私は入社以降、デジタルカメラや監視カメラのファームウェア開発を担当しています。入社後の2年間は、主にミラーレスデジタルカメラ『GFXシリーズ』の機能開発に携わりました。より直感的で視覚的な操作を可能にする、UI(ユーザーインターフェース)設計の検討・実装に向けた「詳細設計」を推進し、3年目の現在は、要件定義と詳細設計の間に位置する「基本設計」を手がけています。
より上流工程に携われるようになり、富士フイルムの担当者に、直接仕様の提案を行う機会も増えています。「ユーザーの操作に対して、この画面を表示させれば、もっと使いやすくなるのでは?」など、自らアイデアを提案し製品に盛り込めているので、仕事はとても楽しいです。今はUIを制御する側を担当しているため、ゆくゆくはデザインを製品上で忠実に再現する、UIの実装業務にも携わっていきたいと考えています。
大学では、情報工学を専攻し、主に信号と画像処理について学んでいました。力を入れて取り組んでいたのは、小腸の異常箇所を早期に検知できる、小型の内視鏡づくりに向けた研究です。消費電力の削減と高性能化の両立を目指し、画像処理と機械学習を組み合わせ、異常検知に伴う計算量を削減できる手法はないか研究を重ねていました。
就職活動では研究テーマが活かせる医療機器メーカーを志望していましたが、大学で行われた合同企業説明会で、当社のエンジニアに出会い、考えが一変しました。入社6年目の社員が、担当製品に深い愛情を持ち、嬉しそうに開発の裏話を紹介している姿に惹かれ、「このくらい製品に愛着を持てる会社で働けたら楽しいだろうな」と興味を持ったのです。大学で好きな研究に没頭する中、私は入社前からマネジメントキャリアよりも、「ずっと開発畑を歩きたい」という気持ちがありました。面接などで、技術を追求している中堅、ベテラン社員が多く活躍していることを知り、迷いなく入社を決めました。
当社では、担当外の機能についても学べる勉強会が頻繁に開催され、多くのエンジニアが参加しています。UIに限らず、カメラの全体構造についての知見も深まったのは、入社して良かったと思えることの一つですね。関連するオートフォーカスや通信機能についての理解が深まることで、UI構造もより理解できるようになりました。また、ユーザー視点を養うため、カメラのレンタル制度もあり、旅行の際はいつも借りています。いつからか首からカメラをぶら下げて、街中を撮影する楽しさに目覚め、どんどんカメラが好きになっています。
同じ熱量で仕事と技術の習得を楽しめる仲間が周りにたくさんいるからこそ、積極的に意見やアイデアを交換しながら、より良い開発を推進できます。自然と社員同士の距離も近くなるので、業務の相談もしやすく、目指したいと思える諸先輩にも恵まれています。製品への愛着を持つ仲間と力を合わせて、魅力的な製品をユーザーに届けていくことが、今後の私の目標です。


- 8:40~9:00
出社/メール・スケジュール確認
- 9:00~10:00
UIグループの定例会(プロジェクトの進捗確認など)
- 10:00~12:00
設計書の作成
- 12:00~12:45
同期と昼食
- 12:45~14:00
設計書の作成
- 14:00~15:00
若手勉強会の参加
- 15:00~16:00
富士フイルムと仕様の打合せ
- 16:00~17:10
設計書の作成
- 17:10
退社
ミラーレスデジタルカメラとして、世界最高レベルの性能を有しています。高い解像力、豊かな階調性能で被写体の質感・立体感、空気感までを描写可能。多くのプロフェッショナルフォトグラファーや高品質を求める写真愛好家から、高い評価を得ています。
