非薬物療法の可能性を広げる空間VR活用 ～認知症デイケアの新たな取り組み事例～

当社が販売提供する空間VRシステム「uralaa」は、テレビ特集での紹介を機に、ハウスコールクリニック大島さまより導入のご検討をいただきました。高齢化社会において訪問医療や認知症ケアの品質向上が求められるなか、遠出が困難な利用者さまに対し、非薬物療法としてのデジタル森林浴や仮想旅行体験を通じて、QOL（生活の質）向上に貢献できる点が評価されました。さらに、同院の認知症デイケア「きらめき」の理念「いつまでも光り輝く生活を」という目標と、当社のサービスコンセプトが高く合致したことも導入決定の大きな要因となりました。

空間VRシステム「uralaa」は、ハウスコールクリニック大島さまの認知症デイケアプログラムの一環としてご利用いただいています。普段は体操やカラオケなどのレクリエーションが行われる空間で、海や森、花火大会、観光地巡りなど、まるでその場にいるかのような没入体験を提供しています。特に、真夏や真冬、梅雨などの天候や季節条件により外出が難しい時期には、屋内で安心して楽しめる体験として活用されており、利用者さまの活動機会を広げています。

導入後、スタッフの皆さまから映像の美しさに大変驚かれ、初めての体験時には歓声があがるほどの高い反応をいただきました。利用者さまにとっては、日常とは異なる空間に驚きつつも、臨場感あふれる体験を楽しんでおられます。また、回想法的なアプローチとして活用できる点も評価されており、認知症ケアにおける非薬物療法の有効なツールとして期待されています。
これらの効果により、利用者さまのQOL向上とスタッフのケア支援に大きく寄与できていると認識しています。

• * uralaa（うらら）は、フォレストデジタル株式会社が提供する空間型VRサービスです。