デザインストーリー

ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw

世界最小*を実現したA4カラー複合機&プリンター

上位機であるA3複合機に引けを取らない画質や耐久性を持ちながら、徹底的に小型化した商品を世の中に提供したい。そんな思いから始まったA4カラー複合機・プリンターのデザインプロセスをご紹介します。 (*)2021年4月1日時点 当社調べ

ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw

A4カラー複合機・プリンターは、一般的なオフィスに加えて、事務所や病院の受付、店舗のカウンターなど、人との距離が近い場所に設置されます。コンパクトであるのはもちろんのこと、丈夫であり、用紙排出部や操作パネルなどの操作箇所にスムーズにアクセスできることが求められます。また、お客様のそばにある機器だからこそ、心地よい存在であることが大切です。

これまでにない小型マシンを目指すべく、開発プロジェクトに私たちデザイナーも加わり、商品開発に挑みました。私たちに託された課題は、世界最小レベルの本体サイズに「使い勝手のよさ」と「心地よさ」を共存させることでした。

ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw
ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw
ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw

私たちは、コンパクトさと心地よさを両立させるデザインを求めて、エンジニアと試行錯誤を重ねました。

機器内部の部品の配置をひとつひとつ吟味し、徹底してスペースの効率化を図ることで、究極のコンパクトボディが生まれました。

また、機器のアウトラインに大きな丸みを設けることで、親しみを感じさせるやさしい印象を追求しました。側面から底にかけてもラウンド形状を持たせ、軽やかで手に馴染みのよいかたちに仕上げています。

ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw
ハードウェアデザイン Apeos C320 z / ApeosPrint C320 dw

ユーザーの操作を直感的に導くために、見た目のノイズを徹底的に排除することにも工夫を凝らしました。

原稿送り装置を開閉するための取っ手はその特徴の1つです。「単なる四角く凹んだ取っ手」ではなく、本体のシルエットにシームレスに共存する「手がかり」として表現することで、どこを持っても握りやすく操作しやすいデザインを実現しました。

また、操作画面の背景色を拡張させるように、本体のアクセスエリア周辺もダークカラーで配色しました。操作画面の鮮やかなアイコンをより一層引き立たせることで、ユーザーが画面の操作に集中できるようにすると同時に、LEDによるお知らせや排出された用紙を際立たせユーザーの視線を自然に誘導するよう工夫しています。

リモートワークや小規模オフィスなど、オフィスは今後もさらに多様化していくと考えられます。これからもA4複合機・プリンターが活用される場のニーズを汲み取り、さまざまな働き方に応えるデザインを届けていきます。