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日本

導入事例三豊・観音寺市医師会(2市地区)/今川内科医院(香川県三豊市)

信頼関係を礎に実現する対策型胃がん検診体制の確立

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

地域住民の健康増進、健康寿命を延ばすこと目指し、クラウドシステムを用いたダブルチェック体制を構築した三豊市・観音寺市。中長期的な視点からクラウドサービス「ASSISTA Medical checkup-ES」を導入した経緯を聞いた。

  • * 本記事は取材日時点の情報であり、記事の内容や、施設名、所属、役職などは最新の情報とは異なる場合があります。

現状を分析し導き出した「クラウド」という最適解

「ASSISTA Medical checkup-ES」の導入を決めた理由は。

川上事務局長 画像データ共有システムとして“オンプレミスサーバー ”もしくは“クラウドサーバー”を導入するかは、ダブルチェック体制を構築するうえで大きな焦点になります。その判断材料は、現状を分析することで明確になるはずです。以前から当会ではオンプレミスサーバーを使用しており、その他にも香川県内ではオンプレミスサーバーを用いた独自ネットワークサービスが各医療機関に普及していました。まさに“オンプレミスサーバー隆盛”といった地域情勢ですが、当会としては可搬型媒体を用いたデータ共有に情報漏洩のリスクや運搬の手間を感じていたことも事実。また、自治体からの受託事業のため予算にも限度があり、中長期的に検診を続けていくコストパフォーマンスも考慮しなければなりません。

こうした条件を踏まえ、富士フイルムのダブルチェックデータ共有サービス「ASSISTA Medical checkup-ES」を選択した理由としては、①初期費用の大幅カット、②クラウド上のデータ共有による二次読影の効率化、③将来的なペーパーレス化、④ソフトウェアシステムの発展可能性が挙げられます。クラウド上に読影データを登録する仕組みは、コスト・効率・安全の面においてオンプレミスサーバーにはないメリットをもたらすと考えています。また、電子化された読影データは、必要時に取り出しやすい形で保管することが可能で、ペーパーレス化にもつながります。将来的にも、地域や診療機関ごとのニーズに応じた機能カスタマイズが大いに期待できることから、必ずや本事業の継続的な実施をサポートしてくれると信じています。

ダブルチェック体制による地域医療の精度向上を期待

対策型胃内視鏡検診におけるダブルチェック体制の意義は。

今川院長 開業医のなかには所見をつける習慣がない先生もおり、ダブルチェック体制をきっかけに所見をつけるきっかけになっていると思います。また、読影になれていない先生が、内視鏡専門医と 一緒に二次読影に加わることは読影に関する知見を高めることにつながり、結果的に地域全体の医療レベルを向上させると期待しています。また、胃がんの予兆である萎縮性胃炎の診断をサポートする点は、胃がんの早期発見に寄与します。

「ASSIST A Medical checkup-ES」の使用感や導入メリットは。

今川院長 日本消化器内視鏡学会が主導する多施設内視鏡データベース「JED」と同じ所見入力項目で、シンプルな使いやすさが気に入っています。読影データは医師会内のクラウドで共有されるため、他医療機関のかかりつけ患者でも滞りなく検診することができます。蓄積したデータは診療以外にも資料として活用できる点も非常に良いですね。

今川内科医院 今川 敦 院長

「ASSIST A Medical checkup-ES」に今後期待することは。

今川院長 JED対応や個人情報保護の観点から、私の周りの医師の多くは「ASSIST A Medical checkup-ES」に関心をもっている印象です。操作性や検診結果の重要度に応じた画面表示などはさらに進化の余地が残されていると感じるので、地域医療を手助けするクラウドシステムとして一層発展することを期待しています。

  • * 本記事は取材日時点の情報であり、記事の内容や、施設名、所属、役職などは最新の情報とは異なる場合があります。