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胃癌・胃腺腫 BLI/LCI画像アトラス

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

監修の言葉

H.pylori 除菌治療は胃癌のリスクを半減させます。しかし、リスクはゼロにはならず、除菌後10年以上経過してもしばしば胃癌が診断されます。すなわち、H.pylori 除菌にかかわらず、胃癌を発見する取り組み(内視鏡)を怠ってはいけません。

H.pylori 除菌治療は普及し、除菌治療後例が増加しています。我々内視鏡医は、「H.pylori 現感染胃癌」のみならず、「H.pylori 既感染胃癌=除菌後胃癌」の特徴を知る必要があります。さらに近年、H.pylori 未感染例にも未分化型胃癌や胃底腺型胃癌などの癌が発生することが明らかとなり、こうした新たなタイプの胃癌もしっかり診断しなければなりません。

すでにLASEREOをお使いの先生も多いかと拝察しますが、私はLASEREOでの内視鏡検査は、基本はLCIで観察し必要に応じて白色光に切り替えます。LCI観察は色相が崩れることなく胃粘膜の色の差が強調され、H.pylori 未感染、現感染、既感染の判断の一助になりますし、アトラスにお示ししているように、癌の拾い上げがより容易になるのではないでしょうか。

このアトラスはLASEREOの臨床的有用性を熟知した順天堂大学医学部消化器内科医局員が、白色光のみならず、LCI、BLIを駆使して様々なタイプの胃癌の画像を集積した力作です。

LASEREOを既にお使いの先生方、LASEREOはお使いだけどLCIはあまりお使いではない先生方、またLASEREOをお持ちでない先生方にとっても、このアトラスは胃癌診断の参考書になると信じています。

順天堂大学医学部 消化器内科 永原 章仁

0-Ⅱa H.pylori 現感染

0-Ⅱa、tub1、H.pylori 現感染。LCIでは色調変化が強調され視認性が向上し、BLI併用拡大観察ではirregular microvascular pattern plus irregular microsurface pattern with a DLであり、分化型癌と診断される。

使用機種:EG-L600ZW7

0-Ⅱb H.pylori 既感染

0-Ⅱb、tub1(低異型度の高分化腺癌)、H.pylori 除菌後。LCIでは色調変化が強調され、視認性が向上し、BLI併用拡大観察ではregular microvascular pattern plus regular microsurface pattern with a DLであり、拡大内視鏡診断の限界病変と考えられる。

使用機種:EG-L600ZW7

0-Ⅱa H.pylori 既感染

LCIでは色調変化が強調され、視認性が向上し、BLI併用拡大観察ではirregular microvascular pattern plus irregular microsurfacepattern with a DLであり、分化型癌と診断される。

使用機種:EG-L600ZW7

   

0-Ⅱa H.pylori 既感染

0-Ⅱa、tub1、H.pylori 除菌後。LCIでは色調変化が強調され、視認性が向上し、BLI併用拡大観察ではirregular microvascular pattern plus absent microsurface pattern with a DLであり、分化型癌と診断される。

使用機種:EG-L600ZW7