当社の強み

富士フイルムグループの「ヘルスケア」、「高機能材料」事業を担う富士フイルム和光純薬

富士フイルムグループでは、人々の健康に関わる「予防」「診断」「治療」の3つの領域でビジネス展開する「ヘルスケア」事業、様々な産業分野で使われる材料・素材の領域でビジネス展開する「高機能材料」事業、この2つの事業分野を成長ドライバーとして位置付けています。

富士フイルム和光純薬は、総合試薬メーカーとして「試薬事業」をはじめ、「化成品事業」「臨床検査薬事業」の3つの事業において、先進の技術開発をベースに、顧客ニーズに応える高機能・高品質な製品(試薬・化成品・臨床検査薬)を提供し、国内で強固な事業基盤を有する等、富士フイルムグループの「ヘルスケア」、「高機能材料」を担うグループの中核企業として事業展開しています。

2018年4月に、富士フイルムグループの和光純薬工業と富士フイルムファインケミカルズは会社統合して、新たに「富士フイルム和光純薬」としてスタートを切りました。これまで両社が培ってきた技術を融合するとともに、富士フイルムグループの知見とブランドをプラスし、世界中の研究者・医療関係者及び産業界の幅広い要請にお応えできるよう事業展開していきます。

富士フイルムグループとの協業

「ヘルスケア」事業分野

再生医療事業
富士フイルムグループは、iPS細胞作製などに関する主要特許や細胞の開発・製造ノウハウ、さらに細胞培養に必要な足場材、一定条件生産技術や微小環境でのコントロール技術など、再生医療に必要な技術やノウハウを有しています。当社が試薬メーカーとして培った少量多品種生産の技術を活かし、各種細胞の培養に最適な高機能カスタマイズ培地の開発を進め、さらに富士フイルムグループとの連携により、再生医療事業の発展を加速させていきます。

メディカルシステム事業(体外診断薬分野)
富士フイルムグループは、血液中の化学成分を正確かつ高精度に測定できる臨床化学分析システムやインフルエンザウイルスを高感度で検出できる免疫診断システムなど体外診断システムを展開しています。当社が持つ免疫分析装置や生化学分析試薬などの製品群を加えることで、クリニックから大病院までのニーズに対応できる製品ラインアップを拡大でき、さらに院内検査を実施している国内のほぼ全ての施設にアクセスできる当社の営業網と、画像診断装置をはじめとした医療機器や医療ITシステムなどの販売を通じて構築した富士フイルムグループの海外ネットワークを活かして、それぞれのルートで相互に製品を拡販していきます。

バイオCDMO事業
富士フイルムグループは、バイオ医薬品の開発製造受託を行っており、今回統合した富士フイルムファインケミカルズでは低分子医薬品の開発製造受託を展開しています。当社の化学合成技術や培地の生産技術などを活用して、医薬品の開発製造受託ビジネスを拡大させていきます。

「高機能材料」事業分野

電子材料事業
富士フイルムグループは、フォトレジストやイメージセンサー用材料、CMPスラリーなどの半導体材料製品をラインアップし、なかでも最先端の半導体材料分野で競争力の高い製品を供給しています。当社が持つ、半導体の生産プロセスで使用される洗浄剤などを加えて、電子材料事業のさらなる成長を図ります。

ファインケミカル事業
富士フイルムグループが写真フィルムなどで培ってきた20万種の化合物ライブラリを当社の試薬ビジネスに活用していきます。さらに、富士フイルムグループの高度な化学合成技術を駆使して、新規高機能試薬、高い競争力を持つ当社の重合開始剤の次世代品などの開発を進めていきます。

富士フイルム和光純薬とのシナジーが期待できる事業領域