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富士フイルム富山化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐藤 充宏、以下 富士フイルム富山化学)は、mRNA医薬などの初期開発治験薬の小規模かつ迅速な開発ニーズに対応するため、富山研究開発センター内の治験薬製造施設に、脂質ナノ粒子(LNP)製剤を製造する無菌製剤製造設備を新たに導入します。この設備を活用し、mRNA医薬などの無菌製剤の初期開発治験薬製造サービスを2026年2月より開始し、CDMO事業のサービス拡大を図ります。
mRNA医薬の研究開発は、感染症に対するワクチンのみならず、がんワクチンや遺伝性疾患の治療薬など、多様な分野で急速に進展しています。これらの研究成果をもとに早期に医薬品の創出につなげるためには、非臨床試験から臨床試験に至るプロセスにおいて、CMC(化学・製造・品質管理)開発や治験薬の製造を迅速に進め、開発スピードを高めることが求められます。
今回、富士フイルム富山化学は、CDMO事業におけるプロセス研究・開発を行う富山研究開発センター内の既存の治験薬製造施設を増強します。これまでの富山第二工場(蓮町サイト)の中規模製造施設に加え、研究所内に機動的に治験薬を製造できる設備を増強することにより、お客さまの非臨床から臨床段階へのスムーズな移行を支援し、mRNA医薬の開発スピードの向上に貢献します。
現在、富士フイルム富山化学は、製薬企業やバイオベンチャーなどのmRNA医薬の開発をサポートするためにmRNAの合成からLNPの製剤化までを受託するEnd-to-EndのCDMOサービスを提供しています。特にLNPに関する技術に強みを持ち、富士フイルムグループのコア技術である合成技術やナノ分散技術を応用し、mRNAの送達効率が高いLNPの独自ライブラリを保有しています。さらにLNP製剤のハイスループットスクリーニングやナノ粒子の品質の解析など、LNP開発を支援する分析サービスも幅広く展開しています。
今回の生産設備の増強を通じて、お客さまの新薬開発を加速させ、医薬品の創出に貢献していきます。
- 場所
富士フイルム富山化学 下奥井サイト
- 導入設備
GMP管理に対応した生産設備
- LNPの製造設備
- 無菌充填設備 など
- サービス提供開始
2026年2月
新たに治験薬製造設備を導入する建屋
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