ApeosWare Management Suite 2がインストールされたPCにおいて、Windows10用機能更新プログラム「Fall Creators Update(バージョン1709)」を適用した場合、ApeosWare Management Suite 2が起動しなくなる場合があります。

現象

ApeosWare Management Suite 2がインストールされたPCにおいて、上記Windowsの機能更新プログラムが適用されると以下の4つの現象が発生することを確認しました。

  1. ApeosWare Management Suite 2が起動せず、ログインできなくなる。
  2. ApeosWare Management Suite 2やFlow Management Optionの管理メニューが起動しなくなる。
  3. ApeosWare Management Suite 2の一部サービス注1が起動しないことがある。
    • 注1 例:Update Service
  4. オンデマンド端末(ApeosWare Management Suite 2 On Demand Print Terminal)で起動時にエラーが発生し、ログインできない。

対策

上記各事象への暫定対応策を以下に記載いたします。 恒久策については、確定次第、別途お知らせいたします。(事象2については、暫定対応策が恒久策となります。)

事象 暫定対応策
1 本不具合を修正するためには ApeosWare Management Suite 2 バージョン 2.2.2 以降へアップデートしてください。
また、Windows10の機能更新プログラムを適用してください注1富士フイルムBIダイレクト ApeosWare Management Suite 2 / ApeosWare Management Suite 1.4 ダウンロードページ

 

2 Windows10の機能更新プログラムを適用後に、以下のマイクロソフト社のサイトに記載されている対応策を実施してください注1
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4050891/
3 Windows サービスの[スタートアップ種類]を『自動(遅延開始)』に設定し、設定後にWindows10の機能更新プログラムを適用してください注1
設定手順は下記「Windowsサービスの『スタートアップ種類』の変更手順」をご確認ください。
4 オンデマンド端末(ApeosWare Management Suite 2 On Demand Print Terminal)がインストールされたPCにビルトインアカウント(Administrator)以外のユーザーを作成し、管理者権限を付与してください。
Windows10の機能更新プログラムは、上記作業後に適用してください注2
管理者権限の設定方法は、『ApeosWare Management Suite 2機能ガイド総合編』を参照ください。
  • 注1 万一、お客様がWindows10 の機能更新プログラムを適用してしまい、該当の事象が発生してしまった場合にも、暫定対応策をすることで、事象を回避することができます。
  • 注2 万一、お客様がWindows10 の機能更新プログラムを適用してしまい、該当の事象が発生してしまった場合には、弊社サポート窓口にお問い合わせください。

Windowsサービスの『スタートアップ種類』の変更手順

ApeosWare Management Suite がインストールされたPCにおいて、Windows10用機能更新プログラム『Fall Creators Update(バージョン1709)』を適用する場合、事前に下記の手順にしたがって、Windowsサービスのスタートアップ種類を変更してください。

  • 1. 画面左下のスタートメニューから、“Windows管理ツール”を開く
  • 2. “サービス”を開く
  • 3. 以下のサービスについて、“スタートアップ種類”を変更する
    • ApeosWare Management Suite Monitoring Service
    • ApeosWare Management Suite Printer Port Service
    • Nuance Licensing Service
    • Update Service
    • SQL Server (FXAW)
    • 注記 “FXAW”には、SQL Serverのインスタンス名が表示されます。デフォルトのインスタンス名は“FXAW”です
  • 3-1. Windowsサービスを右クリックして、[プロパティ]を選択する

  • 3-2. [スタートアップの種類]で[自動(遅延開始)]を選択し、[OK]をクリックする
    • 注記 仮想環境にApeosWare Management Suite2をインストールする場合は、CPU・メモリ・HDDを占有して利用できるように割り当ててください。

影響のあるWindows機能更新プログラムの確認方法

以下の手順で影響のある機能更新プログラム(Windows10 Fall Creators Update)がインストールされているか確認できます。

  1. Windows 10のデスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックします。
  2. [設定]をクリックします。
  3. 「設定」が表示されますので、[システム]をクリックします。
  4. 「システム」が表示されますので、左側の項目から[バージョン情報]をクリックします。
  5. 「Windowsの仕様」の「バージョン」に記載されている番号を確認します。
    • 注記 1709が影響のあるWindows機能更新プログラムのバージョン番号です。

本件につきましては今後新しい情報が入り次第随時更新します。