このウェブサイトはクッキーを使用しています。このサイトを使用することにより、プライバシーポリシーに同意したことになります。

日本
ニュースリリース

2021年1月21日

最先端の光学技術により超高精細8K映像の撮影が可能な放送用レンズ2機種
世界最高66倍ズームのボックスタイプと世界最広角7.6mmのポータブルタイプ

「FUJINON HP66×15.2-ESM」「FUJINON HP12×7.6ERD-S9」新発売

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、最先端の光学技術により臨場感溢れる超高精細8K映像の撮影が可能な放送用ズームレンズ「FUJINON HP66×15.2-ESM」(以下、「HP66×15.2」)と「FUJINON HP12×7.6ERD-S9」(以下、「HP12×7.6」)を2021年2月より発売します。「HP66×15.2」は、世界最高※166倍ズーム・世界最望遠※11000mmのボックスタイプで、「HP12×7.6」は、世界最広角※17.6mm-望遠91mmをカバーするポータブルタイプです。

当社は、「HP66×15.2」と「HP12×7.6」の2機種を加えた、全7機種のフルラインアップで8K映像制作ニーズにこたえていきます。

  • ※1 8K対応の放送用レンズとして。2021年1月21日時点。当社調べ。
[画像]「HP66×15.2」「HP12×7.6」

昨今、スポーツ中継やライブ・コンサート中継、ドキュメンタリー番組など多様な撮影現場で、高精細映像の普及が加速しています。現在、4Kの4倍の解像度となる8K映像の実用化が日本や中国などを中心に進む中、非常に高い光学性能を備えた放送用レンズが求められています。

富士フイルムは、高精細映像が主流となる新たな放送時代の到来を見据え、世界に先駆けて4K対応レンズを発売しました。さらに、8K対応レンズも開発。すでに5機種をラインアップし、放送業界における高画質化を牽引しています。

今回発売する「HP66×15.2」と「HP12×7.6」は、臨場感溢れる超高精細8K映像の撮影が可能な放送用ズームレンズです。ナノレベルの精度でレンズ表面を研磨する精密加工技術や、複数のレンズ群を正確に配置し筐体に組み込む機械設計・組立技術などを駆使することで、映像の中心部から周辺部まで圧倒的な解像力を発揮。その場の空気感まで描写することができます。さらに、鮮やかな色再現と高いコントラストを実現しているため、ハイダイナミックレンジ(HDR)を生かした階調豊かな映像制作を可能とします。また、新たに「リモートバックフォーカス」機能を搭載。中継車などからリモートで簡単にピント合わせを行えるため、撮影の効率化に貢献します。

「HP66×15.2」は、15.2mmから世界最望遠1000mmまでの焦点距離をカバーするボックスタイプです。世界最高66倍ズームを実現しているため、遠く離れたスポーツ選手の決定的なプレーなどをとらえます。また、「HP12×7.6」は、世界最広角7.6mmから91mmまでの焦点距離を備えたポータブルタイプで、スタジアムなどを広く映した撮影が可能です。

富士フイルムが提供するフジノンレンズは、これまで高い描写力が評価され、世界中の映画、TVCM、スポーツ中継などのさまざまな撮影現場で採用されています。今後も、富士フイルムは、最先端の光学技術を駆使して開発した高性能レンズの提供を通じて、多様化する映像制作現場のニーズに応えていきます。

1. 製品名、発売時期、価格

製品名 発売時期 価格
8K対応放送用ズームレンズ
「FUJINON HP66×15.2-ESM」
2021年2月 オープン価格
8K対応放送用ズームレンズ
「FUJINON HP12×7.6ERD-S9」

 

2. 「HP66×15.2」と「HP12×7.6」の主な特長

(1)臨場感溢れる超高精細8K映像の撮影が可能な放送用ズームレンズ
  • ナノレベルの精度でレンズ表面を研磨する精密加工技術や、複数のレンズ群を正確に配置し筐体に組み込む機械設計・組立技術などを駆使することで、臨場感溢れる超高精細8K映像の撮影を可能とします。
  • 非球面レンズと蛍石レンズにより、画像の歪みや周辺解像力の低下を徹底的に抑制。さらに、撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御する「フローティングフォーカス方式」を採用しているため、撮影距離の違いによる性能変化を極限まで抑え、近距離から無限遠までシャープな映像を提供します。
  • 当社独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」をレンズ表面に施し、光の透過率を向上させたことで、鮮やかな色再現と高いコントラストを実現。HDRを生かした階調豊かな映像制作が可能です。
  • 「HP66×15.2」は、15.2mmから世界最望遠1000mmまでの焦点距離をカバーするボックスタイプです。世界最高66倍ズームを実現しているため、遠く離れたスポーツ選手の決定的なプレー、ライブステージ上のアーティストの表情や仕草などをとらえます。また「HP12×7.6」は、世界最広角7.6mmから91mmまでの焦点距離を備えたポータブルタイプで、スタジアムやライブ会場を広く映した撮影が可能です。 
(2)新搭載の「リモートバックフォーカス」機能などにより快適な8K映像撮影を実現
  • 新たに「リモートバックフォーカス」機能を搭載。中継車などからリモートでバックフォーカスを調整し簡単にピント合わせを行えるため、撮影の効率化に貢献します。
  • 手元でフォーカスの調整を行えるフォーカスデマンド「FUJINON EPD-51A-D02/F02」(別売)との組み合わせにより、精緻なフォーカシングが可能。高いピント精度が求められる8K映像の撮影を快適に行えます。
  • 高倍率ズームレンズで採用し好評いただいている、高性能な光学式防振機構を搭載。風や足場の揺れによる映像のブレをタイムラグなく的確に補正します。
(3)自然なボケ味を生かした映像表現が可能
  • 9枚絞り羽根を採用し、円形に近い絞り形状を実現。自然なボケ味を生かした映像表現が可能です。
(4)16bit エンコーダー※2を標準装備
  • ズームやフォーカスの位置情報などのレンズデータを高分解能で出力できる16bit エンコーダーを標準装備。CG映像とライブ映像を合成するバーチャルスタジオなど、さまざまなシステムと連携可能です。
  • ※2 位置情報をデジタル信号に変換するセンサー。16bitの精度で分割して、ズーム・フォーカスの位置情報を電気信号で送出。
ニュース用画像データ

お問い合わせ

報道関係

富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

お客さま

富士フイルム株式会社
光学・電子映像事業部 営業グループ

  • * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。