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導入事例

自動車メーカーD社様/R&D部門・CAEシミュレーション担当

自動運転開発用のCAEデータ保管コストを大幅低減。
現場担当者でも容易に導入・運用できた長期データ保管法とは

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CAEを活用した自動運転技術の開発に注力する自動車メーカーD社では、シミュレーションで扱う画像やCAEデータの高精細化による急激なデータ量増加に悩んでいました。
ストレージ増設コストは抑えたいが、重要データなのでクラウドには上げたくない……。そんなジレンマを抱えていたのです。

毎月10TB以上発生する解析データ。保管先が足りない状況に

D社の開発部門にあるCAEシミュレーション担当部署では、20名のメンバーがCAEソフトを用いて、各種センサから収集したデータや画像・動画、信号データといった各種データの解析やシミュレーションを行っています。
特に、走行テストで得た画像データは毎秒の撮影枚数も増大し、CAEソフトの計算結果画像も含めて高精細化が進んでおり、その容量は1ファイルあたり数MBから数十MBになります。シミュレーションのたびに多数のファイルが発生するので、保管すべきデータ量は1カ月当たり10TB以上、年間では120~160TBにも上っていました。

当初D社では、CEAシミュレーション用に50TBのファイルサーバを用意しデータを蓄積していましたが、容量が
数カ月でいっぱいになるため、メンバーが各自で外付けHDDを購入し、そこにデータを逃していました。その結果、一元管理されていないHDDが部署内に散在することになっていたのです。また、ファイルサーバのデータは毎週別サーバへのデータバックアップも実施していました。シミュレーション担当者で部署内の関連データ管理も担当しているY氏はこう振り返ります。

従来のシステム構成

「シミュレーション関連データは、10年は残したいのですが、外付けHDDが増えて部署として管理ができていない状況で、HDDの寿命や故障によるデータ消失が不安でした。そこで外付けHDDでの保管をやめようと、ファイルサーバの容量拡張を検討しました。ファイルサーバにこれらを集約するには、500TBの容量が必要とわかり、エンタープライズストレージの導入が候補になりましたが、見積もりを取ると非常に高額で、部署の予算では手が出せませんでした。

情報システム部からはクラウドストレージを勧められましたが、これは当社の将来に関わる重要データなので、セキュリティ面やSLA(Service Level Agreement)の変更といった不安が残るクラウドには預けられないと考えました。また、情報システム部から、オンプレミスで保管するならばデータ量を減らすべく、データの取捨選択も求められましたが、将来の開発にどんなものが必要になるか分からないですし、データの選別にも工数がかかるので、気が進みませんでした」

課題のポイント
  1. CEAソフトから発生し続ける大容量データを適切に保管したい。
  2. エンタープライズ向けストレージより低コストで、かつセキュアなアーカイブ方法が必要。

本内容は、基本的に実例に基づいていますが、顧客情報の保護などの観点から一部内容の改変を行い構成しています。