製剤のプロを目指して

2020年度　新卒入社
薬業科

私が所属する部署では、固形製剤の製造と包装を行っています。近年の医薬品需要の増加により、高品質な医薬品をより早く供給することが求められています。私は主に、β-ラクタム系抗菌薬（セフェム系）の製剤工程を担当しています。業務内容は原料の荷捌きや設備の組み立て、運転確認といった生産準備、製造指図に基づき原料の秤量や仕込み、製造設備のオペレーション、出来高の計量などの生産作業を行っています。これらの他にも作業エリア（クリーンルーム）の環境測定や設備の点検作業を定期的に実施しており、医薬品の品質維持と安定稼働に努めています。

コミュニケーションの取りやすさと柔軟な勤務形態が魅力と感じています。職場は些細なことでも質問や相談がしやすい雰囲気で、上司や先輩も親身になって対応してくれるので、スピーディーな業務の遂行やトラブル解決につながっています。また、時間単位での有給休暇の取得や育児支援短時間勤務制度など、自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能なため、仕事と私生活を両立しやすい職場だと思います。

担当した仕事を問題なく完遂できたときに、やりがいと達成感を感じます。製剤工程では一工程を作業者一人で担当します。準備、生産、洗浄清掃を一貫して一人で行うため、責任が大きくなります。その分、出来高や収率、生産作業が問題なく完遂できたときに感じる達成感は大きいです。

製剤についての知識を深め、生産中のトラブルにも迅速に対応でき、幅広い分野で活躍できる人材を目指しています。そのために、より多くの仕事に携わるようにしています。多様な知識を身につけることで、さまざまな仕事に応用をきかせ、より生産性の高い仕事ができると思っています。現在私は、一人で複数の工程を担当する多能工に取り組んでおり、製剤全体に視野を広げ、プロとしての自覚とレベルアップに努めています。

皆さんにはチャレンジ精神を常に持ち続けてもらいたいと思っています。新たな一歩を踏み出される機会が必ず訪れると思います。その瞬間に現状維持の一歩にするのか、あるいは挑戦の一歩にするのかで、皆さんの今後に大きな差がでることになると思います。もし挑戦が思いどおりの結果にならなかったとしても、必ず得られたものはあるはずです。その経験は必ず自身の成長に繋がり、次の一歩の糧になると思っています。皆さんの挑戦を応援しています。