宮尾 拓也

Miyao Takuya

求められる品質を保つ「関所」
支えるのは人の手と技量

化成品品質管理部門
宮尾 拓也 Miyao Takuya

2008年度新卒入社
生物資源科学部 農芸化学科

求められる品質を保つ「関所」支えるのは人の手と技量 宮尾 拓也

先輩の声

実は中学生の頃から化学を仕事にしようと決めていたんです。授業で化学に触れて本当に面白いなと。就職活動では業界問わずさまざまな企業に応募しましたが、あるとき化学という基本に返ろうと思いました。そう考えたとき、大学の研究室の試薬棚には和光純薬の試薬がありました。「決して表には出ないけれども日本の研究の現場を支える化学の会社だ」。そう考えて和光純薬に入社を決めました。

入社後、無機試薬や標準品を担当した後、2014年3月から化成品の品質検査を行っています。お客さまに出荷する前の製品からサンプルを取り、純度や不純物、水分量などさまざまな項目を測定して、お客さまが求めている品質が保たれているかを確認する業務です。いわば、製品を外に出す前の最終段階で和光純薬の製品としてふさわしいかどうかを判断する「関所」ですね。製造現場とは密に連絡を取り合い、協力して品質の向上に努めています。

分析室のメンバー同士で連携がとれている、和気あいあいとした職場だと思います。品質検査の仕事は人についてくるというか、個々人が担当する製品を最後まで検査する形になるので、時期によってはメンバーの忙しさに偏りが出ることがあります。ただ、私が忙しいときは先輩が「大丈夫?」と言ってくれますし、逆に先輩が忙しいときは「この分は私がやります」と提案します。お互いに声を掛け、助け合っていますね。

「関所」としての役割を果たしたとき、つまり不合格品を見つけて止めることができたときにやりがいを感じます。もしそれがお客さまのところに行くと、何らかのトラブルになってしまっていたかもしれない。そう考えると、自分の手で検査し問題を発見できたときは「やってて良かった」と改めて実感します。
入社する前は、検査や分析は全て機械で行うものだと思っていました。機械に製品を入れると自動で結果がプリントされる。人はそれをチェックするぐらいなのかなと漠然とイメージしていましたが、入ってみると全然違う(笑)。ビレッドを使って0.01ml単位で滴定するなど、人の手をかける検査がとても多かったのです。機械ではなく、人の技術で「関所」を作っているんだなと思いました。
だからこそ、人によって検査の技量も違います。品質検査としての役割を果たし続けるためにも技術を向上させていきたいですし、今後は統計学の勉強やQC検定といった資格取得にも挑戦していきたいですね。