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日本

導入事例新羽くわもと消化器内科クリニック

事例から学ぶ立地・物件選定、内装、医療機器選定、集患対策の方法
新羽くわもと消化器内科クリニックさまの開業方法

~機器選定は連携性などを考慮し1社に集約 患者さんに寄り添い、地域を支える消化器内科へ~

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

立地・物件選定

消化器内科を求める地域の事情から「私がやらなければ」と決断

当初は、横浜だけでなく神奈川県内で幅を持たせて候補地を探していました。コンサルタントから物件の紹介を受けていましたが、自宅から遠かったり設備が古かったりと、条件に合うものがなかなかない。そんな中で、たまたまよいタイミングで挙がってきたのが、この物件でした。

実はこの場所は、私が入る少し前まで別の先生が長く消化器内科のクリニックをやっていたところなんです。それが急に閉院になってしまったために、以前からかかっていた患者さんが困っているという話を聞きました。さらに、この近くにあるもう1軒の消化器内科クリニックも、先生が高齢のため近々閉めることになっていて、この地域で消化器内科にかかっている患者さんがとても不便な状況に置かれていると。それで、「私がやらなければ」と考えたのが、ここに決めた最大の理由でした。

もともとこの地域に特別な縁があったわけではないのですが、前の勤務地からそれほど遠くはなく、駅から1分と立地も申し分ない。また、「居抜き」なので大がかりな工事を行わずにそのまま使うことができて投資も大幅に抑えられますし、以前の患者さんにも戻ってきてもらえるかもしれない。そうしたクリニック経営上のメリットも大きかったですね。結果的に、とても恵まれた物件を選定できたと思います。

内装レイアウト

見た目の快適さや清潔感を重視して改装工事を実施

元は前の先生が約15年前に始められたままの造りで、古びている部分もありました。クリニックというのは具合の悪い人が来る場所で、見た目の快適さや清潔感はとても重要ですから、その点は改善したいと考えました。

とはいえ予算にも限りがあって全面改修も難しい。そこで、患者さんが入る受付と待合室、診察室の内装をがらりと変えることにしました。清潔感のある白をベースに、木目調の壁や濃い色のソファなどで落ち着いた雰囲気を出しています。以前とは全く印象が違っているはずです。

なお、間取りを変えられず、新型コロナなどの感染症対策として空間的にスペースを分けることができなかったため、今は発熱のある患者さんと他の患者さんで来院時間を分ける形で対策を行っています。

医療機器選定

LED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO」

超音波画像診断装置「ARIETTA 65LE LV」

クリニック向けX線診断システム「CALNEO Compact」

乾式臨床化学分析装置「富士ドライケム NX500」

クリニック向け医用画像診断ワークステーション「C@RNACORE」(左)
クリニック向けクラウド型電子カルテ「Hi-SEED Cloud」(右)

人材募集・教育

アンケートをもとにスタッフの接遇向上に取り組む

開業に当たってスタッフは以前のつてで来てもらったので、特に新規募集は行いませんでした。

スタッフの教育には力を入れています。医療や病気について、また接遇についての定期的な勉強会を、自前でやったり業者に依頼してやってもらったりしています。

接遇に関していえば、最近、患者さんへのアンケートを始めたのですが、その中で「ここがよくなかった」といったご意見をいただくことがあります。スタッフの対応が悪かった部分などがあれば、しっかりフィードバックして、改善につなげるように努めています。
 

集患対策

日々の診療に最善を尽くして信頼関係を築くことが何より大切

近隣からの患者さんは、当院の看板や配布したチラシを見て来院する方も多いのに対して、内視鏡の検査で予約してくる若い方などは、圧倒的にウェブ経由ですね。今はインターネットの時代で、ウェブの口コミなども重要ですから、いずれはもっと情報発信もしていければと思っています。

ただ、現状ではそこまで手が回りませんし、しっかりした信頼関係さえあれば、特に宣伝をしなくても患者さんは来てくれるはずだと考えています。ですから、今は、毎日の患者さんに寄り添い最善を尽くす。そしてアンケートなどでご意見を聞き、きちんと取り入れる⸺そうしたことに注力している段階です。

院内レイアウト
開業までのスケジュール

開業経験を踏まえて