富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、さまざまな分野において、先進独自の技術で社会ニーズ・課題解決に取り組む企業姿勢を、企業広告シリーズ「世界は、ひとつずつ変えることができる。」を通して、お伝えしています。
今回は、薬剤師が一包化*1された薬剤を患者に渡す際に、薬剤の種類や数量が処方箋と合っているかを確認する一包化監査業務*2で大きな作業負担が生じているという課題を、富士フイルムが開発した『薬の自動照合技術』で解決することを紹介します。富士フイルム独自の画像認識技術により、薬剤の種類と数量を自動的に判定し、薬剤師の監査業務の効率化と正確性向上に寄与していることを分かり易く伝えます。本TVCMを、2月20日(土)より全国で放映いたします。
- *1 調剤薬局などで複数の錠剤やカプセル剤を、朝食後分・夕食後分など、服用タイミングごとに一回分ずつ、「分包機」を使って袋に 入れて調剤すること。
- *2 薬剤師が薬剤を渡す際に、一包化された薬剤の種類と数量を確認し、正確性の担保と安全性の確保を行う業務のこと。
![[画像]「世界は、ひとつずつ変えることができる。」 ~薬の自動照合技術篇~](https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2021-02/c10ea87f57c27a13636abbd8566b9ca9/news_210219_01_01.jpg)
■ニーズが高まる「薬剤の一包化」と拡大する薬剤師の役割期待
昨今、高齢化の進展に伴い、一度に複数・多くの薬剤を服用する人が増える中、薬剤の飲み忘れや飲み間違いを防止するために、「薬剤の一包化」のニーズが高まっています。現在、薬剤師には、薬物治療における安全性を確保するため、薬剤を渡す時に、薬剤の種類や数量に間違いがないかを確認する監査業務が義務付けられています。しかし、一包化された薬剤の監査業務では、薬剤師が一包ごとに薬剤の種類と数量を目視で確認しているため、大きな作業負担がかかります。
一方で、薬局・薬剤師には、患者の薬物治療の適正化に関わる情報の聴取・薬学的管理・記録、在宅医療における服薬支援・指導などが求められており、地域での薬局・薬剤師の役割期待が拡大しています。その役割を果たすためには、薬局における対物業務から対人業務への機能シフトが不可欠であり、業務の正確性と安全性を両立し、かつ業務の効率化を図ることが重要となります。その課題の解決手段のひとつとして、目視のみならず、システムを活用した一包化監査業務の効率化が着目されています。
一包化された薬剤](https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2021-02/2223f4d537ce5a4b7933f64e610a4362/news_210219_01_02.jpg)
■富士フイルムが開発した「一包化監査支援システム」
富士フイルムは、写真・医療分野で培ってきた光学設計技術、画像処理技術により、錠剤やカプセル剤の高画質撮影を実現。さらに独自の画像認識技術で、一つ一つの錠剤の刻印や文字、カプセル剤の色や形などを高速・高精度に読み取ることに成功。薬剤を一錠ずつ瞬時に判定し、処方箋と自動照合するシステムを実現しました。
「一包化監査支援システム」を導入することで、薬剤師の一包化監査業務にかかっている時間を短縮することも可能(下図:「システム導入後の作業時間変化(イメージ)」)。「一包化監査支援システム」は、薬剤師の監査業務をサポートし、本業務の効率性はもちろんのこと、正確性の向上にも寄与します。
![[図]一包化監査支援システム導入による一包化調剤1件に必要な時間の変化](https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2021-02/1ed3ee13ca79a12ff806a3ba1d2491b8/news_210219_01_03.jpg)
■薬剤師と一緒に、健康を見守りたい。街の薬局にも、富士フイルムの技術。
毎日、いろいろな種類の薬を複数服用する多くの患者を薬局・薬剤師が支えています。薬剤師は、一包化された薬剤も一包ずつ一錠一錠、目視で確認しています。
今回、TVCMに登場するのは、『薬の自動照合技術』の開発を手がけた実在の研究員です。近未来的な研究所では、いろいろな錠剤やカプセル剤が象徴的に天井から吊られた空間で、研究員が真剣な眼差しで薬のデータの分析・解析を行っています。
彼が開発したのは、一包化された袋の中の薬剤を一瞬で見分けて、処方箋と自動照合するシステムです。富士フイルム独自の画像認識技術を活用することで、薬の形・色・大きさ・印字・刻印を、一錠ずつ瞬時に判定することが可能となりました。見分けにくい白い小さな錠剤の刻印も一瞬で見分けることができます。
『薬剤師と一緒に、健康を見守りたい』。みなさんの健康を支えている、街の薬局・薬剤師の業務を支えながら、独自技術に裏付けされたヘルスケアへの熱い想いを胸に抱き、開発したシステムの横に立つ研究員。
![[画像]薬剤師さんと一緒に、健康を見守りたい。街の薬局にも、富士フイルムの技術。](https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2021-02/6cf8a6c342947ae1286d7fd06f4a72b0/news_210219_01_04.jpg)
富士フイルムは、写真事業で培ってきた独自技術を進化させて、薬剤師の業務をサポート。人々の健康を守っていくという信念を持ち、今後も画期的な製品や技術を開発・提供し、人々の健康の向上に貢献していきます。
富士フイルムの「一包化監査支援システム」は、一包ごとに分包情報を読み取れる専用バーコードを印字します。この専用バーコードから一包ごとの薬剤情報をスマホで確認でき、介護施設や在宅医療などの専門スタッフとの情報共有が可能であり、緊急搬送時や災害時の医薬品トレーサビリティ提供などのクラウドサービスへの拡張についても展開を見据えています。富士フイルムは、より安心・安全・健康な社会の実現を目指していきます。
■関連情報について
■TVCMで使用した楽曲について
本シリーズのCM音楽には、NEW YORKの「Q Department(キューデパートメント)」を起用しています。「Q Department(キューデパートメント)」は、NYを拠点にする最先端の音楽制作・サウンドデザイン集団として、CM・テレビ番組・インタラクティブ・ゲームなどで幅広く活躍しています。
■ナレーターに、宮沢和史さんを起用
ナレーターには、ロックバンドTHE BOOMのボーカリストとしてデビューし、シンガーソングライター、俳優としても幅広く活躍されている、宮沢和史(みやざわかずふみ)さんを起用しています。大ヒット曲「島唄」は、日本国内だけでなく世界中で知られており、日本を代表するミュージシャンの一人です。
■スタッフリスト
- クリエイティブディレクター
赤石正人、町田聖二
- CMプランナー
町田聖二
- コピーライター
赤石正人
- ディレクター
サノ☆ユタカ
- 撮影
石田東
- プロデューサー
森崎秀嗣、宮崎真人
- 音楽プロデュース
MR.MUSIC 渡辺秀文
- 音楽制作
Q Department(キューデパートメント)
- ナレーター
宮沢和史
- 制作会社
ビスポークフィルム
- 広告会社
(株)電通
お問い合わせ
TVCMに関するお問合わせ
富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 宣伝グループ
「一包化監査支援システム」に関するお問合わせ
富士フイルム富山化学株式会社
医薬IoTソリューション部
- * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。