このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
求められているのは、『医療被ばくへの配慮』です。
医療環境の充実に伴い、医療被ばくが増えています。
医療環境の充実に呼応する形で医療被ばくが増加しています。
なかでもX線CT装置は、装置の進歩による適応領域の拡大に伴い急速に普及し、医療被ばくの大部分を占めています。
参考文献
課題は、『低被ばくと画質の確保の両立』です。
医療被ばくの増加に伴い、世界各地で積極的な取り組みが行われています。
例えば、放射線診断の被ばく線量の目安である診断参考レベルは、多くの国々で導入されており、なるべく低い線量で(ただし必要な画質を損なわない範囲で)撮影をするように働きかけが行われています。
参考文献
その解決策は、IPVです。
求められているのは、『造影剤の低減』です。
造影剤による腎機能障害の発症を予防することが議論されています。
ヨード造影剤を使用した画像診断は、多くの有益な情報をもたらしますが、腎機能が低下した方に造影剤を使用すると、造影剤腎症(CIN)を起こすリスクがあります。そのため、欧州泌尿生殖器放射線学会(European Society of Urogenital Radiology:ESUR)や米国放射線科医学会(American College of Radiology:ACR)からリスク低減のためのガイドラインが出されています。
課題は、『低管電圧撮影時のノイズ増加』です。
造影剤腎症(CIN)の低減のために、近年では低管電圧撮影により造影剤使用量を低減する取り組みも行われています。ただ、低管電圧撮影はノイズが増える、撮影条件の設定が煩雑になるという課題があります。
管電圧を下げると画像ノイズが増える
画像ノイズを一定に保つためには、管電流の調整が必要
X線の基本特性
その解決策は、IPVです。
高い被ばく低減率においても画像の質感を維持し、ノイズ低減と視認性の向上を実現する逐次近似処理IPV。これを可能にするのがビジョンモデル技術です。統計学的モデル、オブジェクトモデル、物理学的モデルに基づき、画像ノイズや画質を繰り返し演算処理により制御する技術です。
FBP画像と比較した従来の逐次近似処理の課題
- 画像の質感が変化してしまう
- 低コントラスト検出能が低下してしまう
逐次近似処理IPVの特長
NPS(ノイズパワースペクトラム)をFBPに近づけることでFBP画像に近い質感を実現。さらに、低コントラスト検出能を最大2倍に改善することができます。
FBPに近づけた物理特性
Q&A
部位や目的に応じて画質を調整できますか?
できます。部位ごとに設定された最大9段階の強度レベル(Standard:Lv.1~4、 Strong:Lv.1~5)に応じてノイズ低減効果が変化します。
IPVの画像再構成時間は、ルーチン検査でも使用できる画像再構成時間でしょうか。
十分にルーチン検査でご使用頂ける画像再構成時間です。
FBPと比較した場合の具体的な効果を教えて下さい。
画像ノイズ最大90%低減、被ばく低減最大83%、低コントラスト検出能最大2倍を実現しています。
- 製造販売業者
富士フイルムヘルスケア株式会社