時代とともにデータのストレージ体系も変化してきています。
ストレージの保管方法はハードディスク(HDD)を使用したディスクストレージや光ディスクストレージ、クラウドストレージ、テープストレージとさまざまな手法があります。
企業のデータ保管を効率化するためには、それぞれの特徴を理解し使い分ける必要があります。
企業のデータ保管に使われるストレージの種類
LTOテープを記録媒体として使用し、大容量の情報記録装置として最適。
低コスト化により、あらゆる分野で使用されているHDD(ハードディスク)を活用。
音楽や映像記録用として主に使用されている光ディスクを活用。
さまざまなプロバイダーより提供されているクラウド上でのストレージサービス。
ストレージごとのコスト比較
LTOテープカートリッジは、ディスクストレージに比べて約86%、クラウドに比べて約66%ものストレージにかかる総コスト費用を削減*することが可能です。
LTOテープは、容量あたりの価格がストレージメディアの中で最も安く大規模システム構築に有利です。しかし、容量が小さい場合はディスクストレージの方が向いています。
- * 「INSIC ロードマップ INSIC Report 2019」LTO8での調査より。
10年間でかかる総コスト費用

LTO9はリード/ライト共に400MB/秒。これはHDDより圧倒的なスピードで、シーケンシャルパフォーマンスが高くあります。
また、記録ベリファイ時にはテープは転送速度が変わらないため、ハードディスクや光ディスクストレージより早い速度で膨大なデータを記録ができることが分かります。
- * LTOテープは膨大なデータを一気に読み書きすることに向いていますが、小さいデータサイズのファイルのランダムアクセスには不向きです。
運用の比較
HDD |
テープ |
パブリッククラウド |
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保管場所 |
オンプレミス保管 |
クラウドサービス事業者のデータセンタに保管 |
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オフライン(棚管理可能) |
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コスト |
初期費用が高い |
初期費用が高い データの保管期間での課金やアクセス時の課金はない 大容量になればなるほどコストメリットあり |
初期費用がかからない データダウンロード時に課金かかる データ保管期間に比例して課金 |
セキュリティ |
社内ネットワークでのデータ保管のためセキュリティ性が高い |
社内ネットワークでのデータ保管のためセキュリティ性が高い |
事業者のポリシーによって、漏洩リスクはユーザーが責任を取るSLAになっていることが多い |
LTOテープのメリット
テープはアクセス頻度の低い大容量コールドデータの長期保管に向いています