三宅 寛

Miyake Yutaka

今、必要とされる試薬を届けたい
求められるのは時代のニーズを読む力

試薬研究部門
三宅 寛 Miyake Yutaka

2007年度新卒入社
薬学研究科 創薬化学専攻

今、必要とされる試薬を届けたい求められるのは時代のニーズを読む力 三宅 寛

先輩の声

入社後1年ほどは、お客さまのご要望に応じた化合物の合成を担当し、その後、行政、企業、大学の連携プロジェクトを担当することになり、2年間大学の研究室に出向しました。環境に優しい化学合成に関する研究で、多数の社外の方と協力して作業を進めました。その後は会社に戻り、現在にいたるまで試薬の研究開発を行っています。
試薬部門の業務は大きく分けて二つ。1つ目として、お客さまご要望の製品を作る合成・調液等の特注品業務(カタログ非掲載品)、2つ目として、有機及び分析用の新製品の開発(カタログ掲載品)、を行っています。その中でも私は有機試薬の開発を担当しており、触媒、中間体などを開発しています。

実験に携わっている人で、和光純薬の名前を知らない人はいないと思うんです。私が大学時代に所属していた研究室にも和光純薬の試薬がありましたから、研究者に必要とされる仕事という魅力がありました。また、私の友人が携わっていた研究が和光純薬から製品化されたこともあり、とても身近だったことも理由の一つです。

やはり、新たな製品を自分で探し開発できることですね。自分で文献を調査したり、学会に参加したり、大学の先生にお話を伺ったりしながら、「次はこれがトレンドになりそうだ」という分野に目星をつけ、製品をつくっています。近年ではエネルギー分野の中間体を開発し、多くのお客さまからの支持を得ることができました。自分でテーマを設定した製品が評価されるのはうれしいですね。
だからこそ肝になるのは情報収集。社会の動きに目を向けるのはもちろん、講演会聴講や研究論文のチェックも行っています。講演会の先生や論文著者の先生に直接ごあいさつに伺うこともありますね。

会社として新たな開発品を世の中に送り出す以上、利益を出すことが重要です。いかに短期間でかつ簡単に製造ができるかをいつも追求しています。製品を開発するのは私たちですが、実際に製品をつくるのは製造の現場です。特別な工程を必要とせず、誰が作業しても同じ品質の製品ができることを目指しています。