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富士フイルム富山化学株式会社の放射性医薬品事業のペプチドリーム株式会社への譲渡について

ニュースリリース

2021年9月2日

富士フイルム株式会社(社長:後藤 禎一)は、連結子会社である富士フイルム富山化学株式会社(以下、富士フイルム富山化学)の放射性医薬品事業をペプチドリーム株式会社(以下、ペプチドリーム)に譲渡します。本日、ペプチドリームとの間で、当社が新たに設立した当社完全子会社(以下、放射性医薬品新会社)に対して富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業を承継させたうえで、放射性医薬品新会社の全株式をペプチドリームに譲渡する株式譲渡契約を締結しました。
当社は、本契約に基づき、ペプチドリームより、305億円※1の一時金と当該事業の進捗などに応じたマイルストンを受領します。なお、譲渡時期は2022年3月を予定しています。

当社は、中期経営計画「VISION2023」の下、重点事業分野の1つであるヘルスケアの成長戦略を進めています。現在、医療機器や医療ITなどを扱うメディカルシステムと、バイオ医薬品の開発・製造受託や創薬支援製品、医薬品などを展開するライフサイエンスの2領域で事業拡大を図っています。

今回、当社は、ライフサイエンス領域の事業ポートフォリオの最適化を図る中、富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業のさらなる拡大・成長のためには、独自のペプチド創薬開発技術を有し、放射性医薬品との組み合わせによる創薬の相乗効果が見込まれるペプチドリームの傘下で事業活動を行うことが最適であると判断しました。今後、吸収分割により、富士フイルム富山化学が展開する事業の内、放射性医薬品に関わる事業を、当社が設立した放射性医薬品新会社に承継させ、新会社の全株式をペプチドリームに譲渡する予定です。

富士フイルム富山化学は、現在取り組んでいる新薬開発を推し進めるとともに、既に展開している、ペニシリンなどの抗菌剤の製造受託を拡大していきます。また、昨年新設した、ドラッグ・デリバリー・システム技術※2の1種である脂質ナノ粒子※3を用いた製剤(脂質ナノ粒子製剤)の製造設備・インフラなどを活用して受託ビジネスを推進。既に受託が決定している、次世代の新型コロナワクチン候補も含め、mRNAワクチン※4のプロセス開発・製造受託を積極的に行うことで、政府が進めるワクチン生産体制強化にも貢献していきます。さらに、核酸医薬品※5などの次世代医薬品分野にも受託領域を広げ、事業の継続的成長を目指していきます。

当社は、先進・独自の技術や製品・サービスを生かした事業展開により、アンメットメディカルニーズへの対応など社会課題の解決、さらにはヘルスケア産業のさらなる発展に貢献していきます。

  • ※1 譲渡完了時点の対象事業の現預金、有利子負債及び運転資本などを考慮し確定するため、変動する可能性があります。
  • ※2 必要な量の薬物を必要な部位に必要なタイミングに送達する技術。
  • ※3 細胞膜や生体膜の構成成分である有機物のリン脂質などを主成分として構成するナノ粒子。
  • ※4 ウイルスのタンパク質の情報であるmRNAを投与することで、体内でウイルスのタンパク質をつくり、それに対する抗体などを生成させるワクチン。
  • ※5 DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)など遺伝情報を司る核酸を有効成分として用いる医薬品。
     

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