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「FUJINON Premista19-45mmT2.9」新開発

シネマカメラ用ズームレンズ「Premista」シリーズに広角モデルが登場

ズーム全域で歪みの少ない自然な描写を実現!高いクオリティの映像を効率的に制作可能

ニュースリリース

2020年9月2日

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、ラージフォーマットセンサー*1に対応し、圧倒的な解像力、自然で美しいボケ味、ハイダイナミックレンジ(HDR)を活かした豊かな階調を実現するシネマカメラ用ズームレンズ「Premista(プレミスタ)」シリーズの第三弾として、焦点距離19-45mmの広角ズームレンズ「Premista19-45mmT2.9」(以下、「Premista19-45mm」)を新たに開発しました。「Premista19-45mm」は、広角側の焦点距離での撮影で生じやすいディストーション*2を効果的に抑制。ズーム全域で歪みの少ない自然な描写を実現するため、撮影後に映像を補正する負担を軽減でき、高いクオリティの映像を効率的に制作することができます。なお、「Premista19-45mm」の発売は、2021年初めを予定しています。

[画像]Premista19-45mmT2.9

近年、ハリウッド映画などの高いクオリティの映像を制作する現場では、美しいボケ味や、豊かな階調による映像表現が可能なラージフォーマットセンサー搭載のシネマカメラの導入が進んでいます。同センサーに対応したレンズの中で、優れた光学性能を備える単焦点レンズが多く使用されている一方、高画質映像を撮影できる性能を持ちつつ、レンズ交換の手間が少なく効率的に撮影できるズームレンズの需要が高まっています。

当社は2019年、ラージフォーマットセンサー対応の高性能シネマカメラ用ズームレンズ「Premista」シリーズとして、標準・望遠ズームタイプの2機種を発売しました。同シリーズは、「映像の周辺部まで高画質な映像を撮影できる」「幅広い焦点距離をカバーし、利便性に優れる」などプロの制作現場において高い評価をいただいています。

今回開発した「Premista19-45mm」は、19-45mmの焦点距離をカバーし、T2.9*3の明るさを持つ広角ズームレンズです。大口径非球面レンズと独自のズーム方式を採用し、映像の中心部から周辺部まで圧倒的な解像力を発揮します。さらに、広角側の焦点距離での撮影で生じやすいディストーションを効果的に抑制しているため、ズーム全域で歪みの少ない自然な描写が可能です。また、長年培ったシミュレーション技術による機械設計と、ミクロンオーダーで加工した部品を高精度に組み立てる生産技術により、全長230mm・質量3.3kgのコンパクト設計と優れた堅牢性を実現。ステディカム*4を利用した手持ち撮影や、クレーンを使用したハイアングルの撮影を行えます。このほか、標準・望遠ズームタイプと同様に、撮影時のレンズメタデータ*5の記録が可能な「ZEISS eXtended Data(ツァイス・エクステンデッド・データ)」に対応し、撮影後の動画編集の負担などを大幅に軽減できるため、効率的な映像制作をサポートします。

当社は、2021年初めに本製品を発売することで「Premista」シリーズのラインアップを拡充し、高画質な映像の撮影領域を拡大します。

富士フイルムは、写真・映画用フィルムの国産化を目指して1934年に創業して以来、シネマ業界をリードし続けてきました。2017年には、高性能なシネマカメラ用ズームレンズの開発で米国テレビ芸術科学アカデミーよりエミー賞を受賞するなど、世界中の制作現場で高い評価をいただいています。今後も、最先端の映像表現の領域で培った光学技術や精密加工・組立技術などを活かし、幅広いレンズラインアップを展開することで、多様なニーズに応えていきます。

  • *1 対角の長さが43.2-46.3mmのイメージセンサー。シネマカメラで標準的なフォーマットであるスーパー35mmセンサーよりも大型なセンサー。
  • *2 広角側の焦点距離での撮影で生じやすい映像の歪み。
  • *3 F値と透過率を考慮して表したレンズの明るさを示す指標。数値が小さいほど明るいレンズであることを表す。
  • *4 手持ち撮影時に生じるブレを抑え、安定した映像を撮影するための機材。
  • *5 フォーカス、ズーム、アイリスの位置などの情報。

1. 開発名

「FUJINON Premista19-45mmT2.9」

2. 主な特長
(1)ラージフォーマットセンサーに対応し、圧倒的な解像力や自然で美しいボケ味、豊かな階調を実現
  • 超精密加工を施した大口径非球面レンズと独自のズーム方式により、色収差などを効果的に補正することで、圧倒的な解像力を発揮。シャープでクリアな映像を提供します。
  • 広角側の焦点距離での撮影で生じやすいディストーションを効果的に抑制。被写体との距離やズームポジションによらず、ズーム全域で歪みの少ない自然な描写が可能です。
  • 13枚絞り羽根を採用することで、円形に近い絞り形状を実現。ラージフォーマットセンサーの特長である浅い被写界深度との組み合わせで、自然で美しいボケ味による映像表現が可能です。
  • 最先端の光学設計を採用し、独自のコーティング処理を施すことで、フレアやゴーストを効果的に抑制しており、HDRを活かした豊かな階調の映像を撮影できます。
(2)焦点距離19-45mmをカバーする広角ズームを実現
  • 19-45mの焦点距離、T2.9の明るさを持つ広角ズームレンズです。1本で単焦点レンズ5本分*6の焦点距離をカバーできるため、レンズ交換の手間が少なく短時間で効率的に映像を撮影できます。
  • *6 ラージフォーマットセンサーに対応し、21mm、25mm、29mm、35mm、40mmの焦点距離を持つシネマカメラ用単焦点レンズ5本。
(3)コンパクト設計と優れた堅牢性を両立
  • 長年培ったシミュレーション技術による機械設計と、ミクロンオーダーで加工した部品を高精度に組み立てる生産技術により、コンパクト設計とプロの過酷な撮影環境に耐えられる優れた堅牢性を両立。「Premista」シリーズの標準・望遠ズームタイプと比べて、全長25mm・質量500gの小型軽量化を実現しました。
(4)高い運用性と快適な操作性を実現
  • レンズ前枠径、フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)の操作リングのギア位置などを「Premista」シリーズの標準・望遠ズームタイプと統一。フレア・ゴーストなどの発生を抑制するマットボックスや正確かつスムーズなフォーカシングを可能にするフォローフォーカスなどのアクセサリーを共用でき、レンズ交換時にアクセサリーの位置を再調整する必要もないため、効率的な運用が可能です。
  • 「フランジバック調整機構」*7を搭載。撮影現場での急激な温度変化などによりフランジバックが変動した場合でも、レンズ鏡筒のリングを回すだけで簡単に調整可能です。
  • *7 カメラのフランジバック(レンズの取付基準面からイメージセンサーまでの距離)に合わせ、レンズの結像面を最適な位置に調整可能。
  • フォーカスリングの回転角を幅広い280度に設計。リングを回す際の滑らかなトルク感も備え、精緻なフォーカシングを可能にします。また、フォーカス、ズーム、アイリス指標には蓄光塗料を採用しているため、夜間や暗い室内でもはっきりと指標を確認することが可能。フォーカス指標の表記は、フィート/メートルの2種類からお選びいただけます。
(5)「ZEISS eXtended Data(ツァイス・エクステンデッド・データ)」に対応*8
  • カールツァイス社が通信プロトコル「/i® Technology*9」に準拠して開発した「ZEISS eXtended Data(ツァイス・エクステンデッド・データ)」に対応。撮影時のレンズメタデータの記録をはじめ、歪曲収差や周辺光量の補正が可能です*10。これにより、撮影後の動画編集の負担が大幅に軽減できるため、効率的な映像制作をサポートします。
  • *8 ファームウエアアップデートによる対応予定。
  • *9 /iはCooke Optics Limitedの商標、または登録商標。
  • *10 使用するカメラによっては、別途対応機器が必要。

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