金山 和広

Kanayama Kazuhiro

ラベル1枚に思いを込める
納期と品質を追求し続けて

試薬製造部門
金山 和広 Kanayama Kazuhiro

1998年度新卒入社
応用化学科

ラベル1枚に思いを込める納期と品質を追求し続けて 金山 和広

先輩の声

東京工場の製造部門で用途別試薬の製造を行っています。用途別試薬とはお客さまそれぞれの使用目的に応じたより純度の高い試薬をいいます。原料中の不純物を作業手順に従って蒸留や吸着処理といった精製を施すことで、より純度の高いものとなるように製造を行っています。また、完成した試薬を容器に入れて商品として仕上げる作業も私の役割です。
工場内では「五感」を研ぎすませることが大切。正常に設備が動作しているかを見て触って確認するのはもちろん、反応釜の音、異常なにおいがしないかなど、安全かつ高品質の製品をつくるためには、ちょっとした変化を見逃さない鋭さが求められます。

入社前のイメージとしては、工場内がオートメーション化されていて、設備がきちんと稼働しているかチェックすることが主な仕事なのかなと思っていましたが、実際は全く違いました(笑)。まず、私の場合は、一つの品目の製造工程の最初から最後まで自分一人で担当します。流れ作業的に、一つのパートだけを担当するわけでありません。また、その日の気温や湿度に合わせて微妙な調整も必要になります。たくさんの品目を扱う上、スピーディに作業する必要があるので作業者の技術も必要です。一つ一つハンドメイドでつくっていることは、良い意味でのギャップでしたね。

最終的に試薬を使うお客さまの声に耳を傾けるということです。お客さまのご指摘の中に、改善に結びつけられるヒントがあります。開発や営業を通してお客さまが私たちに求めていることを知り、製造の現場で取り組めることに注力していきたいですね。 また、お客さまの存在を強く意識し、「外観も製品の一つ」と捉え、ラベルの貼り方まで気を抜かないようにしています。

新たな製品が生まれ生産量も増えていく中、現場をとり仕切るスキルを向上させていきたいと思いますね。化学品や設備に対する知識を深め、より効率的な仕事ができる現場を目指しています。そのためには健康が第一ですね。当たり前かもしれませんが、複数の作業を同時に並行したり、瞬時の判断が求められたりする場面では、頭がフレッシュで体も快活に動く状態でなければ、良い成果を生み出すことができません。
もちろん、基本である「納期」と「品質」を守る。絶えず基本を続けていること、高い製造レベルをキープし続けていることそのものをモチベーションに、今後も良い試薬をお客さまに届けたいですね。