お客様導入事例

『DM効果改善のための顧客分類分析』で来店率アップと社内の意識改革を実現

株式会社ハイネット 様

株式会社ハイネット

株式会社ハイネット

所在地〒162-0065
東京都新宿区住吉町2-14 四谷曙橋ビル2階

設立昭和35年(1960年)

従業員数170名(2022年3月時点)

ホームページhttps://www.hi-net-web.com/

課題コロナ禍の影響でお客様を実店舗に誘引する必要性が高まった

コロナ前は6割以上を占めた新規のお客様が減少。既存の優良なお客様に対してしっかりアプローチできるように、蓄積した会員情報をいかに有効に活用するかが求められていた。

代表取締役社長 伴仲 道憲 様

伴仲様:ハイネットは、女性向けのファッションウィッグを販売して60年以上になります。百貨店や商業施設内の店舗にご来店いただき、実際に試着をして気に入ったらご購入いただきます。商品の性質上コロナ禍での影響が大きく、一時期は百貨店そのものが休業するなど全く商売ができないこともありました。こうしたことからアフターコロナに備え、購買意欲のある既存のアクティブなお客様に対する来店促進施策を打つことが急務でした。

改善ポイント1高いDM反応率が見込めそうなセグメントの特定に成功

会員情報の活用の仕方がわからなかったが、既存のお客様をセグメントして過去のDM反応率と相関関係を分析した結果、反応が薄い離反層にDMを大量送付していたことが判明。

伴仲様:当社は2019年にCRM(顧客管理システム)の導入を決め、マーケティング戦略全体の見直しを図りました。ちょうど新型コロナウィルスが流行し始めた2020年3月に導入が完了しましたが、CRMのしくみと会員情報を活かし切れずにいました。有効な層を見分けてDMを送り売上効果を最大化するためには、セグメントが必要だと感じながらもやり方がわからなかったんです。そこで、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンさんに「Marketing Cockpit」の販促施策のひとつである顧客分類分析をお願いすることにしました。

高橋様:まず弊社が考える、お客様の来店サイクルや購入金額などをベースにした「こんな方が優良顧客である」という仮説に対して、購買傾向を細かく10パターンに分割してもらいました。そのうえで過去のDMキャンペーンの反応結果をかけ合わせた分析を行ってもらったところ、高い反応率が見込めそうなセグメントを特定することができました。

営業企画推進部 部長 高橋 章 様

改善ポイント2DMの来店率が従来の7~8%から12~13%にアップ!

これまでDMキャンペーンは現場の感覚的なもので行っていた。セグメントを絞り込んでDMを送ったことで従来よりも高い来店率が得られ、売上もプラス2500万円アップした。

高橋様:分析結果をもとにDMを発送し、2ヶ月後にDM効果確認の報告会を開いていただきました。すると、来店サイクルが短く購入金額が高い方ほど非常に好反応で、さらにこうしたお客様のうち21%以上が実際に購入をされていました。圧倒的に、優良なお客様がキャンペーン結果を引っ張っていたんです。セグメントを絞り込んだことで、以前は多いときで2万通出していたDMを1万通に減らすことができたため、郵便料金を半分に削減でき費用対効果も予想以上でした。

また、店舗によっては来店率が従来の7~8%から30%にアップした店もあり、普段からお客様を大事にして優良顧客を育てている店舗ほど結果もついてきていることがわかりました。今回の運用によって店舗ごとの課題も見えたことは、今後各店舗に合わせた施策で売上向上のためのテコ入れを図るうえでも非常に大きな成果だったと思っています。

改善ポイント3社内の意識改革とモチベーションアップにもつながった

営業担当も現場のスタッフも、努力のベクトルをどこへ向ければいいのかが客観的に理解できた。次につながる大きな経験になり、これから先の指針もできた。

伴仲様:顧客分析によってDM対象者を絞り成果が得られたことは、社内でも現場でも大きな気づきとなりました。ある程度売れるとわかったところに力を入れるのと、売れるか売れないかわからない曖昧なところに力を入れるのとでは気の持ちようも違ってきます。会員情報の活用についても理解が深まりましたので、今回のキャンペーンでご来店いただけなかったお客様に対するDMや、久しくご来店いただいていないお客様に絞った離反防止のためのDMなどもやってみたいですね。いろいろな可能性を探り、最終的にはお客様一人ひとりに合わせてパーソナライズしたDMなど、さらに施策を進化させていきたいと考えています。

富士フイルムビジネス
イノベーション担当者の目

『顧客データ分析』がゴールではなく、あくまでもマーケティング戦略のファーストステップとしてご活用いたただいているハイネット様。担当営業としてもこれからの展開が楽しみです。

伝統あるウィッグメーカーとして多くのファンを持つ株式会社ハイネット様。60年を超える歴史の中で積み重ねられてきた貴重なデータを活用し、データ分析から得られた新たな視点でのお客様接点強化に貢献できたと感じております。今後、更なる飛躍として掲げられていらっしゃる若年層からご年配まで親子孫の3世代戦略に向けても、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンがお役に立てればと考えております。

富士フイルムビジネスイノベーション
ジャパン株式会社
NB営業統括部 NB統括一部
戸田光俊

注記:事例の内容は2022年9月時点の情報です。