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日本
ニュースリリース

2020年11月12日

FUJIFILM Cellular DynamicsとLonza
iPS細胞関連技術の利用拡大に関する合意を発表

- FUJIFILM Cellular Dynamicsは、Lonzaに対し、細胞治療用iPS細胞株の開発および治験薬製造を対象に、エピソーマルベクター・初期化因子といったiPS細胞作製技術に関する特許を非独占的に使用できる権利を付与
- LonzaはFUJIFILM Cellular Dynamicsに、革新的なNucleofector®テクノロジーを拡大利用するための非独占的な権利を付与 
 -本契約により、医薬品開発企業が両社のヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の製造における専門知識と技術を活用することが可能に

このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。

2020年11月12日、ウィスコンシン州マディソン(米国)・メリーランド州ウォーカーズビル(米国)― iPS細胞の開発・製造の世界的なリーディングカンパニーであるFUJIFILM Cellular Dynamics, Inc.(フジフイルム・セルラー・ダイナミクス、以下FCDI)、ならびにGMPグレードのiPS細胞製造において世界的なリーディングカンパニーであるLonza Walkersville, Inc. (Lonza) は、全世界を対象とする契約を締結しました。本契約により、医薬品開発企業は、両社が有する専門知識と技術をiPS細胞の製造に活用することが可能となります。

FCDIは、本契約に基づき、細胞治療用iPS細胞株の開発および治験薬製造を対象に、エピソーマルベクター・初期化因子といったiPS細胞作製技術に関する特許を非独占的に使用できる権利をLonzaに付与します。また、Lonzaは、細胞・幹細胞・細胞株への効率的なトランスフェクションを可能にする革新的なNucleofector®テクノロジーの、非独占的ライセンスの拡大利用をFCDIに許諾します。

細胞治療は、臓器、組織および細胞を含むヒトの生態を増強、修復、または置換えることができる有望な治療方法として期待されています。iPS細胞は、自己複製能力が非常に高いこと、分化万能性を有することから、細胞治療の開発・製造における重要な材料です。

FCDI CEOの山本武氏は、「FCDIは、高品質・高純度・高再現性を実現するエピソーマル法によるiPS細胞作製の技術・ノウハウを有する、世界的なキープレーヤーです。Lonzaとの合意により、iPS細胞株を医薬品開発企業にさらに役立てていただけることを喜ばしく思います。当社は、細胞治療の実現に貢献するため、製薬企業およびバイオテクノロジー企業に広く特許ライセンスを付与していきます。」と述べています。

LonzaのSVP, Head of Cell and Gene Technologies であるAlberto Santagostinoは、「細胞・遺伝子治療分野における真のリーダーとして、お客さまに利益をもたらし、業界に透明性をもたらす合意に至ったことは、両社共通の目標が、高品質なiPS細胞治療を適正な価格でお客さまに提供することであることを示しています。また、今回FCDIにライセンスを付与した革新的な技術であるNucleofector®テクノロジーを広範に活用頂けることを喜ばしく思います。この合意は、当社が保有するiPS細胞関連の最先端のサービスラインアップをさらに強化するものです。LonzaのhPSC用L7™培地システムおよび非ウイルス性の4D-Nucleofector® 遺伝子導入技術を併用することは、GMPグレードiPS細胞のリプログラミングや培養に優れた方法です。」と述べています。

富士フイルムについて

FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. (フジフイルム・セルラー・ダイナミクス、以下FCDI)は、創薬および細胞治療に利用されるiPS細胞の開発・製造におけるリーディングカンパニーです。FCDIは、iPS細胞技術・ノウハウを生かし、加齢黄斑変性、網膜色素変性、がん免疫などの分野におけるアンメット・メディカル・ニーズにこたえるための強固な細胞治療パイプラインの開発に取り組んでいます。自社のiPS細胞プラットフォームを利用し、パートナー企業が臨床開発を進めるための開発・製造受託(CDMO)サービスも提供しています。また、細胞治療に加えて、iCell® 製品を含む創薬支援ツールも提供しています。iCell® 製品は、ほぼすべての細胞種で入手可能であり、毒性試験だけでなく、新薬研究における標的分子の同定にも応用できる複数の細胞株から供給されています。またFCDIは、オーダーメイドの細胞を提供するサービスやセルバンキングに取り組んでいます。FCDIの目標は、iPS細胞の高い有用性を活用して人々の健康を増進させ、世界中の患者様のQOLを向上させることです。

詳しくは、 www.FujifilmCDI.comをご覧ください。

富士フイルムホールディングス株式会社は、絶え間ないイノベーションの追求を通じて培った知識と基盤技術を生かし、世界の幅広い産業に最先端のソリューションを提供しています。独自のコア技術により、ヘルスケア、高機能材料、ドキュメント、イメージングなど、さまざまな分野に貢献しています。これらの分野における製品とサービスは、化学、機械、光学、電子、およびイメージング技術の広範なポートフォリオに基づいています。2020年3月期の同社の売上高は2兆3151億円です。

詳しくは、https://holdings.fujifilm.com/jaをご覧ください。

Lonzaについて

Lonzaでは、技術革新と世界トップレベルの製造・工程卓越性を両立させています。これらを組み合わせることで、お客さまに、医療、保存、保護分野での発見をお届けすることができます。Lonzaは、医薬品、バイオテクノロジー、スペシャリティの原材料市場にとっての好ましいグローバルパートナーです。幅広い病気の治療や治癒に役立つ革新的な医薬品をお客さまにお届けすることで、病気の予防やより健康な世界の推進に努めています。また、幅広い微生物制御ソリューションを提供し、健康な環境の創出・維持に役立てています。スイスアルプスで1897年に設立され、現在Lonzaは35カ国以上の120の事業所とオフィスで運営されています。約15,500名の正社員とともに、Lonzaは、高業績チームや自らの事業や地域社会に有意義な差別化を図る個人従業員で構成されています。同社の2019年の売り上げは59億スイスフラン、またCORE EBITDAは16億スイスフランとなりました。詳しくは、www.Lonza.com をご覧ください。Twitter@LonzaGroupまたは Facebook@LonzaGroupAGでフォローしてください。 

本書に記載されているすべての製品名および会社名は、登録所有者の商標である可能性があります。

お問い合わせ

FUJIFILM

富士フイルムホールディングス株式会社 
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

Lonza

Dr. Sanna Fowler
Head of External Communications
Lonza Group Ltd

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