く携わる中で、プログラミングの重要性を感じたことが、研究以外の道を考えるきっかけになりました。
当社に入社を決めたのは、学生時代から「医療機器開発」に関心があったことはもちろん、さまざまな部署やグループ会社との連携が強く、大学院時代同様に「チームでの成果創出」が実現できると思ったから。そして、グローバルシェアを持つ富士フイルムの医療機器を通じて多様な技術や開発に携われると考えたからです。モノづくりを通じて知識を追求し、その結果として製品が生まれる過程に魅力を感じました。研究と開発でアウトプットは異なりますが、知識を深めて結果を出していくという本質的な部分は同じなので、楽しんで仕事に取り組んでいます。
研究の中でさまざまな経験・知識を積み重ねてきましたが、すぐに仕事に役立てられているわけではありません。ゼロから学ぶ場面も多くあります。しかし、そんな若手でも挑戦させてくれるのが富士フイルムソフトウエアです。
自分から手を挙げられるだけでなく、興味のある領域に対して「この課題に挑戦してみないか」と上司が提案してくれることもあります。また、課題に対する道筋も、答えを教えるのではなく、自ら気付けるようにフォローしてくれるなど、「考える力」を重視した育成の仕組みがしっかりとあります。私の場合、早い段階で裁量のあるポジションにつけていただき、ステップアップすることができました。
また、私が所属する新横浜オフィスでは、AI開発チームなど医療機器開発以外のチームとも机を並べています。横のつながりが強く、アドバイスや知見をもらいながら仕事を進められるので、知識・技術の幅を広げることができます。挑戦をサポートする環境を活かしながら、ユーザーが本当に望む製品を実現していきたいですね。


- 9:00~10:00
出社/メール・スケジュール・タスク確認
- 10:00~12:00
チームメンバー成果物のミーティングレビュー
- 12:00~13:00
昼食
- 13:00~13:30
技術調査
- 13:30~14:00
日例会:進捗確認・相談(機能改善チーム)
- 14:00~16:00
実現性・方針検討
- 16:00~17:00
レビュー
- 17:00~17:30
日例会:進捗確認・相談(機能開発チーム)
- 17:30~19:00
調査・検討結果の資料まとめ
- 19:00
退社
富士フイルムの超音波診断装置は、ユーザーから表示方法や処理精度において高い評価を得ています。AI技術を活用したノイズ除去技術を搭載し、高画質な超音波画像を実現した「ARIETTA DeepInsightシリーズ」など、高度な技術力で医療現場を支えています。
