Microsoft® Windows VistaTM でエンジニアリング商品のスキャニングソフトウエアをお使いのお客様へ
はじめに
本ページでは、Microsoft® Windows VistaTM ファイアウォールが有効となっている環境で「DW-Scan II」、「DW-Scan」、「BT-Scan」を使用するための設定手順を説明します。
初期設定状態では以下のような現象が発生しますので、これらを解除する設定が必要となります。
- FTPプリント機能を使用した最初のスキャン動作時に表示される『Windowsセキュリティの重要な警告』の画面を解除する設定
- 異なるセグメントにあるWindows VistaTM 上の共有フォルダにアクセスするための設定
1. FTPプリント機能を使用した最初のスキャン動作時に表示される 『Windowsセキュリティの重要な警告』の画面を解除する設定
Windows VistaTM では、Windowsファイアウォール機能が初期設定値として「有効」になっています。
この設定が適用されているコンピューターで、「DW-Scan II」、「DW-Scan」もしくは「BT-Scan」を使用した場合、最初のFTPプリント機能を使用したスキャン動作で図1の『Windowsセキュリティの重要な警告』が表示されます。

図1:「Windowsセキュリティの重要な警告」画面
この表示を回避するためには、管理者権限のユーザーでログインし、以下の設定A. もしくはB. のいずれかを実施してください。どちらの方法で設定しても、ファイアウォールの例外としての登録となります。
(図1『Windowsセキュリティの重要な警告』画面が表示されてもアプリケーション自体の動作には影響ありません。)
注意
以降、「BT-Scan」を例として説明しますが、設定方法は「DW-Scan」、「DW-Scan II」も同じ扱いです。
A. 使用時に設定する方法
- 管理者権限のユーザーでログインし、BT-ScanでFTPプリント機能を使用するとBT-Scan Serviceに対する『Windowsセキュリティの重要な警告』の画面が表示されます。
- ここで[ブロックを解除する]を選択してください。ファイアウォールの例外に追加されます。
B. 手動で[例外]にプログラムを追加する方法
- 管理者権限のユーザーでログインし、Windows VistaTM の[スタート]ボタンから[コントロールパネル]を選択します。
- [セキュリティ]の[Windowsファイアウォールによるプログラムの許可]を開きます。
- 『Windowsファイアウォールの設定』画面が開きますので、[例外]のタブを選択後、[プログラムの追加(R)...]ボタンをクリックし、『プログラムの追加』画面を開きます。
- ご使用のスキャンソフト「BT-Scan Service」(ここでは、「BT-Scan Service V5.2.00」を例にしています)を選択して、[OK]ボタンを押下します。
- 「プログラムまたはポート」のウインドウに「BT-Scan Service」が表示され、チェックボックスにチェックがついていることを確認します。 チェックがついていない場合、手動でチェックボックスにチェックを入れ、「OK」ボタンを押して終了です。
2. 異なるセグメントにあるWindows VistaTM 上の共有フォルダにアクセスするための設定
ファイアウォール有効の環境下での初期設定状態では、ファイル共有は同一サブネット内でのみ許可されています。
そのため、異なるサブネットに接続されている共有フォルダにアクセスし、その共有フォルダ内のファイルを使用する場合には、接続先のPC上で以下の設定を実施する必要があります。
- 共有フォルダがあるPC(OSはWindows VistaTM)の[スタート]ボタンから[コントロールパネル]を選択します。
- [セキュリティ]の[Windowsファイアウォールによるプログラムの許可] をクリックし[Windowsファイアウォールの設定]ダイアログを開き、[例外]タブを選択して、[ポートの追加]ボタンをクリックします。
- 『ポートの追加』画面が開きますので、[名前]に“Port139”、[ポート番号]に“139”を入力後、[スコープの変更(C)...]ボタンをクリックします。
- 『スコープの変更』画面で、 [カスタムの一覧]をチェックし、共有フォルダへのアクセスを許すPCのIPアドレスとサブネットマスクをリストボックスに入力します。