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日本
動物医療コラム

求職者から選ばれる動物病院になるための
求人用WEBサイト制作

このコンテンツは獣医療従事者向けの内容です。

動物病院の経営において、最も頭を悩ませる課題の一つが「求人・採用」です。「2026年版 動物病院の求人・採用の手法について」のコラムでも触れたとおり、病院経営の持続のためには求人・採用を病院の継続的なミッションと認識して臨んでいく必要があります。その中でも、求人活動における「名刺代わり」となるのが自院のWEBサイトです。

今回は、求人用WEBサイト制作のポイントについてお伝えします。

1. 飼主様向けサイトとは別に求人用WEBサイトを制作する意義

既存の飼主様向けのサイト内に求人情報のページを設ける形でも悪くはないのですが、余裕があれば飼主様向けサイトとは別に求人用サイトを制作した方が、ターゲットが明確になり求人に特化した内容をよりダイレクトに求職者に届けやすくなります。また外部の求人サイトやSNS、学校等に配布する紙媒体などからリンクを飛ばす際にも、求人専用のWEBサイトがあった方がスムーズに情報提供ができます。

一方で飼主様向けのサイトの中に求職者向けの労働条件やキャリアパスの情報が混在する形だと求職者への情報提供が中途半端になりがちで、かといって求人情報を多く盛り込みすぎると飼主様向けのWEBサイトとして違和感が生じてしまい、サイトのバランスがとりづらくなってしまいます。飼主様が目にするサイトに従業員の給与など詳細な労働条件を載せたくないという院長先生も多いと思います。

特に求人活動を継続的なミッションとして考えている動物病院の場合は、飼主様向けサイトとは別に求人用WEBサイトを制作することをお勧めしています。

2. 求職者が知りたいのはハードよりソフト

求職者が求人サイトを見るとき、医療機器や病院のスペック(診療数、手術数)などのハード面よりも、人間関係や教育体制などのソフト面を知りたがる傾向があります。これらは飼主様向けのWEBサイトだけを見ていても伝わりにくく、だからこそ求人サイトにはぜひ盛り込みたいコンテンツです。獣医療面のアピールをする場合でも単に医療機器などを紹介するだけではなく、それを使ってどのようなことをしているのか、どういうことを大切にしているのかなど、病院としてのスタンスや考えを伝えることを心がけましょう。

以下のようなコンテンツは病院のイメージや雰囲気が求職者に伝わりやすくお勧めです。

スタッフの表情と生の声

最近では個人情報の問題などもありどこまで写真を出すかというのは悩ましいところではありますが、求人の効果を考えるならやはりスタッフの方の写真はあった方が病院の雰囲気がよく伝わります。外部の求人サイトなどに写真を載せる際でもスタッフが写っているか写っていないかで雰囲気の伝わり方が全く変わります。また実際に働くスタッフが、なぜこの病院を選んだのか、どんな時にやりがいを感じるのかなどを語るインタビュー記事を掲載するのもお勧めです。

1日の業務の流れ

朝のミーティングから診察、手術、休憩、退勤までどのような業務をするのか、何時頃に帰れるのか、休憩はどれくらい取れるのか。こうした「日常」を可視化することで、勤務のイメージを伝えることにつながり入社後のミスマッチを減らすことができます。

成長のロードマップ
(キャリアパスや教育カリキュラム)

「自分がどのように成長できるのか」は、今も昔も求職者の大きな関心事です。入社してから1年目に何を習得し、3年後にはどうなっていることを目指して働くのか。ステップアップの目安や基準が明示されているだけで、求職者の安心感は格段に増します。実際には業務の習熟進度は人によって異なるのは当然ですので、あくまで病院としての目安や目標を示す形で構いません。

いずれのコンテンツにも言えることですが、背伸びをした内容を書くのではなく、ありのままの内容をオリジナルの言葉で(いわゆる「自分の言葉で」)書くことが大切です。その方が求職者にも響きやすく、SEO、AIO(インターネットやAIで検索した際の表示順位)的にも好影響が出ます。

もちろん労働条件や福利厚生もわかりやすく示す必要はありますが、意外とそれが求職者の最終的な決め手となることは多くありません(他院との差がつきにくいため)。病院の雰囲気が伝わり、求職者が入社した時のイメージをしやすくなるようなコンテンツの提供を意識しましょう。

3. まずはできることから

ここまで求人専用のサイトの制作について書いてきましたが、実際には「本格的な求人専用のサイトを作る時間も予算もない」という先生も少なからずいらっしゃるでしょう。その場合でも、現代の求人活動においてWEBサイトで求人情報を発信すること自体は必須だと断言できます。

求職者は学校の求人票や外部の求人サイトなどの媒体で興味を持った後、必ずその病院のWEBサイトをチェックします。そのときにWEBサイトに求人情報が載っていなかったり、「現在は募集していません」という過去の文言が放置されていたりすると、それだけで応募をやめてしまう人もいます。WEBサイトで発信する求人情報は求人活動における「名刺」のようなものであり、WEBで求人情報を一切発信していないのは求職者に渡す「名刺」を持っていないようなもので、求人活動のスタートラインにも立っていないのと同じです。シンプルでもいいのでWEBサイトで求人情報を発信し、常に最新の情報に更新しておきましょう。

いきなり求人専用のサイトを制作するのが難しいという場合は、以下のような形でも構いません。

  • 飼主様向けのWEBサイトに求人情報のページを設けて最新の情報を掲載する
  • 外部の無料求人サイトなどに掲載している場合は、そのサイトへのリンクを飼主様の向けのWEBサイトに貼る
  • 学校発送用に求人資料を作成している場合は、そのPDFを飼主様の向けのWEBサイトに置く

WEBサイトは24時間365日、病院の良さを伝え続けてくれる「名刺」です。まずはシンプルでも良いので求人情報を発信することが、求人活動のスタートラインとなります。

まとめ:求職者から選ばれる動物病院になるための求人用WEBサイト制作 1.飼主様向けサイトとは別に求人用WEBサイトを制作する意義/2.求職者が知りたいのはハードよりソフト/3.まずはできることから

【2026年6月/文責:動物病院経営パートナーEn-Jin 代表取締役 古屋敷 純】