ニュースリリース

2024年2月2日

超音波の減衰量を非侵襲的に計測する機能「ATT(iATT)」を標準搭載

超音波診断装置「ARIETTA S(アリエッタ エス)750」新発売

富士フイルムヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 章雄)は、超音波診断装置「ARIETTA S750」(アリエッタ エス750)*1を、本日より発売します。「ARIETTA S750」は、超音波の減衰特性を応用して、超音波の減衰量を非侵襲的に計測し、肝臓の脂肪量を定性的に評価するための情報を提供する機能「ATT(iATT)」を標準搭載した超音波診断装置です。

ARIETTA S750

脂肪肝は、肝細胞の5%以上に中性脂肪がたまった状態を指します。長期に渡り脂肪肝の状態が続くと、肝硬変や肝がんへと進行する可能性があるため、早期発見が重要です。現在、脂肪肝の診断には、体表から針を刺して肝臓の組織を採取する肝生検が用いられていますが、侵襲的な手法のため被検者の負担が大きく、繰り返し検査を行うことが難しいという課題があります*2。そのため、非侵襲的に肝脂肪化の程度を評価する手法として、超音波の減衰特性を応用した検査やMRIによるMRI-PDFF検査が有用であるとされています*3

今回発売する「ARIETTA S750」は、超音波の減衰量を非侵襲的に計測し、肝臓の脂肪量を定性的に評価するための情報を提供する機能「ATT(iATT)」を標準搭載した超音波診断装置です。被検者に大きな負担を掛けることなく肝脂肪化の程度を評価できるため、定期検査などでの脂肪肝の早期発見に貢献します。本製品は、診療報酬区分番号D215-4「超音波減衰法検査」の通知(1)に記載の使用条件「汎用超音波画像診断装置のうち、使用目的又は効果として、超音波の減衰量を非侵襲的に計測し、肝臓の脂肪量を評価するための情報を提供するもの」として医療機器製造販売承認を取得しました。また本製品は、組織の硬さを評価できる機能「Shear Wave Measurement」を搭載しており、肝脂肪化だけでなく肝線維化の評価も可能です。

なお、当社は今回、「ARIETTA S750」のほか、AI技術*4を活用したノイズ除去技術を搭載した「ARIETTA S750 DeepInsight SE」、AI技術*4を活用したノイズ除去技術に加えてOLED(有機EL)モニタを採用した「ARIETTA S750 DeepInsight」も同時発売します*5

当社は、今後も超音波診断装置のリーディングカンパニーとして、ユーザーにとって使いやすい装置を追求し、多様なニーズに応え、医療の発展と人々の健康の維持増進に貢献していきます。

  • *1 販売名:超音波診断装置 ARIETTA S750医療機器承認番号:30500BZX00236000
  • *2 日本超音波医学会用語・診断基準委員会:脂肪肝の超音波診断基準より
  • *3 一般社団法人 日本肝臓学会:NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(追補版)より
  • *4 AI技術のひとつである機械学習を用いて開発・設計したものです。実装後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
  • *5 「ARIETTA S750」には、「ARIETTA S750」・「ARIETTA S750 DeepInsight SE」・「ARIETTA S750 DeepInsight」の3つのモデルがあり、AI技術を活用したノイズ除去技術を搭載したモデルを「ARIETTA S750 DeepInsight SE」と、AI技術を活用したノイズ除去技術に加えてOLED(有機EL)モニタを採用したモデルを「ARIETTA S750 DeepInsight」と呼称します。

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