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日本

導入事例白井 裕一 常務理事・施設長:社会福祉法人 子の神福祉会 特別養護老人ホーム 富士見プラザ

特別養護老人ホームの“すこやかな日常”を守る
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)・インフルエンザ対応の自動検査装置  

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

首都圏有数のベッドタウン・神奈川県川崎市において、高齢者福祉を通じた豊かなコミュニティづくりに従事する社会福祉法人 子の神福祉会 特別養護老人ホーム 富士見プラザは、2016年に感染症検査装置「富士ドライケム IMMUNO AG1」とインフルエンザを検出する「富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ FluAB」を導入した。
その背景や使用感、そして2021年に新たに導入したSARSコロナウイルス抗原を検出する「富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ COVID-19 Ag」にこめた想いを、同施設の白井裕一施設長、福祉サービスの最前線で運用する管理部の坪井香苗さん、看護師の金高公子さんにうかがった。

貴施設の役割とは。

白井施設長 80名の職員と33の居室で構成される当施設は、川崎市宮前区に暮らす方々を中心に、愛着のある街で末永く快適に生活できるよう、2002年の開設以来さまざまな介護サービスを提供しています。

開設当時、地域内では高齢者とそのご家族が快適に生活できる環境を求める声が挙がる一方で、特別養護老人ホームの施設数が不足していましたが、現在では高齢者福祉への志を同じとする数多くの周辺施設と連携・情報交換をしながら、地域の皆さまによりご満足いただける介護サービスを追求しています。

多様な介護サービスと並行して注力してきたのが、地域包括支援です。
公園体操や生活セミナーなどを通じて高齢者と地域を結ぶコミュニティづくりを進め、昨今のコロナ禍においては、周辺施設と連携してリモートじゃんけん大会を開催するなど、社会情勢に応じた新たな取り組みも積極的に実施しています。

富士見プラザ 外観

富士見プラザ 特養個室前談話コーナー

「富士ドライケム IMMUNO AG1」の導入経緯は。

白井施設長 当施設では、2015~2016年に神奈川県内で実施された、「富士ドライケム IMMUNO AG1」(以下、「IMMUNO AG1」)を用いたインフルエンザ感染拡大防止の実証事業に参加し、「IMMUNO AG1」と「富士ドライケムIMMUNO AGカートリッジ FluAB」(以下、「FluAB」)を試験導入しました。実際に介護の現場で運用した結果、インフルエンザの感染拡大防止のほか、入居者さまが安心して過ごせる環境づくりにも寄与すると判断し、その後正式に導入しました。

 

2016年に正式導入した
「富士ドライケム IMMUNO AG1」
* 現在は、販売終了しています。

「富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ COVID-19 Ag」 の導入経緯は。

白井施設長 神奈川県内でCOVID-19の感染が拡大した当初、当施設では感染の疑いのある入居者さま・利用者さまに対して、川崎市による無料のPCR検査を都度実施していました。しかし、PCR検査の受検には事前申請が必要で、検査キットの受け取りや検査対象者への訪問と検体の採取、検体の搬送にスタッフが拘束され、結果判明までに3日程度を要します。

また、簡易的な抗原検査キットは、期待する精度を発揮するか未知数であり、初期段階でのスピーディーかつ信頼できる検査ツールの導入が喫緊の課題でした。

その頃に富士フイルムからお話をいただいたのが、「高齢者福祉施設における抗原検査キット等による迅速検査」における「IMMUNO AG1」を用いた「富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ COVID-19 Ag」 (以下、「COVID-19 Ag」)のトライアル運用です。「IMMUNO AG1」の検査精度はインフルエンザで実証されていましたので、コロナ禍における当施設の課題解決の一手として「COVID-19 Ag」を試験導入しました。

「富士ドライケム IMMUNO AGカートリッジ COVID-19 Ag」

「COVID-19 Ag」の使用感は。

金高さん 以前から運用している「IMMUNO AG1」のカートリッジシリーズということもあり、操作面の問題は全くありません。「IMMUNO AG1」はコンパクトなサイズのため、「COVID-19Ag」を用いた検査時には感染の疑いのある方のところに装置を持ち運んで運用しています。施設内の感染拡大を未然に防ぐには、感染の疑いのある方を施設内で移動させないことが有効です。当施設の検査方針に合致した外観仕様と、COVID-19においても15分程度で結果が判明する機能性のおかげで、迅速な感染対策を実現できています。これからの時期、インフルエンザの動向も注視する必要がありますが、カートリッジを切り替えれば同一検体でインフルエンザとCOVID-19の検査が可能ですので、当施設の感染症対策に寄与してくれると信じています。

坪井さん 装置判定の明瞭さという特長は、COVID-19感染拡大という緊急事態だからこそ、多方面に安心感をもたらしていると思います。ご家族には陰性結果を紙にプリントアウトしてお渡しすることで不安の緩和につながり、外部医療機関には陰性証明として提出することで受け入れる際の安心材料になります。

金高さん 看護師も「COVID-19 Ag」を使って検査ができることで、毎日安心して勤務できています。当施設では、家族などの同居人が感染、または看護師自身に発熱などの症状がある場合には、外部医療機関で検査したうえで自宅待機を行っています。
それでも出勤再開初日は、同僚や当の本人も一抹の不安を感じるものです。そこで、「COVID-19 Ag」を使った出勤直後の検査を義務付けたところ、検査対象者だけでなく同僚職員からも「安心して働くことができる」「万が一のウイルス持ち込み防止になる」と好評でした。未曾有の社会情勢下においても、職員が一丸となり入居者さまと利用者さま、そのご家族をサポートできている現状に、「COVID-19 Ag」は大きく貢献していると感じています。

今後富士フイルムおよび「IMMUNO AGシリーズ」と 「COVID-19 Ag」に期待することは。

白井施設長 今後も、自治体のPCR検査と「COVID-19 Ag」を用いたスクリーニング検査を併用していく方針ですので、これからも「IMMUNO AG1」をフル稼働していくつもりです。秋冬期にインフルエンザの検査が増えることを考慮すると、「COVID-19 Ag」と「FluAB」を同時に測定する機会も増えると思いますので、装置の増設も視野に入れています。今後も高品質な製品の開発を進めていただくことを期待しています。

地域全体の充実した高齢者福祉は、当施設だけで実現することはできません。いまだかつてない事態を迎えているからこそ、市内施設との情報交換を密にしていきたいです。私から県内の他施設に「IMMUNO AG1」と「COVID-19 Ag」の有用性をお伝えしたところ、高い関心が寄せられました。先行きの見通せない時世だからこそ、同じ志を持つ仲間、そして心強い検査機器とともに、地域の皆さまの明るい未来を示していきたいと思います。

2018年2月発売の現行機
「富士ドライケム IMMUNO AG2」

デンシトメトリー分析装置(特定保守管理医療機器)

販売名

富士ドライケム IMMUNO AG1

届出番号

14B2X10002000104

製造販売業者

富士フイルム株式会社

* 現在は、販売終了しています。

デンシトメトリー分析装置(特定保守管理医療機器)

販売名

富士ドライケム IMMUNO AG2

届出番号

14B1X10022000123

製造販売業者

富士フイルム株式会社

SARSコロナウイルス抗原キット

販売名

富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ COVID-19 Ag

承認番号

30300EZX00024000

製造販売業者

株式会社ミズホメディー

インフルエンザウイルスキット

販売名

富士ドライケム IMMUNO AG カートリッジ FluAB

承認番号

22300AMX00569000

製造販売業者

株式会社ミズホメディー

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  • 富士ドライケム IMMUNO AG2のカタログ
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