kintone(キントーン)とは?仕組みやできることをわかりやすく解説

2023.09.26

kintone(キントーン)とは?
仕組みやできることをわかりやすく解説

kintone(キントーン)とは?仕組みやできることをわかりやすく解説

kintoneは、サイボウズ株式会社の提供するクラウドサービスです。アプリ開発の知識がなくても業務アプリを開発できるのが特徴で、最近は社内の業務効率化ツールの一つとして活用する企業も増えています。ITツールを導入するのが一般的となりつつある現代において、kintoneは初めの一歩として導入しやすいツールといえるでしょう。

当記事では、kintoneの基本情報や導入メリットなどをご紹介します。また、最後には富士フィルムビジネスイノベーションによるkintoneの導入成功事例もご紹介します。それぞれの内容を参考にkintoneを導入するイメージを明確にして、導入するべきかどうかを検討してみてください。

kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供する業務アプリ開発を簡単にできるクラウドサービスです。各業務の日報や管理などのアプリをコーディング無しで開発できるため、プログラミングの知識が無い方でも簡単に扱えます。

また、クラウド型のサービスであるため、ネットさえ繋がっていれば、開発したアプリを外部からでも操作できます。そのため、さまざまな場所で好きなときに利用することで、アプリ化した業務の大幅な効率化が望めるでしょう。時間面での効率化はもちろんのこと、管理のしやすさなどのさまざまな面で業務効率化を図れます。

kintoneは「情報の蓄積」が主な機能となっており、蓄積した情報を効率よく管理可能なアプリを、簡単に作成できる仕組みが搭載されています。ゼロからこだわってカスタマイズすることもできれば、100種類以上ある用途別のテンプレートを使ってアプリを開発することも可能です。

アプリを使って入力した情報などは、kintone内に蓄積されていき、目的に応じて効率的な管理ができるようになります。管理方法次第ではトレーサビリティの性能も向上するため、kintoneの仕組みをうまく活用すれば、対内・対外の双方で役立つアプリとなるでしょう。

kintoneの仕組み」で仕組みを理解したら、実際にどんなことができるのかを把握しておきましょう。できることを把握しておけば、導入する目的を明確にできるだけでなく、導入してから開発が完了するまでのスピードを高められます。

【kintoneでできること】

  • アプリの作成
  • アプリのカスタマイズ
  • コミュニケーション

アプリの作成

kintoneのメイン機能ともいえるのが、アプリの作成です。業務内容に合わせて効率的なアプリを開発することができます。具体的なアプリの例は、以下の通りです。

【kintoneでできる業務アプリ例】

概要
顧客管理・案件管理 顧客・案件情報を入力することで、効率よく管理できるアプリです。必要なときに必要な情報だけを抽出できる機能や、顧客別に管理する機能などを構築できます。
プロジェクト管理 プロジェクトや予定の管理ができるアプリです。カレンダーに予定やプロジェクトを入力できるため、kintoneにログインできる人達で他の人の予定やプロジェクトの遂行度合いなどを確認できます。
アンケート調査 アンケートの作成・集計・グラフ化ができるアプリです。アンケート内容を作成して、クラウド上で対象者に打ち込んでもらうことにより、その結果を集計・グラフ化することができます。

基本的には「情報を入力する」という作業をベースにアプリを開発していきます。そのため、上記のような顧客情報を管理したり、アンケート情報を管理したりといったアプリの内容が多いです。

アプリのカスタマイズ

作成したアプリはテンプレートの状態でも十分に活用できますが、カスタマイズをすることによって、さらに効率的なアプリを生み出せます。「アプリの作成」でもご紹介したようなグラフ化の機能を追加したり、特定の人しか入力できないようにアクセス制限をかけたりと、さまざまなカスタマイズが可能です。

アプリを運用するほど求める機能が増えてくる可能性が高いため、カスタマイズができることは知っておきましょう。また、プログラムのコードをいじるわけではないため、カスタマイズによってバグが発生するといったことも無く、安心してカスタマイズできます。

コミュニケーション

社内の人たちとkintoneを利用することでさまざまな情報を共有できるため、効率的なコミュニケーションをとれるようになります。情報をクラウド上で蓄積・管理できる機能はクラウドストレージにも似ていますが、プロジェクト管理や情報の集め方を最初から指定できたりする点を踏まえれば、kintoneのほうが活用の幅は広いでしょう。

また、情報共有によるコミュニケーションを深めるにあたり、kintoneではアクセス制限なども活用できるため、クローズドなやり取りも可能です。セキュリティ面での不安を感じている方も、安心して効率的なコミュニケーションが図れます。

kintoneでできることを把握した後は、できないことも知っておきましょう。できないことを知っておくことで、自身が求めるアプリが開発できるかどうかを適切に判断できます。

【kintoneでできないこと】

  • 大量のデータ管理
    └大量のデータを蓄積しすぎると、アプリに不具合が生じる可能性があります。
  • 収集データの重複チェック
    └収集・管理するデータに重複する箇所があるかなどのチェック機能は無いため、管理するアプリが増えることで共通した情報が増えてしまう可能性があります。
  • 外部システムやアプリとの連携
    └絶対にできないことではありませんが、外部システムやアプリと連携をする場合にはかなりの手間がかかります。kintoneはコーディングできない人が利用することが多く、そういった方たちが連携を試みるにはハードルがやや高いです。

kintoneは手軽にアプリを開発できるため、さまざまなメリットを持ち合わせます。メリットを知ることは導入を前向きに検討することにも繋がるため、少しでもkintoneの導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

【kintoneを導入するメリット】

  • ITの専門的な知識が不要
    └専門知識が無くてもアプリを開発できる点は、kintoneの最も注目すべきメリットといえます。コーディングの知識が無くても開発できるだけでなく、開発画面は初心者でもわかりやすい作りとなっているため、誰でも扱えます。
  • 複数のアプリを作れる
    └作成できるアプリは一つではありません。予定管理アプリ、日報管理アプリなど用途に合わせていくつも作れます。複数作ることで自社の業務のほとんどをアプリで効率化することもできるでしょう。
  • 外部からでも効率よく共有・管理できる
    └kintoneはクラウド型であるため、社内にいなくても利用できます。日報作成を自宅に帰ってから行うこともできますし、出張などの出先で利用することも可能です。いろいろな場所で利用できる点は、効率化という観点からも非常に大きな効果を生み出すでしょう。

kintoneは業務効率化を図るうえで大きな効果に期待できるクラウドサービスですが、一方でデメリットもあります。デメリットを知ることで、kintoneを導入する価値を再確認できるため、導入前に必ずデメリットは把握しておきましょう。

【kintoneを導入するデメリット】

  • 拡張機能の利用には追加コストがかかる
    └kintoneは標準システムだけでも十分に活用できますが、場合によっては拡張機能を利用してさらに効率化を図る必要性が出るかもしれません。そういった場合に拡張機能を追加すると、コストがかかってしまいます。幅広く扱えるクラウドサービスではありますが、利用目的が明確で利用する機能も決まっている場合には、その業種に特化したサービスのほうが良いというケースもあるでしょう。
  • アプリ設計を失敗する可能性もある
    └kintoneは簡単な操作で開発できるのが特徴ですが、簡単な操作性だとしても設計ミスが発生する可能性もあります。設計ミスがあると、アプリの動作不良などの不具合が発生する可能性が出てくるので注意が必要です。
  • 外部システムとの連携には適していない
    └kintoneはサービス内で複数のアプリを作ることができるものの、それらを外部システムと連携させるのには適していません。不可能というわけではありませんが、連携するのに手間がかかったり、場合によっては連携することによって不具合が発生したりということもあるので、あまりおすすめはできません。

kintoneは、どの企業にも適しているわけではありません。例えば、より複雑なシステムを求める場合にはあまりおすすめできないでしょう。そのことを含めて、まずは以下でkintoneの導入が向いている企業を確認してみてください。

【kintone導入が向いている企業の特徴】

  • コストをなるべく抑えて業務管理アプリを導入したい企業
    └kintoneは通常のシステム導入やアプリ開発に比べてコストをかなり抑えることができます。もちろん、何百万円と支払って自社用にカスタマイズしたアプリやシステムには劣るかもしれませんが、基本的な機能を備えていることが求められる場合には、最適なコストパフォーマンスといえます。
  • アプリ開発の専門的な知識を持つ人材がいない企業
    └自社で開発をするにしても、専門的な知識を有する人材がいない場合にはkintoneが最適です。知識が無くても、ある程度の手順に沿って従えば十分に運用できるアプリができますし、慣れてくればより効率の高いアプリを構築することもできるでしょう。
  • 簡易的なアプリで十分に事足りる業務形態の企業
    └多くの機能を求めない場合には、kintoneが最適です。外部との連携や複雑な仕組みを必要とするアプリを求める場合には、あまりkintoneは適していないですが、一般的な機能の中で十分に活用できるならkintoneは向いているといえます。

kintoneの導入に向いている企業がある一方で、向いていない企業もあります。向いていない企業を知っておけば、kintoneの導入に失敗する可能性は減るでしょう。

【kintone導入が向いていない企業の特徴】

  • 既にアプリやシステムを社内に構築している
    └既に社内にアプリやシステムを構築している場合、それらを改良したほうがコストを抑えつつ効率的に改善することができるかもしれません。既存システムの状態にもよりますが、kintoneを導入するよりも既にあるものを利用したほうが良いケースも少なくありません。
  • 複数のアプリをそもそも必要としていない
    └kintoneの特徴として、複数のアプリをサービス内で構築できる点があります。しかし、導入するにあたって複数のアプリを必要としない場合には、kintoneは向いていないかもしれません。特定の業務の管理を効率化したいといった場合には、それに特化したシステムを導入するほうが適している可能性が高いです。やや費用が高くなる可能性はありますが、長期的にみればkintoneに頼らないほうが良いでしょう。

kintoneとは、サイボウズ株式会社が提供する業務アプリの開発を簡単にできるクラウドサービスです。業務内で発生する入力や計算といった手間を効率化できるアプリを開発することができ、スケジュール管理や日報管理などあらゆる管理業務に役立ちます。

ITに関する専門知識を有さない企業に最適なクラウドサービスとなっており、初心者でも簡単に扱えるのが特徴です。ただ、複雑な機能を求めていたり、外部システムとの連携を希望したりする場合にはあまり適していない点には注意が必要でしょう。そのことを踏まえつつ、『kintone導入が向いている企業の特徴』でイメージを明確にして導入を検討してみてください。

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