お客様導入事例
富士フイルム
マニュファクチャリング株式会社
FUJIFILM IWproとkintoneの連携で手作業を自動化
毎月10時間以上の書類確認作業を約25分に短縮!
月末業務全体のスピードアップも実現
事例の概要
- 試作品の売上計上を1件ずつ手作業で行っており、月に10時間以上かかっていた
- 月末の締め日付近に業務が集中し重荷となっていた
- 件数が多く間違えられない作業のため、担当者の精神的負担が大きかった
- 電卓での手計算やExcelへの手打ち作業が自動化され、月に25分程度に短縮された
- 月末の業務処理全体がスムーズに行えるようになった
- 手作業に起因するプレッシャーから解放された
- 優れたOCR機能により高い精度で情報をデータ化できた
- データを集約し活用できるkintoneと連携しやすい
- 試作品の売上計上業務以外でも活用できる汎用性がある
事例の詳細
業務内容を教えてください
事業推進部 ビジネス推進グループ
プログラム管理チーム チーム長
中条 好秀
導入前はどのような課題を感じていましたか
当社では、量産品に関しては出荷報告に連動して自動的に基幹システムに売上が計上されますが、試作品は価格や品目がさまざまであるため、1件ずつ手作業で売上計上していました。その一連の業務の中でも特に手間や時間がかかっていたのが、提出書類の確認作業でした。DocuWorksの注文書に記載された金額を電卓で合算し売上計上明細書の数字と目視で比較・確認するか、または注文書の金額を確認用のExcelへ1件ずつ打ち込んで、計算式で売上計上明細書のデータと自動照合するか、の二通りの方法で行っていたため、担当者の作業負荷が非常に高く、しかもミスがあれば検収不一致となって全社の会計に影響を与えるため、非常に神経を使う作業でもありました。
そのうえ、2023年からは会計事故防止のため、他拠点の試作品売上計上業務の全てが、鈴鹿事業所の私たちのチームに集約されることとなりました。その結果、処理件数はほぼ倍増。月末は繁忙期で他業務も集中している中、各拠点からの計上依頼は月末最終日にかけての3日間に集中しており、月末業務における重荷になっていました。
当社全体で生産機種が増えるタイミングでは試作品の数も増えるため、多い月は1,000件もの売上計上をこなさなければならず、書類の確認作業には毎月10時間以上がかかっており、担当者の残業も増えていました。この状況はさすがに見過ごせず、「2025年までに確認作業にかかる工数50%削減」の改善目標を立ててDXへの取り組みを開始しましたが、その方法については模索が続いていました。
導入の決め手を教えてください
改善に際してキーとなったのが、注文書に記載されている情報を抽出しデータ化することです。それによって初めてDXの土俵に立つことができます。しかし、最適な手段がなかなか見つかりませんでした。そのような時、富士フイルムビジネスイノベーションでリリースされたばかりの新クラウドサービス「FUJIFILM IWpro」の社内説明会が行われました。その中でOCR機能が非常に優れているとの説明があり、注文書のデータ化に活用できるのではないかと考えました。さらに、業務プロセスの進捗状況を一覧で把握できるなど、売上計上業務以外でも活用できそうなさまざまな機能があることもわかり、導入の検討を開始しました。
その後、5か月をかけて、注文書のサンプルを用いたデモやその検証を行い、FUJIFILM IWproのOCR機能が私たちの要求水準に達していることを確認しました。さらに、OCRでデータ化した注文書の情報を集約し、誰もが閲覧・利用できる形で出力するシステムとして、FUJIFILM IWproとの連携が可能な「kintone」の活用を富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下「富士フイルムBIジャパン」という)よりすすめられました。kintoneは以前から使用しており馴染みがあったため、FUJIFILM IWproと併せて本業務に活用することにしました。
その過程で、富士フイルムBIジャパンの担当者とやり取りを重ね、業務課題の整理や実現したいことの明確化を丁寧に支援してもらえたことも、導入の決め手となりました。
事業推進部 ビジネス推進グループ
プログラム管理チーム
戸谷 麻那
導入後の効果について教えてください
FUJIFILM IWproのOCRによって、注文書から取引先名と注文番号、金額を自動で抽出し、そのデータを自動的にkintoneに登録しています。kintoneからはCSVで出力し、確認用のExcelに転記して計上明細書と照合しています。注文書を指定したフォルダに格納するだけで、自動で注文データがkintoneにたまっていくため、1件ずつ金額を手打ちする手間がなくなり、工数が大幅に削減しました。実業務に乗せてからも約3か月間ブラッシュアップを重ね、月に10時間以上かかっていたのが最終的には25分程度となり、当初の改善目標だった「50%削減」を圧倒的に上回る効率化を達成しました。残業もほぼなくなり、手入力や目視による負荷に加えて、「絶対に間違えられない」というプレッシャーから解放されたことも大きなメリットです。また、本業務を効率化したことで月末の業務処理全体の完了が早まり、他業務へ割ける工数が増えたことも大きな成果です。
加えて、FUJIFILM IWproとkintoneの連携で大きな効率化を成し遂げた事例として、社内外の関心を集め、問い合わせやヒアリングを頻繁に受けるようにもなりました。私たちのDXへの取り組みをアピールし、DXへの関心を高めるきっかけになったことも大きな効果と言えます。
「FUJIFILM IWpro」と「kintone」はどのような企業におすすめですか
さまざまな業種の企業において、注文書や請求書など、多種・大量の書類の仕分けや保管を日々行っている部門や、紙文書の情報を確認・整理している部門などで非常に役立つと思います。営業や経理など、数字を扱う部門でしたら特におすすめです。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
情報で“つなぐ”機能を持つFUJIFILM IWproと、情報を“集約する”機能を持つkintoneの連携効果は非常に高いと感じています。今回は販売プロセスの一部のDXでしたが、今後は受注から売上計上までを一気通貫で改善することを目指していきたいですね。
また、FUJIFILM IWproをプラットフォームとすることで、メールベースのやり取りから効率化を図ったり、個人で管理している書類の一元管理や、メンバーの多能工化につながる取り組みにもチャレンジしていきたいです。一方、kintoneについてはメンバーのスキルも向上しており、アプリ開発なども進んでいますが、まだ知らない機能も少なくないと思いますので、活用範囲の拡大に取り組んでいきます。
(左から)
富士フイルムマニュファクチャリング 事業推進部 ビジネス推進グループ プログラム管理チーム 戸谷 麻那
富士フイルムマニュファクチャリング 事業推進部 ビジネス推進グループ プログラム管理チーム チーム長 中条 好秀
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 平 諒生

気になる使い方を選んで体験
FUJIFILM IWpro 体験レシピ
おすすめの使い方を「体験レシピ」としてご紹介しています。気になる使い方は「体験キット」を使ってすぐにお試しいただけます。
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導入ソリューション
企業プロフィール
富士フイルムマニュファクチャリング株式会社
- 業種
- 製造業
- 事業内容
- 事務用機器、印刷機器および関連製品ならびにそれらの部品・消耗品の開発・製造・試作および販売
- 従業員
- 約1,700人(2025年6月現在)
- 本社所在地
- 〒243-0497 神奈川県海老名市本郷2274
※掲載内容は2025年12月時点の情報です





富士フイルムビジネスイノベーションの複合機・プリンターや、それらに関連する部品・消耗品を生産している国内唯一の生産事業会社です。国内4か所に事業所を持ち、私たちが在籍している鈴鹿事業所(三重県)では、複合機やプリンターの基幹部品を製造しています。その中でも、私たち事業推進部 ビジネス推進グループ プログラム管理チームは、部品やモジュールの新規製品の量産体制への移行を視野に、試作品や受託品の受注から出荷までの一連の手続きや売上計上を担っています。