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導入事例

映像制作会社C社/情報システム部門

膨大な映像データを一元管理し、長期保管を確実に実現。テープの中身も「見える化」し、検索性を飛躍的に高めるには?

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映像制作会社のC社では、過去に制作した映像等のアーカイブデータの確実な保管・管理や、ユーザーの所望のデータを探す際の時間と手間が大きな負担となっていました。

テープ保管の映像データの探索が、情報システム部門の大きな負荷に

テレビ局や番組制作会社、広告代理店向けに、番組やコマーシャルフィルム、プロモーションビデオなどの映像コンテンツを制作するC社では、過去に制作した映像コンテンツをはじめ、制作に用いる動画素材データなど、大量の動画・画像データをファイルサーバに保管しています。高解像度のコンテンツなどでは、素材データを含めると数秒の短い映像作品でも数GB、数分の映像作品で数百GBになることもあります。

ファイルサーバには容量に限界があるほか、災害などによる障害の発生、人的ミスにより、同社の資産そのものである大切な映像データが消失する恐れもあります。そこでC社では、ファイルサーバに保存された制作済みの過去データは、利用頻度の低い古いものから順番に「アーカイブ(長期保管)データ」として手動でテープへ移動、保管してきました。

ところが、制作依頼元のユーザーからは、過去の映像コンテンツや素材データなどのアーカイブデータを閲覧したいというリクエストが月に数回寄せられます。テープ保存のアーカイブデータは棚で保管しているため、リクエストごとに棚からテープを探して取り出し、データの中身を調べなくてはなりません。

こうした作業はその都度、時間と手間がかかり、データ管理を担当する情報システム部門の大きな負担となっていました。また同社には、ユーザーを待たせることなくスムーズに依頼に応えたいという思いもありました。

課題のポイント
  1. アーカイブするデータの選別・保管が手動のため、作業が煩雑となり保管漏れの恐れもある
  2. 棚保管したテープ内のアーカイブデータを探すのも手作業のため、手間と時間がかかる

解決のポイント

  1. GUIによるポリシー設定により、自動でアーカイブ(テープへマイグレーション)できるシステムの導入
  2. 棚保管のテープも含めた全アーカイブデータの一元管理・内容確認が可能なシステムで保管

アーカイブデータをテープへ自動保存。効率的で確実な保管を実現

こうした課題に応えるための対策として、C社が取り組んだのが、アーカイブデータを確実に保管・管理し、さらにユーザーの要望にもすぐに応えられる「検索性の高いデータ保管方法」へと移行することでした。

とはいえ、同社が扱う映像データのファイルサイズや点数、長期保管でデータを確実かつ安全に残す必要性を考えると、テープによる保管は続けるべきと判断しました。そこでC社では、階層型のアーカイブ管理ソフトウエアとテープを組み合わせたソリューションなど、複数の候補を挙げて比較検討を実施しました。

その結果、C社が採用を決めたのが、既存ファイルサーバと連携してアーカイブデータを簡単・自在に管理できる、富士フイルムのテープ活用ストレージシステム【ディターニティ オンサイト アーカイブ】でした。

これまで同社では、アーカイブデータはファイルサーバにある古いデータから順に、情報システム部門の担当者が手作業でテープに移動、保管してきました。【ディターニティ オンサイト アーカイブ】では、この既存ファイルサーバを監視して、アクセスの頻度の少なくなったデータ(コールドデータ)を古いファイルとして、自動的にテープへ移動・保管します。こうしたテープへのデータ移動・保管は、誰にでも分かりやすいGUI画面でポリシー設定をしておけば、継続的に自動で実行されます。これにより、担当者のデータ移動・管理の手間や保管漏れがなくなり、効率的かつ確実なアーカイブデータの保管が可能となりました。

<導入前>
<導入後>

棚保管のテープ内を含む全映像データから、欲しいものがすぐに見つかる

もう一つ【ディターニティ オンサイト アーカイブ】の選定の決め手になったのは、テープ内の膨大な映像アーカイブデータも、ネットワーク上で、ファイルサーバと同じ感覚で簡単に検索・アクセスできることです。テープは本システムから取り出して棚保管することも可能で、棚保管したテープのデータについても、ネットワーク上での検索が可能です。これにより、システム内と棚にある全てのテープに保存されたデータを検索でき、欲しいデータをすぐに見つけることができます。ユーザーにも適切なアクセス権限を付与することで、ユーザー自身が過去のデータを検索・閲覧することも可能になりました。

これはユーザーからの要望への迅速な対応を可能にするとともに、情報システム部門の負荷軽減にもつながっています。従来C社では、アーカイブの実行はコマンドライン上でバッチ処理し、どのデータを保管したのかは、手書きのラベルをテープに貼り付けて管理していました。当然ながら検索性は非常に悪く、順番にテープをライブラリ装置にセットし、ファイル名を頼りに検索することを繰り返していましたが、現在ではこれらの手間が解消されました。

【ディターニティ オンサイト アーカイブ】の導入により、C社の課題だった情報システム部門の負荷は、大きく軽減されました。今後は4K/8Kなど映像コンテンツの高解像度化がますます進み、それに伴って動画・画像データの大容量化も加速しています。【ディターニティ オンサイト アーカイブ】は、筺体の追加により、6.0TB(非圧縮)のLTO7で最大265巻・1.5PBまで容量拡張が可能で、さらにシステムから出して棚で保管するテープを含めれば上限なく容量を増やせます。C社では、こうした大容量化に簡単に対応できることも強みだと考えています。

本内容は、基本的に実例に基づいていますが、顧客情報の保護などの観点から一部内容の改変を行い構成しています。