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日本

dpiが高いほど高画質?誤解されがちな解像度のお話

「Inkjet Accelerator」をお読みいただいている読者の方ならば、dpiという単位を見聞きしたことがあるでしょう。
「dpi」は「dots per inch」の略で、インクジェットプリンターでは1インチあたり何ドットのインクでプリントするか」を表します。

では、このdpiの値が大きければ、高解像度高画質なプリントが実現するといえるでしょうか?誤解されがちなのですが、実はそうとは限りません。
例えば、写真屋さんで使われている銀塩写真のプリンターは300dpiと、dpi値は小さいですが、1200dpiの家庭用インクジェットプリンターで印刷したよりも、写真が高画質に感じると思います。

なぜ、dpiだけで画質は語れないのでしょうか?水彩画に例えていうと、dpiの数値は筆自体の細かさ・筆を動かす細かさを示したものに過ぎず、紙の上でインクがにじんだりする実態は全く表せないからです。
インクジェットプリンターでも同様に、どんなに高解像度なプリントヘッドを用いても、印刷基材やインクの種類によって、印刷基材上のインクの濡れ広がり性や浸透性が異なってくると、最終的な印刷物の品質に差が出てきます(「基材を変えると画質が低下!改善が必要なプロセス技術は?」参照)。

さらに、インクジェットの場合は、1ドットで表現可能な色は使用するインク色の数によって決まってしまいますが、銀塩写真の場合は、1ドットで複数の色を多階調で表現できるため、そもそも両者をdpiだけで比較すること自体がナンセンスといえます。

そこで、解像度に関する正しい理解を助けるため、画質評価法に関するISO技術報告書が2020年8月に公開されました*1。この報告書には、「dpi値がプリント品質を示すものではない」と明記されています。さらに、見た目に即した解像性を表せる指標も2020年12月にISO規格として発行されました*2。どのような指標で評価するのかを図1に示します。

図1 ISO規定の解像性評価方法

さまざまな商用印刷機に対して、このISO法による解像度評価を行い、まとめた結果を図3に示します。

富士フイルムでは、ISO法による印刷物の解像度評価値でオフセット印刷の解像度をも凌駕するインクジェットデジタルプレス「Jet Press」の技術をデジタル印刷機開発向けにユニット化したインクジェット描画コンポーネント「Samba JPC」をご提供することができます。また、「Samba JPC」を用いたカスタマイズ印刷装置のご相談も承っております。下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。