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健康経営

健康経営宣言

富士フイルムグループは、社会に新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続けるために、従業員が心身ともにいきいきと働ける健康づくりを積極的に推進すること、そして「100年を生きる時代」の社会の人々に、生きる力、生きる楽しさを提供していくことを宣言します。

2019年9月17日制定
富士フイルムメディカル株式会社
代表取締役社長 川原 芳博

富士フイルムメディカル 労働安全衛生・健康推進方針

人々の健康と豊かな生活に貢献する企業として

  1. 従業員一人ひとりの労働安全衛生に対する意識を高め、労働災害、社有車事故・違反を撲滅し、従業員の安全を確保します。
  2. 健康経営®を推進し、従業員の心身の健康の維持・増進を図ります。

2025年4月1日制定

健康経営推進の目的

企業理念に「人々の健康と豊かな生活に貢献します」を掲げる当社は、社員一人ひとりが健康で元気に働き、充実した余暇を過ごせることを目標として、2017年度からWSI活動、2019年1月からはがん撃退運動を展開しています。

また、富士フイルムホールディングスは従業員の健康維持・増進を重要経営課題としてとらえ、2019年9月に「FFグループ健康経営宣言」を制定しました。
以前からの活動およびFFグループ健康経営宣言を踏まえ、当社は健康経営優良法人(大規模法人部門)を申請、2020年3月に認定されました。現在は、健康経営優良法人(大規模法人部門)2025に認定されています。

健康経営推進体制

健康経営推進体制を構築、健康経営責任者(管理本部長/役員)、健康推進責任者(人事部/マネージャー)、健康推進担当者(人事部/担当者)を任命し、従業員の健康維持・増進に向けて活動しています。
また、富士フイルムグループ健康保険組合と連携し、特定保健指導においては、面談完了率100%に向けた取り組みを行っています。この他、毎年春と秋にグループ全体で開催される「みんなで歩活*1」では健康保険組合、労働組合と連携しながら歩行を促進し、従業員の健康増進を図っています。

  • *1 歩活(あるかつ):日常の生活に「歩く」をプラスして健康増進に役立てる活動。
健康経営における課題と期待する効果
健康経営で解決したい経営上の課題 健康経営の実施により期待する効果
従業員一人ひとりの健康度を向上させることで従業員のパフォーマンス、組織のパフォーマンス、企業業績の向上に繋げる。
  1. 従業員一人ひとりの健康度を向上させ効率の良い、メリハリのある働き方を実現。
  2. 従業員一人ひとりが仕事における成果を高め、組織全体のパフォーマンスを向上。
  3. 組織全体のパフォーマンスを向上させることで、企業業績の向上が期待される。
過重労働および高ストレス者割合を減少させ、働きやすい職場環境を実現、社内および社外から選ばれる会社として優秀人材の確保に繋げる。
  1. 従業員一人ひとりの健康は、仕事に対する意欲を高め、効率の良いメリハリのある働き方、余暇の充実を実現。
  2. 効率の良い働き方により時間外労働の削減、従業員のストレスの低減に繋がり、従業員が継続して働きたいと思える職場、社外から働いてみたいと思える職場を実現。
  3. 早期離職を防ぎ社内の優秀人材の定着、社外からの優秀人材の確保が期待される。
健康経営戦略マップ
富士フイルムグループ「7つの健康行動」

健康経営を推進するうえで、まず従業員一人ひとりが健康的な生活習慣を身につけることが重要であることから、2020年に富士フイルムグループでは「7つの健康行動」を設定し、グループ従業員に実践を呼びかけ、グループ全体の健康水準の向上を図っています。

週1回以上、体重をはかる

自分の健診結果を確認する

週1日以上、お酒を飲まない日をつくる

1日6時間以上の睡眠をとる

平均30分/日以上歩く

直近の歩活(あるかつ)にエントリーする

たばこを吸わない

具体的な取り組み

従業員の健康維持・増進のため以下を重点的な改善項目としてとらえ、継続して活動に取り組んでいます。

1. 生活習慣病関連
  2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績 2025年度目標
BMI25以上 31.8% 30.0% 32.1% 28.0%
HbA1c6.0以上 9.9% 8.4% 9.3% 8.0%
喫煙率 23.9% 23.1% 22.1% 19.0%
ハイリスク者の再検査率 20.7% 28.0% 31.1% 50.0%

特に喫煙に関しては、当社の顧客である医療機関が改正健康増進法により2019年7月より施設内全面禁煙となっています。
当社もそれに倣い、2020年度は、就業時間内禁煙を就業規則化、事業所敷地内および社有車内を禁煙とし、より積極的は活動を展開し、従業員の健康維持・増進を図っています。

2. がん検診受診率

定期健康診断受診時に胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がん検査を同時に受診できるようにし、がんの早期発見・治療を目指しています。これにより、従業員の健康維持に加え、治療にかかる経済的負担の軽減も図っています。

受診率 実施対象者 2022年度
実績
2023年度
実績
2024年度
実績
2025年度
目標
定期健康診断 全社員 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
検査項目 胸部X線 全社員 99.9% 100.0% 100.0% 100.0%
胃がん 35歳および40歳以上の社員 97.8% 96.1% 94.3% 100.0%
内訳 バリウム 19.1% 17.3% 21.3% -
内視鏡 80.9% 78.9% 73.0% 80.0%
大腸がん 35歳および40歳以上の社員 97.4% 96.2% 97.0% 100.0%
乳がん 全女性社員 89.5% 85.3% 94.0% 95.0%
子宮頸がん 全女性社員 84.9% 77.9% 83.0% 85.0%
前立腺がん 50歳以上の男性社員 97.4% 98.1% 98.0% 100.0%
再検査率   30.4% 31.7% 43.0% 50.0%
特定保健指導完了率   43.5% 91.1% 85.2% 100.0%
3. 過重労働

企業理念にある「健康と豊かな生活」を目指し、会議の効率化、直行直帰の推奨、定時退社日や有給休暇取得推奨日を設定し、効率的な働き方を推進しながら、所定外労働時間の削減や有給休暇取得率の向上に取り組んでいます。

  2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績
平均月間総実労働時間 185時間 187時間 183時間
平均月間所定外労働時間 30時間 32時間 29時間
平均年次有給休暇取得率*2 63.3% 68.9% 63.2%
平均年次有給休暇取得日数*2 12.1日 13.1日 12.2日
  • *2 年次有給休暇は付与日10/1~翌年9/30の取得実績に基づく
4. ストレスチェック

毎年実施しているストレスチェックの結果分析において、健康リスクなどが高い職場については原因分析、改善策を立案し、前年度より数値が改善するよう職場環境改善に取り組んでいます。

  2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績
受験率 97.1% 97.5% 96.0%
高ストレス者割合 9.2% 12.6% 10.6%
  2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績
アブセンティーイズム*3 1.0% 1.2% 0.9%
プレゼンティーイズム*4 19.1% 21.0% 23.0%
ワークエンゲージメント(偏差値) 51.2 50.9 50.8

*3 私傷病で1週間以上休業した人数の全従業員数に対する割合
*4 パフォーマンスの発揮度合い(0~100%、値が大きいほど生産性損失割合が大きい)の従業員平均

5. 健康経営の個別施策

毎年春と秋にグループ全体で開催される「みんなで歩活」では健康保険組合、労働組合と連携しながら歩行を促進し、従業員の健康増進を図っています。

  2024春みんなで歩活 2024秋みんなで歩活 2025春みんなで歩活
参加率 23.3% 32.3% 65.5%
6. 健康経営に関する従業員教育

従業員の健康維持・増進に対する意識を高めるため、健康経営に関するeラーニングを実施しています。

2024年度に実施したeラーニング 受講率
知っておきたい女性特有の疾患 ~第1回~ 子宮頸がんとHPVワクチン 100.0%
メンタルヘルスケア:セルフケア Part.1 100.0%
お口の健康づくり 100.0%
  • * 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。