レイアウト&デザイン<1>

応用

POINT

レイアウトの基本は整理整頓です

配置する法則を作りましょう

見た目にきれいでわかりやすい販促チラシを作成するには、写真や文字といった構成要素を配置するための大原則を覚えておきましょう。
販促チラシはA4サイズで作成することがほとんどですが、この大きさの中に盛り込む内容を思いついたものからどんどん配置してしまうと、一つ一つの情報がとても小さくなってしまいます。また、配置されている写真や文字の位置がバラバラだと、見た目に美しくないばかりか、何を伝えたいものなのかがわからなくなってしまいます。 チラシを作成する前には、盛り込みたい情報を整理して、必要なものを効果的に見せられるようにしましょう。

トーンを抑えて上品な配色にしてみましょう

チラシを作る前に情報を整理しておく必要がありますが、実際のレイアウトを行なう場合にも整理整頓が大切です。これはA4サイズの中に写真や文字を配置するとき、写真の大きさを揃えたり、文字を配置する位置を揃えるといった、紙面構成の整理整頓です。
たとえば、紙面を一定の割合で分割するグリッド線を使って写真や文字の左右幅を揃えるようにすると、きちんとしたレイアウトイメージになります。もちろん、上下方向も一定のところで位置を合わせるようにしたほうがいいでしょう。
このように区画整理をすることで、情報が正しく伝わる美しいレイアウトができるようになります。

レイアウトの基本セオリー

 

レイアウトの基本セオリーのポイント

●写真やテキストの配置は上下左右を揃えるようにしましょう
●レイアウトスペースに無駄な余白を作らないようにしましょう

 

 

応用

POINT

導線(紙面を見る人の目線)を意識しましょう

自然に読める流れを考えましょう

紙面をレイアウトするときには、写真の大きさや文字量など、気をつけなくてはならない点がいろいろあります。どのようなレイアウトの構成をする場合でも、見る人が自然な流れで紙面を読めるようにするという大原則があります。
一般的に縦書きのレイアウトでは上から下へ、右から左へと読んで行きます。横書きのレイアウトでは左から右、上から下という順番で読むのがもっとも自然な流れです。レイアウトをするときには、このことを意識して写真を配置したり、文章の位置を決めるようにしましょう。

チラシを「見る」「読む」場合の流れを意識しましょう

販促チラシでは、文章のほかに製品写真をいくつも配置したり、本文とは少し違う情報をいれる「囲み記事」を配置しなければならない場合があります。このようにいろいろな要素が入ってくるレイアウトでは、雑誌などでよく見られる、ブロックに分けて文章を配置するいわゆる「段組み」にすると、長文でも読みやすくなります。

一つの紙面の中で段組みを使う場合は、基本の段数を決めておくようにします。場所によって二段組みになったり三段組みになったりするレイアウトは、目線の移動が一定にならず、読みづらくなってしまいますので、避けるようにしましょう。写真はこの段組みの横幅を基本に配置しておけば、紙面を読むときに流れが途切れなくなります。また、囲み記事を配置する場合は、左右の端または下側など、中心よりも離れた位置に置くようにするといいでしょう。

読ませる順番を意識したレイアウト

 

読ませる順番を意識したレイアウトのポイント

●文章の流れを分断しないように心がけましょう
●段組みの文章を配置する場合は、同じ段数に設定しましょう

 

 

応用

POINT

一目ですべてを理解できるようにしましょう

基調になる色を決めましょう

チラシを作るときに、できるだけ注意を引きつけようと、さまざまな色を使ってしまいがちです。しかし、あまりたくさんの色を使ってしまうと、それぞれの色がお互いのよさを打ち消し合ってしまい、かえって効果がなくなってしまいます。見る人の目を引きつけ、効果的な配色のチラシにするためには、彩度の高い色や暖色系の色を一つ選んで、基調のカラーとして使うといいでしょう。
ただし、彩度の高い色は、あまり大きな面積を占めると品のない印象になってしまうことがあるので、注意が必要です。

一定のリズムで配色しましょう

チラシに使う色は、注意を引きつけるようなものを選ぶのが基本ですが、文字や囲みごとに色を変えてしまうのは、どこを見ていいのかわからなくなってしまうばかりか、全体の可読性も落ちてしまいます。注意を引きつけて印象に残るチラシを作るためには、一つにしぼった基調になる色を、文字や囲みなど、レイアウトの中で強調したい部分に使うといいでしょう。同じ色が一定のリズムで配置されていれば、全体をテンポよく見せることができ、内容も伝わりやすくなります。ほかの色は同系色を使って、全体の調和がとれるようにするのが効果的です。

効果的な配色のレイアウト

 

効果的な配色のポイント

●基調になる色を選んで効果的に使いましょう
●彩度の高い色は面積を考えて使いましょう

 

レイアウト&デザイン<2>へ