「職人」のように技を磨く
藤田 浩行 Fujita Hiroyuki
2011年度新卒入社
産業理工学部 生物環境化学科
入社からこれまでの業務内容について教えてください。
入社後は兵庫県の播磨工場に配属され、化成品の製造を担当した後、東京工場に異動になりました。
播磨工場では、数人で3000ℓスケールの1つの製品を製造していましたが、東京工場では1000ℓ·500ℓといった釜を使い、作業全体を一人で担うことがほとんどです。初めての品目を担当する場合は、先輩についてもらい、安全に作業しています。
私は写真薬や酸発生剤原料など、皆さんが手にするさまざまな製品の一部分を担うものを製造しています。
入社前後でギャップはありましたか?
最初は製造設備のスケールの大きさに面食らってしまいましたね。大学時代に試験管を使って実験していたような規模とは全く違いました。設備の使用方法をはじめ、大学で培った知識とは別のものが要求されます。慣れるのは大変でしたが、同じ工場内の先輩たちはよく気にかけてくれますし、声を掛け合いながら作業する中で、仕事を覚えていくことができます。
仕事のやりがいは何ですか?
規模の大きさに戸惑うこともあったのですが、ものづくりにはずっと興味がありましたから、製造という仕事はとても魅力的でした。大きな釜を自ら操作し、品質の高い製品を製造する。ひとつの製品の一部分を担当するのではなく、ひとつの製品を自分で最初から最後まで作り上げることができる。大きいものをどーんとつくる充実感、ダイナミックな製造の現場で働ける楽しさがあります。
それに、作業方法や設備の使い方など経験がものを言う場面もありますし、個々の技術が求められます。ある種「職人」のような仕事を追求できることもやりがいの一つです。
今後の目標を教えてください。
化成品の技術は日々進化しており、製造の現場でも日々工夫が求められます。より良い品質をより安全に、より迅速に提供できるように、製造の視点から今よりももっと良い製造方法を考え、提案し、より良い改善ができるようになりたいですね。もちろん「職人」としてのスキルアップも欠かせません。品目によっては、些細なことで品質に影響するものもあります。さまざまなものに対応できるようになりたいです。
学生の皆さんにメッセージをお願いします。
就職活動は本当に大変なことだと思います。それだけに、早く就職する会社を決めたいという思いがつのり、内定をもらうことが目的になってしまいがちではないでしょうか。就職活動を終えるときはゴールではなくスタート。働く会社を選ぶということは、社会人として今後長い人生を歩んでいく上でとても重要な選択です。その思いを大切に、いろいろな会社の説明会に参加し、たくさんの人に出会って、自身の道を選んでほしいと思います。
会社の人たちとはプライベートでも仲が良いですね。また、会社としても地域とのつながりを大切にしており、毎年春には社員や社員の家族、地域の方を会社にお招きした「ふれあいフェスティバル」を開催しました。私も出し物のスタッフとして参加しています。