写真フィルムの生産を通して培ってきたもの

富士フイルムが、写真フィルムを通して、社会に提供してきたものは、信頼と安心です。
写真フィルムはお客さまが試してみて、購入するかどうかをお決めいただく商品ではありません。 美しい画像ができることを信頼して買っていただく商品です。 更に、写真フィルムは、光を受けて、それに対応した画像を生み出すため、ほぼ光の無い「暗室」の中で生産する必要があります。 暗室生産の中でも、品質を高く、欠陥無く、安定に生産するために、 ものづくりの心得や文化を確立し、それを脈々と受け継いできました。 代表的な例は以下です。
ものづくりの心得
- サイエンスに基づくものづくり
(物事の本質をテクノロジーで追及して解明し、事前予測や対策を施す) - 自工程保証
(責任を持って各工程で品質保証する、懸念品を次工程に流さない) - 次工程保証、顧客品質設計
(次の工程や顧客の要望も考えて品質を設計し、品質を作り込む文化) - 一定条件製造
(品質に影響する要素を解明し、管理項目を定め、一定品質を得る) - 4現主義
(現場、現物、現実、現象)(課題が生じたその時その場でそのもので現象を理解し、早期に解決する)
これらの考え方は、お客さまの製品を作る共創においても、同じです。 自社製品作るように、お客さまの製品も、丁寧に大切に作り、安心と信頼を提供いたします。
価値を提供する富士フイルムの生産プロセス技術

富士フイルムでは、 写真フィルムの品質を高め、生産性を高める過程で、 水系塗布や溶融製膜の生産プロセス技術を確立しました。 デジタル化により写真フィルムの生産が減衰した2000年以降では、 生産プロセス技術をディスプレイ材料などの高機能フィルムの新分野に展開して、 新たな課題の解決を通して、更に技術を磨き、溶剤塗布技術を確立しました。 これらの生産プロセス技術は、 素材の価値を引き出し、製品の価値を高めることができます。 そして、社会に新たな価値を提供できます。
共創においても、富士フイルムの生産プロセス技術で お客さまに、社会に、新たな価値を提供いたします。