富士フイルムグループは、「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」というグループパーパスを掲げています。2024年1月にこのグループパーパスを制定して以来、私はビジネスを展開している世界中の現場を回り、従業員と直接対話しながら、誰かを笑顔にするために一人ひとりが「これを成し遂げたい」というアスピレーションを持ち、それを行動につなげていくことが大切であると伝え続けてきました。
アスピレーションを仲間と共有し、行動に移していくことがイノベーションの起点になります。写真を祖業とする当社は、その技術・事業基盤を新たな分野にも展開して、現在の事業ポートフォリオを形成してきました。事業を通じて社会やお客さまに笑顔を届け、届けた私たちも笑顔になる——そのような企業文化を、改めて我々のグループパーパスとして掲げ、今後も事業活動に邁進いたします。
このグループパーパスの下、私たち富士フイルム株式会社は、社会課題の解決と持続可能な社会の実現への貢献を目指し、「ヘルスケア」「エレクトロニクス」「イメージング」の3つのセグメントで事業を展開しています。
「ヘルスケア」では、「予防」「診断」「治療」の領域において、先端医薬品の安定供給への対応や医療サービスへのアクセス向上など社会課題の解決に取り組み、健康的な社会づくりへの貢献を目指しています。メディカルシステムでは、当社の強みであるIT・医療AI技術を活用した製品やサービスを拡充し、医療分野における新たな価値の創出と課題解決に取り組んでいます。バイオCDMO事業(バイオ医薬品の開発・製造受託)をはじめとするライフサイエンスでは、開発初期から商業生産まで一貫したソリューションを提供しています。世界中の製薬企業や患者さまに寄り添いながら、高品質なバイオ医薬品をより早く、より多くの方に届けることに貢献していきます。
「エレクトロニクス」では、AIやデジタルトランスフォーメーションの進展により半導体需要が拡大するなか、お客さまの半導体製造拠点近くでの生産に加え、その課題解決を近傍に常駐する技術者がサポートする体制をグローバルに構築し、ニーズに応えた材料開発と安定供給を実現しています。半導体製造の前工程のほぼ全域をカバーする豊富な製品ラインアップを強みに、お客さまとのタッチポイントを拡げ、成長を続ける後工程領域も強化してワンストップソリューションを提供するとともに、先端・次世代半導体向け新規材料の開発を加速していきます。これらの取り組みを通じて、半導体業界で最も信頼されるパートナーとしての地位を確かなものにしていきます。
「イメージング」では、撮影したその場で写真をプリントして楽しめるインスタントフォトシステムやハイエンドのミラーレスデジタルカメラ、プリントサービスといった写真関連の製品・サービスのほか、放送・映画用レンズや遠望多目的カメラ、プロジェクターなど、映像に関する技術やノウハウを活用した製品・サービスを提供しています。1億画素ラージフォーマットセンサーと高速画像処理エンジンを搭載した映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」や、スポーツ中継・コンサート等の臨場感あふれる高画質な映像表現を可能にする放送用レンズなどを新たにラインアップし、写真や映像が持つリアルなコミュニケーションの力を活かした豊かな社会に貢献しています。
私のアスピレーションは「100年先の未来に有益なものを残す」ことです。富士フイルムグループの多様な人材の力と独自の技術力を結集し、笑顔あふれる未来を創るための挑戦を続けてまいります。
富士フイルム株式会社
代表取締役社長・CEO 後藤 禎一













