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導入事例

自動車メーカーE社/情報システム部門

海外拠点と連携した開発活動における大容量データの送信と長期保管の悩みを一挙に解決した方法とは?

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自動車メーカーE社では、海外拠点で車載ソフトウエアを作成し、国内拠点で車両に組み込むことで、新車開発のスピードアップやコストダウンを追求している。

海外から国内へのデータ送信に時間がかかり、受信データの長期安定保管にも不安を抱えている

E社では、次世代エネルギー車や自動運転車の開発が急ピッチで進む中、海外拠点で行われている車載ソフトウエアの設計開発も活発化しています。

これにともない、海外拠点から国内拠点に送信される設計開発データも増加の一途をたどり、1回の送信で10GBレベルに達することも。その結果、データ送信の完了までに数時間を費やすケースもあり、開発の迅速化を阻む一因にもなっていました。

情報システム部門のW氏は、「送信スピードの改善を求める現場の気持ちは痛いほど伝わってきましたが、その一方でデータ送信に用いることができる通信帯域幅には限りがあり、焦りを感じていました」と振り返ります。

さらに国内拠点では、海外拠点から日々送られてくる膨大かつ消去できない設計開発データをいかに長期保管するか、という課題も浮上していました。
「主にハードディスクドライブ(HDD)で対応していましたが、データ量の増加に対応するため増設費用がかさみ、稼働にかかる電力コストも膨らんでいました。また、品質保証に直結するデータを長期にわたり安定保管を行う観点でも、HDDのみに依存するストレージ環境に不安を抱えていたことも事実です」(W氏)

課題のポイント
  1. 拠点間における大容量データの送信に多くの時間がかかっている
  2. 受信データの長期安定保管に関して、コストや信頼性に不安がある

解決のポイント

  1. 大容量データの高速送信が可能なソフトウエアを導入
  2. 磁気テープを用いたコストパフォーマンスや信頼性の高い大容量ストレージ体制へ
  3. 現場メンバーに余計な負荷をかけないで課題解決を実現

独自のファイル転送技術を搭載したソフトウエアを活用し、データ送信時間を最大93.6%削減

有効な解決策を見いだせずに悩んでいた、情報システム部門のW氏。そんなとき同じ部門のメンバーから「大容量データの送信スピードを劇的に上げられる【Aspera(アスペラ)】というソフトウエアがある」との情報がもたらされました。

さっそく自社の環境下で【Aspera】の試験導入を行ったところ、独自のファイル転送技術により、1G当たりのデータ送信時間を従来比93.6%減の最短7分まで短縮可能であることが確認されました。
「最初に説明を受けたときは、正直なところ半信半疑だったのですが、海外拠点から送信されたデータが、スムーズに国内拠点に届く様子を目の当たりにして、『これこそが求めていたものだ!』と思いましたね。既存のハードウエアやシステムを変更することなく、そのままプラスオンで使い始めることができ、面倒な導入作業が不要なことも魅力でした」(W氏)。

【Aspera】は、米国の連邦標準規格FIPS140-2に対応した暗号モジュールを搭載しているため、送信データの機密保持も万全。また、データ送信に用いる通信帯域を、状況に応じて柔軟に拡大・縮小でき、通信帯域のポテンシャルを最大限に発揮できることも導入の決め手になりました。
「タイムリーな開発活動を支援するために、送信スピードの向上はもちろん必須条件でしたが、当社の命運を左右するデータを扱うかぎりセキュリティーの確保も絶対に譲れないポイント。その点、【Aspera】は高速通信と高セキュリティーの両方を高次元で備え、しかも導入がしやすい。自信を持って社内説明に臨むことができました」(W氏)

コールドデータを自動的に選別、信頼性の高い磁気テープに格納できる大容量ストレージ体制を整備

データ送信時間の改善に向けて社内外から幅広く情報収集を行っていたW氏は、もう1つの課題である大容量データのストレージ体制についても有力な解決策に行き当たりました。
「日ごろ取り引きがあるICTインフラ会社の関係者に、受信データの長期保管や保管コストに関する悩みを打ち明けたところ、『それなら富士フイルムが提供しているテープストレージ【ディターニティ オンサイト アーカイブ】が最適では』との情報がもたらされたのです」(W氏)

【ディターニティ オンサイト アーカイブ】は、大量のデジタルデータの中から、一度使用したあとは再活用の可能性が少ないデータを自動的に抽出し、HDDから磁気テープへ転送・保管することができるシステムです。
「それまで“磁気テープ=古い記録メディア”との印象を持っていたのですが、実は今日でも記録容量を着実に伸ばし続けており、大容量データの長期安定保管に高い信頼性を有していることが富士フイルムの説明で理解できました」(W氏)

磁気テープは、基本的に常時稼働のHDDに比べて、データの読み書き込み時以外は電力消費が発生しない特長も有しています。これによりE社では、データ量の拡大に比例して増加が続いていた電力コストを従来比70%以上削減することに成功。HDDの増設コストの圧縮にもつながりました。多くの設計開発データは、車両への組み込みが完了するとコールド状態となるため、これらのランニングコストに関わるメリットは大きなものとなりました。

さらに、W氏が何よりも手応えを感じているのは、現場メンバーに余計な負担を強いることなく新たな大容量ストレージ体制を実現できたことです。
「コールドデータの判断基準の設定や、磁気テープからHDDへのデータ再転送などを、ITリテラシーが高くない現場メンバーでも直感的に行える操作性を【ディターニティ オンサイト アーカイブ】は備えている。操作方法に関して現場からほとんど問い合わせがないことは、情報システム部門の一員としてひそかな誇りです」(W氏)

IBM Aspera ソフトウェア製品は、ユニアデックス株式会社までご用命ください。
https://www.uniadex.co.jp/

本内容は、基本的に実例に基づいていますが、顧客情報の保護などの観点から一部内容の改変を行い構成しています。