REiLI
エスカレーション設計で提供する​
REiLIのコアAIエージェント

企業内に散在する多種多様な情報やノウハウを価値ある「企業の知」へ変換し、ニーズに合わせて効率化や付加価値化につなげる、5つのコアAIエージェントを展開。オフィスおよび商業印刷における「知」の活用を革新します。

認識・構造化

富士フイルムビジネスイノベーションが提供するAIは、企業内に蓄積された文書や画像などの非構造データを分析・整理し、価値ある情報へと変換します。あらゆる形式で散在する非構造化データを構成要素に分解し、複数の専門的なAIにより、企業・業界に応じた意味理解やセキュリティー設定を含めた前処理、構造化を行います。それによって、形式の異なるデータ間でも横断的に分析・活用できるようになります。

DX・AI活用における根本的な課題
「構造化」

企業活動を通じて蓄積される固有の情報 (ナレッジ・ノウハウ) は加速度的に増加。
その90%は非構造化データであり、 DX推進における大きな障壁となっている。

非構造化データ
  • メール文
  • 提案書
  • 手書きアンケート
  • 契約書
  • 請求書/納品書 etc
90%は非構造化データ!
分析・活用が可能な形への変換には膨大な工数がかかる
構造化データ
  • 業務システム
  • 基幹システム
  • システムログ etc
構造化データはわずか10%!
構造化されていても、多くはデータ間の整合性が取れず、
横断分析ができない

世界の構造化データおよび非構造化データの予測※1
※1 IDC Worldwide Global Datasphere Structured and Unstructured Data Forecast, 2024-2028

非構造化データ
(あらゆる形式で散在)

Document Cleanser

1. 画像前処理AI

AIが読み取りやすい
形式へ画像処理
ファクス画質
改善
地紋除去
紙しわ除去
etc.
Document Extractor

2. 情報抽出AI

文章構造・
表構造認識
文字認識
(AI-OCR)
etc.

3. 意味理解AI

属性情報理解
企業・業界
固有情報理解
etc.
Document Formatter

4. 言語後処理AI

利活用に最適な形式へ言語処理
表記ゆれ補正
特定情報検出
etc.

富士フイルム 医療分野における画像処理技術 (一部例)

● 不足箇所の補間
● 軟部組織と骨の分離
認識・構造化 効率化

企業内に構造化されないまま残っている多くのデータの適切な構造化により、複数のミッションをつないだ業務フロー全体を、AIエージェントがend to endで支援、自動化や効率化することが可能になります。

例:受発注業務のケース
従来
受発注担当者が注文書を読み解き、発注計画書や在庫を確認。製品担当者と意思疎通しながら出荷の可否を判断。
AIエージェント導入後
AIが注文書から自動で情報を抽出、必要な確認作業やコミュニケーションを行ったうえで、出荷の可否を判断し、担当者に通告。
認識・構造化 効率化 提案・付加価値化

企業が蓄積してきた独自のデータを構造化し、さらにウェブサイトなどで公開されているオープンな情報と掛け合わせることで、その企業ならではの知見を反映した、高品質な提案型のデータ活用を実現します。

例:営業提案シナリオ作成業務のケース
従来
購買実績や過去商談時の発言、法規制を含む業界動向、認証取得方針など、各営業担当者の経験値に基づいて社内外のあらゆる媒体から個々のお客様に関する情報を探索・分析し、お客様の真のニーズと解決策についての仮説を立案。
AIエージェント導入後
AIが注文書から自動で情報を抽出、必要な確認作業やコミュニケーションを行ったうえで、出荷の可否を判断し、担当者に通告。
機器最適化

印刷会社が顧客から受注した印刷業務は、印刷部数や印刷媒体、画質、納期など求められる条件はさまざまです。また、保有するアナログやデジタルの印刷機は、性能や稼働コストがそれぞれ異なります。

そこで、多種多様な印刷ジョブを、どの印刷機を用いてどのような順番で処理すべきか考慮し、効率的なスケジュールやワークフローを組むことが重要となりますが、従来は熟練した印刷工が経験に基づき属人的に判断していたため、ナレッジの継承が課題となっていました。

このAIエージェントは高度な数理モデルを用いて、切替時のロスタイムや案件の緊急度などを考慮し、最適なスケジュールやワークフローを提案します。印刷会社の生産プロセスの8割を占める印刷前後のワークフローも含めて効率化するため、効果が非常に高いのが特徴です。

画像・質感表現

昨今のデジタル印刷機は細かな印刷設定が可能なほか、金・銀をはじめとする特色トナーのバリエーションも豊富であり、高性能化が進んだ反面、熟練工でないとフルに使いこなすことが難しくなっています。

そこで、AIエージェントが画像認識と視覚・認知メカニズムに基づいて、原稿のデザインに合わせた最適な色と質感になるよう、クリエイティブの観点から印刷設定や色の使い方などを提案。さらに、印刷前後の複雑なワークフロー運用についても支援することで、「高度な機能を備えた印刷機」を「誰にでも使いこなせる印刷機」へと進化させます。