細胞を載せる
リコンビナントペプチド
遺伝子工学技術を用いて製造した富士フイルム独自のヒト I 型コラーゲン様リコンビナントペプチド
ヒトコラーゲンの遺伝子を酵母細胞に組み込んで、遺伝子工学による細胞培養で作製したヒトコラーゲン型のタンパク質。細胞接着性の高い配列設計で構成されており、高い品質・安全性・有効性・加工性を有し、再生医療などへの活用が期待される。
用途に合わせて、スポンジ、フィルム、顆粒など異なる形状に加工することが可能。再生医療などにおいて、細胞が生育・増殖するための「足場材」として機能する。
ハニカムフィルム
微細で規則的な孔を有するユニークな構造の新素材
蜂の巣(ハニカム)状に細かな孔が開いた高分子薄膜。セルの内壁は球面状で、隣接セル同士が互いに連通しており、非貫通構造や貫通構造、ピラー構造、マイクロレンズアレー構造に作り分けることも可能。
薄く塗ったポリマー溶液表面に微小水滴が結露、成長しながら規則的に配列。溶媒が揮発後、微小水滴が蒸発して孔を形成。
細胞を付ける
イムノクロマト法を用いた定性免疫診断装置
写真現像の銀増幅技術を応用し、ウイルスを高感度に検出する分析装置
写真の現像プロセスに用いる銀増幅技術を応用し、標識粒子径を約100倍に拡大する超高感度イムノクロマト法を採用。発症初期などウイルスや細菌が少ない状態での判定が難しいインフルエンザやマイコプラズマ肺炎などの迅速・正確な診断を支える。
標識となる直径50nmの金コロイド粒子を触媒に、直径10μmの銀粒子を短時間で生成。標識粒子径を約100倍に拡大することで視認性を高める。
表面プラズモン増強蛍光法を用いた免疫反応測定装置
SPF原理を実用化した迅速測定可能な免疫診断システム
抗原抗体反応を利用した免疫診断システムとして、表面プラズモン増強蛍光法(SPF)原理を実用化。微量な体内中のホルモン濃度の測定に必要な強力な光源や測定ノイズを低減させる洗浄操作機能を不要にし、超小型装置で迅速な診断を可能にする。
金膜近傍の蛍光粒子のみが発光。洗浄工程などを必要としないため、装置の小型化や測定時間の短縮を促進する。
マイクロタス技術を用いた全自動蛍光免疫測定装置
物質の検出・測定に必要な操作をマイクロチップ流路内に集積したマイクロトータルアナリシスシステム
免疫測定における一連の操作(分注・混合・洗浄・分離・検出)を、微細加工技術を用いて作成したチップ上の流路(数十~数百μm幅)に集積。このMicro Total Analysis System(マイクロタス技術)を搭載した免疫測定装置は、臨床現場での迅速な診断を支える。
PCR増幅とキャピラリ電気泳動による分離・検出をマイクロチップ上で並行して行うことにより時間短縮を実現。
血液を分ける
郵送血液検査サービス
微量の血液で簡単・高精度に測定可能な血液検査システム
血液検査診断システムで培った技術やノウハウを応用。被検者が専用キットで自己採血した微量血液から精度の高い多項目検査の測定値を提供。
表面エネルギーを制御する
Hydro Ag+
従来*1比約100倍の抗菌性能*2を持つ抗菌コート技術
銀系抗菌剤を特殊な超親水バインダーの中に分散することで、塗布膜表面だけでなく膜中からも銀イオンを供給。塗布膜表面の銀イオン濃度を高いレベルで維持し、抗菌性能を長時間持続する。
JISZ2801に準拠した抗菌性能試験において、菌接触後わずか1時間で菌の99.99%以上の減少を確認。従来*1の非親水性バインダーを用いた銀系抗菌コートに対して約100倍の抗菌性能*2を発揮する。