共通の決め事 ~重さ~

共通の決め事一つ目がサイズなら、次は何でしょう?「重さ」です。用紙の「種類」と「サイズ」と「重さ」を指定すれば希望のものが購入できますよね。 今回は、用紙の「重さ」についてご紹介します。

坪量

紙の「重さ」は1m2あたりに換算して表す「坪量」を使用します。「1平方米あたりの重量」ということから「米坪」とも呼ばれます。単位は「g/m2」です。

重量測定は「湿度」が命

さて、「重さ」を量る上で、紙にはちょっと厄介な性質があります。今までコラムをお読みいただいている方ならもうおわかりですね?紙は湿度によって含んでいる水分量が変わるのです。したがって、保管・保存状態によって重さも変わります。

そのため、誤差が生じないように標準の室温と湿度を決めておく必要があります。一般的に使われている標準状態は、ISO(国際標準化機構)が定める室温23℃(+-1℃)、湿度50%(+-2%)です。従来のJIS(日本工業規格)より実際に使われる環境に近いということでISO規格を採用することが増えています。この標準状態を保ち、重量の測定を行ないます。

連量

そして、「重さ」にはもう一つ単位があります。それは「連量」です。これは取引の際に使用される単位で、「1連=1000枚」を測定し、重量を「kg」で表示します。取引では扱う量が多いので、この方が便利なんですね。

でもそこで面白いのが、測定する時の温度や湿度まで決めているというのに、連量の場合、用紙サイズは自由なのです。サイズが違えば、もちろん重量は変わってきますよね? でもご安心ください。重さを比較するときには同じサイズ同士で比較します。ですから、測定したときの用紙サイズはとっても重要です。

ここで注意が必要です。紙の銘柄が違えば「密度」が違います。したがって、違う銘柄の紙を比べる場合は坪量の大小だけで厚薄は判断できないということを覚えておいてください。

 

<今回のポイント>

●重さの単位は「坪量」と「連量」

 

おまけコーナー

Q.トイレットペーパーとティッシュペーパーの違いは何ですか?




 

トイレットペーパーの原料は、古紙が主体で、古紙100%のペーパーもあります。一方、ティッシュペーパーは、古紙を含まない100%フレッシュパルプが原料で、薬品により繊維がほぐれにくいように加工されています。

いきなり専門的な回答でしたね。簡単にいうと、トイレットペーパーは水により繊維がほぐれやすく(一般に「溶けやすい」といわれます)、ティッシュペーパーは水でほぐれにくい(溶けにくい)ということです。 どちらも同じように肌触りや吸水性が求められ、同じように見えるうえ、製法もほぼ同じですが、原料が違ったのですね。

ちょっと勇気がいる実験ですが、両方を洗濯機で洗ってみるとその差は一目瞭然!トイレットペーパーは溶けて白濁した水になるのに対し、ティッシュペーパーは目に見えて残骸が残ります。ティッシュペーパーをポケットに入れたまま洗濯してしまった苦い経験のある人も多いはず。 洗濯機の水流でも残骸が残るくらいですから、トイレに流したら詰まってしまうというのも納得ですね。

 

日本の紙事情