ニュースリリース

2021年12月16日

AI技術を活用して低線量で高画質な撮影と検査時間の短縮を実現

マルチスライスCTシステム「Supria Optica(スプリア オプティカ)」新発売

富士フイルムヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 章雄)は、マルチスライスCTシステム「Supria Optica*1」(スプリア オプティカ)を本日より発売します。本製品は、AI技術*2を活用して開発した画像処理機能IPV*3と検査効率向上技術SynergyDrive*4を搭載し、低線量で高画質な撮影と検査時間の短縮を実現したCTシステムです。

製品の特長

1. 低線量での撮影時にも高画質な画像を提供

富士フイルムヘルスケアの最新CTシステム「Supria Optica」では、AI技術を活用して開発した画像処理機能IPVを搭載しました。これにより一般的な画像処理技術であるFBP*5を使用した場合と比較して被ばく最大83%、画像ノイズ最大90%の削減を実現し、さらなる低被ばくかつ高画質な画像の提供が可能となりました。

2. 被検者の負担軽減

従来から高い評価を得ている75cmの大開口径を採用したことにより、被検者のポジショニングにおいて高い自由度を実現。また、常時フルFOV*6データ収集を可能とし、40mm幅の64列検出器を搭載したことにより高速撮影が可能となり、検査時における被検者の負担を軽減します。

3. 検査効率向上

「Supria Optica」は検査効率向上技術SynergyDriveを搭載しています。被検者の入室から退出までの検査工程を細分化し、操作者に負担のかかるシーンを自動*7・高速化することで、検査効率を向上させ、検査時間の大幅な削減を実現します。

4. トータルコストの抑制

IPVと組み合わせることで最大12MHU相当(換算値)の性能が得られ、幅広い検査に対応できる64列CTシステムでありながら、16列CTシステムと同等の2MHUのX線管装置、電源容量30kVAでの運用が可能となり、導入およびランニングコストを抑制します。

  • *1 Supria OpticaはSupriaの64列検出器かつ2MHUのX線管装置搭載モデルの呼称です。
  • *2 AI技術のひとつであるMachine Learningを用いて開発・設計したものです。導入後に自動的に装置の性能・精度は変化することはありません。
  • *3 IPVはIterative Progressive reconstruction with Visual modeling の略称です。AI技術のひとつであるMachine Learningを活用して開発した機能です。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。 
  • *4 SynergyDriveはワークフロー向上技術の総称です。AI技術のひとつであるMachine Learningを活用して開発した機能を含みます。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
  • *5 FBP(Filtered Back Projection):CT画像の再構成方法で、X線の投影データを逆投影することによって、ノイズを除去し、CT画像を構築します。
  • *6 FOVはfield of viewの略で撮影視野のことです。
  • *7 自動算出された撮影範囲を操作者が確認、調整します。

販売名および販売価格

販売名 販売価格(税抜) 提供開始時期
全身用X線CT診断装置 Supria
(医療機器認証番号:225ABBZX00127000)
¥1,100,000,000~ 2022年1月

システム構成により価格は異なります。

お問い合わせ

報道関係

富士フイルムヘルスケア株式会社
経営戦略室 ブランド・コミュニケーションセンタ
担当:八ッ星

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