キャリブレーションの実施

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概要

キャリブレーションを実施する手順について説明します。

補足
  • キャリブレーションチャートをプリントするため、用紙トレイに A4 サイズ以上の用紙をあらかじめセットしておいてください。

キャリブレーション方法には、グレーキャリブレーションと単色キャリブレーションがあります。

●グレーキャリブレーション
フルカラー 2、またはフルカラー 3 で、以下のスクリーン線数、および形状の場合は、グレーキャリブレーションができます。
・150dot ・200dot(写真) ・200line

●単色キャリブレーション
以下のスクリーン線数、および形状の場合は、単色キャリブレーションができます。
・150dot ・200dot(写真) ・200line ・300dot(地図) ・600dot ・誤差拡散 ・300dot/200dot(文字/写真)

補足
  • 作成したキャリブレーションターゲットを使用する場合には、[単色キャリブレーション]を選択してください。
  • [300dot/200dot(文字 / 写真)]は、フルカラー 1/ グレースケールだけに対応しています。(フルカラー 2/3には対応していません)

スキャナー調整

スキャナー調整を実施すると、スキャンキャリブレーションでキャリブレーションチャートをスキャンするときに、より正確なデータを取得できます。

補足
  • スキャンキャリブレーションをするときは、事前に少なくとも 1 回はスキャナー調整を実施し、スキャナー調整ファイルを作成してください。
    スキャナー調整ファイルは、スキャンキャリブレーションをするときに選択します。

手順

  1. ServerManagerの [キャリブレーション]をクリックします。
    ([カラー]→[キャリブレーション]を選択しても、[キャリブレーショントップメニュー]ダイアログボックスを表示できます。)

  2. [スキャナー調整]をクリックします。


  3. [新規作成]をクリックします。


  4. Color Scale Targetのおもて面を下に向けて、長辺と原稿ガラスの左辺を合わせて置きます。


  5. [読み取り開始]をクリックします。


    Color Scale Targetがスキャンされ、スキャナー調整ファイルが作成されます。

  6. ファイル名を入力し、[保存]をクリックします。

    Color Scale Targetがスキャンされ、スキャナー調整ファイルが作成されます。


◆スキャナー調整ファイルの削除

  1. [スキャナー調整]ダイアログボックスで、削除するスキャナー調整ファイルを選択して、[削除]をクリックします。

  2. 確認のダイアログボックスで、[はい]をクリックします。


キャリブレーションファイルの作成

  1. ServerManagerの [キャリブレーション]をクリックします。
    ([カラー]→[キャリブレーション]を選択しても、[キャリブレーショントップメニュー]ダイアログボックスを表示できます。)

  2. [新規作成]をクリックします。


    [キャリブレーションファイル新規作成]ダイアログボックスが表示されます。



    ●読み取り装置
    ・複写機
    スキャナーを使用して、キャリブレーションファイルを作成します。
    ・i1Pro 2(M2)+i1_Reader
    測色器を使用して、キャリブレーションファイルを作成します。
    ●原稿タイプ
    スクリーン線数を選択します。
    [キャリブレーショントップメニュー]ダイアログボックスで[新規作成]をクリックしたときに、選択されていたタブと同じ原稿タイプが表示されます。
    ・150dot ・200dot(写真) ・200line ・300dot(地図)
    ・600dot ・誤差拡散 ・300dot/200dot(文字/写真)
    ●キャリブレーション方法
    キャリブレーションのカラーモードを選択します。
    ・単色 ・グレー
    ●キャリブレーションターゲット
    ターゲットは用紙ごとに用意しています。
    ・Uncoated_i1Pro2
    非コート紙用のキャリブレーションターゲットです。
    ・Coated_i1Pro2
    コート紙用のキャリブレーションターゲットです。
    ●用紙トレイ
    プリントする用紙のある用紙トレイを選択します。
    キャリブレーションでは、非コート紙、コート紙、再生紙以外の用紙種類は使用できません。
    [手差しトレイ]を選択した場合は、[用紙サイズ]を入力し、[用紙種類]、[坪量]、[色]を選択します。

  3. [読み取り装置]で、測色器キャリブレーションを行う場合は、[i1Pro 2(M2)+i1_Reader]を選択し、スキャンキャリブレーションを行う場合は、[複写機]を選択して各項目を設定します。

  4. キャリブレーションチャートをプリントする場合は、[部数]を入力し、[印刷]をクリックします。

補足
  • i1はオプションです。
  • i1はi1Pro 2を使用してください。
  • [読み取り装置]で[複写機]を選択した場合は、[単色]のキャリブレーションになります。
  • [読み取り装置]で[i1Pro 2(M2)+i1_Reader]を選択した場合は、[単色]、[グレー]の選択が可能となります。
    ただし、フルカラー 1、およびグレースケール用のキャリブレーションファイルは、[グレー]が選択されていても[単色]のキャリブレーションになります。
  • 独自のキャリブレーションターゲットを作成して登録している場合は、それらのキャリブレーションターゲットも選択できます。
  • プリンターで手差しトレイの用紙が設定されていても、ここで設定した用紙が優先されます。(ジョブ送信後に、用紙のセットを可能にするため)
  • プリントする部数は、プリントを安定させるために3部以上をお勧めします。
  • 最後にプリントされたキャリブレーションチャートの各パッチに、汚れや色ムラがないことを確認してください。汚れなどがあった場合は、1枚前のチャートを確認してください。

◆スキャンキャリブレーションの場合

1. [キャリブレーションファイル新規作成]ダイアログボックスで、[複写機]を選択します。



2. プリントしたキャリブレーションチャートのおもて面を下に向けて、原稿ガラスの左奥に矢印が向くように置きます。



3. キャリブレーションチャートの上に、チャートと同じサイズの白紙を5枚以上重ねて置き、[スキャナー調整ファイル]を選択します。

4. [読み取り]をクリックします。

補足
  • [読み取り]をクリックしたとき、自動両面原稿送り装置に用紙がセットされていると、自動両面原稿送り装置からの読み取りが優先されます。用紙を取り除いてから操作してください。

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◆測色器キャリブレーションの場合

1. [キャリブレーションファイル新規作成]ダイアログボックスで、[i1Pro 2(M2)+i1_Reader]を選択します。



2. [i1_Readerを使って測色する]を選択します。

3. [測色開始]をクリックします。i1_Readerが起動します。

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5. 表示された結果に問題がないときは、[作成]をクリックします。



6.[読み取り装置]に[i1Pro 2(M2)+i1_Reader]を選択した場合で、キャリブレーションの結果が必要な要件を満たしていないときは、[繰り返し]をクリックし、再度キャリブレーションを行います。

キャリブレーションファイル名と必要に応じてファイルコメントを入力し、[保存]をクリックします。



補足
  • i1_Readerを起動して測色中の場合は、i1_Readerを終了してから[i1_Readerを使って測色する]を選択してください。
  • i1はi1Pro 2を使用してください。
  • フルカラー 1 用のキャリブレーションファイルは、1 度目のキャリブレーションで完了するので、再度キャリブレーションを行う必要はありません。
    フルカラー 2/3用のキャリブレーションファイルを同時に作成する場合は、必要な要件を満たすまでキャリブレーションを繰り返してください。
    このとき、繰り返しを実施してもフルカラー 1用のキャリブレーションファイルは1度目の結果を保持しているので変更されません。
  • A4 サイズ以上でキャリブレーションチャートをプリントすると、そのままでは測定用バックアップボードとチャート測定用ルーラーを使った測色ができません。
    キャリブレーションチャートを破線で切り取ってから測色してください。
  • フルカラー 1 用のキャリブレーションファイルでは、繰り返しを実施しても、1 度目の結果を保持しているので変更されません。
  • キャリブレーションチャートのパッチ番号(左から順に1、2、3、・・・、21)における目標と結果予測との差は、単色部は%で、グレー部は色差(ΔE)で表示されます。
  • フルカラー 2/ フルカラー 3 で実施するフィードバックキャリブレーション(キャリブレーションの繰り返し実施による誤差の収束)のターゲット基準ΔE3は、標準紙(J紙)での目標値です。
    ほかの用紙では、ターゲット基準ΔE3を上回ることがあります。
    繰り返してもΔEが収束しない場合は、キャリブレーション方法を[単色]にしてください。
  • キャリブレーションファイルを作成しただけではプリントに反映されません。
    プリントにキャリブレーションを反映させるには、用紙トレイ、原稿タイプ、およびキャリブレーションファイル管理の設定 1~100にキャリブレーションファイルを割り当てる必要があります。
    キャリブレーションファイルを割り当てる項目にチェックマークを付けてください。
  • [キャリブレーションファイル管理に割り当てる]にチェックマークを付けた場合は、プルダウンメニューで、割り当てるキャリブレーションファイルを選択します。
    このとき、必要なキャリブレーションファイルに割り当てて、変更しないように注意してください。