そう言って頼られるように
土居 由里枝 Doi Yurie
2011年度新卒入社
システム工学部 精密物質学科

土居さんが富士フイルム和光純薬に入社したきっかけは何だったのでしょうか。
父親が理科好きで、「花火の色はどうやって出すのか?」「うどんとうがい薬を使ったでんぷん反応」「小麦粉を使った火山の噴火実験」など、小さい頃から身近なところで理科の実験や解説をしてくれていたので、自然と興味がわき、放っておくと理科ばかり勉強していました(笑)。
こうした父の影響もあって化学が好きになったことと、大学の研究室でいつも見ていた和光純薬の試薬に愛着があったことが入社したきっかけです。職種については、真面目で粘り強い性格の自分には品質管理の仕事が向いているだろうと考えて決めました。
現在の仕事内容や職場について教えてください。
大阪工場の品質管理部で、試薬の品質管理を担当しています。入社して3年間はガスクロマトグラフィーという分析機器を使い、液体試薬の品質管理を担当していましたが、昨年から容量分析で使用される規定液の力価(ファクター)をつける業務を担当しています。手分析なので経験や慣れで覚える部分も多いですが、1年で独り立ちできるようになろうと思い、日々修行中です。
品質管理は規格に合ったものを作って当たり前なので、お客さまからいただくのはお褒めの言葉よりクレームの方が多いのが実情で、そこが厳しさでもあります。ただ、ふとした瞬間にお客さまから「和光純薬さんの試薬、使っていますよ」「どの製品も安心ですよね」などと言っていただけると、品質管理としてやりがいを実感します。
職場は女性が多く、仲が良いですよ。これをやっている間にこれを片付けて、と段取りよく計画立てて進めるところは主婦の仕事にも似ているようですが、もちろん男性陣も活躍しており、特にサンプリングなどの力仕事では頼りにしています。
土居さんの今後の目標やモットーを教えてください。
「土居さんに任せれば大丈夫」と周囲に言ってもらえる仕事を増やすのが目標です。そのために、まずは与えられた仕事を完璧にこなすことが優先ですが、それだけでなく、今後は後輩の手本になる先輩、ついていきたくなる先輩を目指したいです。
モットーは、正直に仕事をすること。特にミスをしたときほど正直でありたいと思っています。というのも、品質管理は和光純薬の顔。会社の看板を背負っている存在であり、自分の失敗や判断が会社にダメージを与え、大きな事故にもつながりかねないと肝に銘じています。
休日はどのように過ごしていますか。
中学生の頃からバドミントンを続けており、仕事帰りや休日には練習をしたり大会に出場したりしています。必勝アイテムは、対戦相手の“弱点メモ”。試合で勝つためには、いかに早く相手の弱点を探すかが大事で、序盤はポイントを捨ててでも相手の探りに使います。
もし、対戦経験のある相手と再試合をする際、“弱点メモ”があれば、序盤のポイントも無駄になりません。
就職活動中の学生へアドバイスをお願いします。
「好きなことをして飯を食え」という中学時代の恩師の言葉をよく覚えています。好きでないと続かないですし、楽しく仕事をするなら好きなことを選んだ方がいいですよね。逆に言うと、「いやだな」と思う仕事には就かないことも大切です。
あとは、面接対策本などを読みすぎないこと。マニュアル通りに答えるのではなく、自分がどんな経験をしてきたか、仕事への考え方ややりたいことをそのまま伝える方がその人の中身がよく伝わり、自分に合う会社、合う仕事に就けると思います。
いつでもポケットサイズのメモを持ち歩いています。その時は覚えていても、時間が経つと忘れてしまうものですが、書き留めておくといつでも振り返れます。また、同じことを聞くのは相手に失礼ですし、時間の無駄になってしまいますから。試験の手順やノウハウのメモは、あとで大きいサイズのノートに清書して、絵や図も交えながら分かりやすくなるよう工夫しています。