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スペシャルコンテンツ: The Relentless Pursuit of Tomorrow - 明日への飽くなき挑戦 - エピソード3

より身近な医療をめざして

社会において重要な役割を担うバイオ医薬品の分野で、ヘルスケアの課題解決に貢献する。

本コンテンツはCNN International Commercialとのパートナーシップで制作しています。

新型コロナウイルス感染症というパンデミックに対し、世界は未曾有の早さで対応してきた。ヘルスケア業界においては、機敏なイノベーションと効果的で迅速な医薬品製造がかつてないほど重要になっている。

このような迅速な対応における鍵となるのはアウトソーシングである。アウトソーシングすることにより、製薬会社は医薬品の製造を加速させ、供給量を増加させることができるうえ、製薬会社のエキスパートも創薬に専念することが可能となる。製薬業界において、こうしたサービスを提供する企業は開発製造受託企業(CDMO/Contract Development and Manufacturing Organization)と呼ばれ、製薬会社が、医薬品をより早く世に供給することをサポートしている。

富士フイルムは、写真フィルムで培い進化させてきた技術を生かし、バイオ医薬品の業界でCDMOとしての地位を築いてきた。1930年代から医療分野で事業を展開し、2008年の医薬品分野への参入をはじめ、トータルヘルスケアカンパニーへと着実に進化している。2011年にはバイオ医薬品のCDMOであるFUJIFILM Diosynth Biotechnologiesが加わり、現在では全世界におけるバイオ医薬品の製薬会社の売上高トップ20社の多くと取引がある。

バイオ医薬品とは、生物が備えている機能を利用して製造されるもので、わずかな環境の変化にも影響を受けやすい「細胞」という生物が関わるプロセスであるため、製造が難しい。しかし、条件を一定に保つ技術や高度な品質管理技術を含め、写真フィルムの分野でさまざまな技術を培ってきた富士フイルムは、それらの技術をバイオ医薬品の世界でも活かしている。富士フイルムは独自の技術をバイオ医薬品に応用することで、FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesにおける製造の成功率を向上させた。

バイオ医薬品の構成要素

抗体医薬品

FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesは、モノクローナル抗体をはじめ、さまざまな抗体医薬品の原薬を製造している。

モノクローナル抗体は、幅広い疾患に用いられるタンパク質の一種だ。この抗体は、がん細胞の分裂を促すシグナルを遮断する、がん細胞だけに薬を届ける、免疫システムががん細胞を発見して破壊するサポートをする、がん細胞がみずから血液の供給源を作ろうとするシグナルを遮断する、といった作用の一役を担っている。

ワクチン

FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesの最先端技術を備えた研究所は、ウイルスベクターや組み換えDNAワクチンなど、さまざまなタイプのワクチンの原薬を製造している。

初期のワクチンは、天然痘あるいは狂犬病といった病気に対する免疫をもたらすにあたり、生きている細菌やウイルスを活用していた。遺伝子組み換えワクチンは、DNAのコード化を利用して遺伝子操作されたワクチンで、体内の反応を刺激し、免疫を活性化する。

遺伝子治療薬

遺伝子治療とは、欠陥のある遺伝子を正常な遺伝子に置き換えたり、変異した遺伝子を不活性化したり、新しい遺伝子を追加したりすることで、病気を治療または予防するものだ。FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesの研究所は、遺伝子治療薬や、それを運ぶウイルスベクターの製造をサポートしている。

遺伝子治療薬の製造は難易度が高く、多くは現在臨床試験中である。これらの薬は、例えば、筋ジストロフィー、嚢胞性線維症、鎌状赤血球症、糖尿病、エイズなどを治療できる可能性が示されている。

業界をリードする

より多くの抗体を、より短期間で生産

[画像]より多くの抗体を、より短期間で生産

FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesの「Apollo XTM」プラットフォームは、バイオ医薬品の製造プロセスに欠かせない最初のステップとして、高品質な細胞株から世界最高レベルの抗体産生を実現している。また、培養から精製までをシームレスに繋ぎ一貫生産を可能とする最先端の連続生産システムをも開発し、抗体産生のリードタイムを短縮している。

ワクチン製造のスケールアップをサポート

[画像]ワクチン製造のスケールアップをサポート

FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesは、新型コロナウイルス感染症をはじめとした疾患の予防のために現在使用されている、もしくは治験中の組み換えタンパクワクチンの製造をサポートしている。

遺伝子治療の推進

[画像]遺伝子治療の推進

FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesは、ウイルスベクター・細胞培養プラットフォームを活用し、遺伝子治療薬の商業生産に向けた製造プロセスの開発をサポートしている。また、世界トップレベルの封じ込め設備:モバイルクリーンルームを保有している。

未来を見据えて

富士フイルムは、革新的な技術と最新の設備を駆使して自社のコア・コンピタンスをうまくバイオ医薬品の分野に適応させ、バイオ医薬品のCDMO事業を成長させてきた。あらゆる場面で、「GEMBA(現場)」を大事にすることや、社会に「イノベーションによる価値の創造(Value from Innovation)」を提供することを重視する強固な企業文化こそが、富士フイルムの成功の大きな要因である。こうした自立の精神は、業界標準というものが存在せず、自社のみでの技術開発が必要となることが多かった写真フィルムの世界で培われたものだ。

富士フイルムは、勇気とオープンマインドをもって未来を見据えている。継続的なグローバル展開により、バイオ医薬品のCDMO事業に参入してから2025年までの投資総額はおよそ56億ドル(約6100億円)に達し、特に2021年から2025年にかけてはバイオ医薬品の生産能力が2倍以上となることが見込まれている。これからも、富士フイルムは、新しいバイオ医薬品の開発や医療機関との共同研究への取り組みをグローバルで強化していく予定だ。