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天童市民病院外観

導入事例天童市民病院

地域医療を担う病院の検査を“臨床的”にも“経営的”にも支えるCT

全身用X線CT診断装置 Supria Optica 導入事例

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

造影検査も含めて幅広く検査をこなしている天童市民病院 松田道生 診療放射線主査に、大容量X線管搭載の16列からSupria Opticaに更新されたきっかけや、運用状況についてお話しをお聞きしました。

天童市民病院

松田道生 診療放射線主査

松田道生 診療放射線主査(左奥)と診療放射線科のみなさま

CT検査について教えて下さい

当院では、年間約2,000~2,100件の検査を実施しており、肺がんCT検診から腹部ダイナミック撮影、救急外来など幅広く対応しています。造影検査の予約枠は週2日、午後に設けており、ときには造影も含めて日に20件以上撮影することもあります。

CT更新のきっかけは。

従来使用していた16列の全身用X線CT装置が導入から15年が経過し、更新時期となりました。現在の当院の検査運用から、装置更新においては、検査効率がよく、連続撮影時のX線管装置の冷却待ちがなく、MPRなどの操作性のよい機種を選定したいと思っていました。また従来のCTは6.3MHUと大容量のX線管装置を搭載していたため、同等以上の検査ができる機種を前提に検討を始めました。

選定時に重要視したポイントは。

検査運用のよい機種をめざして選定を始めましたが、他にも多数の更新予定の機器があったため、コスト面も重視しました。
また画質面では、放射線科医がスライス厚1mmで読影していました。1mmでは、5mmスライスと同じ線量で撮影するとざらつきが増えるため、高出力が可能な5~6MHUなどの大容量X線管搭載の64列を検討していました。ただ、心臓撮影対応など当院にはややオーバースペックで、コストも高額でした。
高画質・低被ばく・コストバランスのよいCTを探していたところに富士フイルムからSupria Opticaを提案され、興味を持ちました。

Supria Opticaの最初の印象は。

最初は2MHUで大丈夫?と思いました。X線管装置がコンパクトであることでコストメリットは期待しましたが、画質が悪いとなれば本末転倒ですし、連続検査への対応も気になりました。

Supria Opticaを選定された決め手は。

AI技術を活用した高画質化技術、連続撮影など運用面について営業担当者がしっかり説明してくれました。
画質については、正直驚きました。AI技術を活用して開発したIPV*1による1mm画像は、本当に1mm?と思うほどにザラつきが抑えられている印象を持ちました。連続撮影については、営業担当者が冷却曲線を示してくれて理解できました。
先行導入施設に見学にも行きました。実際の動作や画像を確認し、技師の方の話を聞けたことで、当院にマッチすると確信できましたね。

導入後の評価は。

画質・線量・コストのバランスが非常に良く、患者にも技師にも優しい装置だと感じています。CT入替え後の画質向上などを医師に宣伝して検査件数も年同月比で伸びていますが、検査スループットも向上しており問題なくこなせています。

臨床画像例

HCC疑い(単純+3相造影)

HCC疑い(単純+3相造影)
HCC疑い(単純+3相造影)
HCC疑い(単純+3相造影)

頭部ルーチン
CTDIvol:41.8mGy DLP:585.4mGy・cm

脂肪肝(体重100kg)

経済性は期待に沿えましたか。

稼働後3か月間の消費電力を確認したところ、更新前と比較して毎月平均的に約3,000kWh下がっていました。当時、当院の電気代単価32.8円/kWhでしたため、試算ではありますが、電気料金にして年間100万ほどの計算です。
もちろんCT単体の電気料金は算出できませんが、同期間で電力消費に影響するような機器の変更はCTとCT室の空調のみでしたので驚きました。
また、従来は空調を24時間稼働させていましたが、現在はCT稼働中のみの8:30~17:15だけ空調を稼働させる運用に変更しました。これが電気代に大きく影響していると思います。また、従来空調を点けないとすぐに部屋が暑くなりましたが、今は快適です。

X線管装置の冷却待ちは。

導入後、冷却待ちが出たのは1回きりです。体格のよい被検者の泌尿器の検査で、全腹部ダイナミック撮影後にもう1度撮影した際、HU99%になりました。それ以降は経験していません。それでも数分でHU60%程まで下がり、5分も待たずに次の検査ができています。検査数が増えても待ちが生じることはなく、ストレスフリーで効率よく運用できていると感じます。

被ばく線量の変化は。

本装置では低被ばくに検査ができていると感じます。特に頭部撮影のCTDIvolは平均的に40mGy前後(DRLs2025*2比約40%低被ばく)と低線量ですが画質は問題ないと評価いただいています。
体幹部では、体格の良い体重80kg前後から標準的な体格の被検者まで非常にクリアな画像だと感じています。100kg超の被検者でも5mmスライスは綺麗です。1mmスライスではややざらつきは出ますが、IPVの強度を上げるなどにより読影に支障はないと聞いています。大容量X線管でも基本的な運用は同様でしょう。

検査効率はいかがでしょうか

開口が750mmと広く検査空間が拡がり、また16列から64列になったことで息止め時間が減り、患者さんの負担が減ったと感じます。検査時は、寝台が垂直昇降で動作が速く、またコンソールから寝台操作が可能なため、スループット向上に貢献してくれています。

保守サポートは。

富士フイルムの保守対応についても高く評価しています。迅速なサービス対応に加え、リモートデスクトップによる操作支援なども備えており、高い安心感を感じています。

  • *1 IPVは、Iterative Progressive reconstruction with Visual modeling の略称です。AI技術のひとつであるMachine Learningを活用して開発した機能です。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化する事はありません。診断対象や検査対象、被検者の体格、解剖学的位置、診療目的や検査内容によっては、効果が小さくなる場合があります。
  • *2 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)ほか, 「日本の診断参考レベル(2025年版)」令和 7年7月7日   https://www.jart.jp/docs/JapanDRLs2025_ja.pdf
Supria Optica
販売名

全身用X線CT診断装置 Supria

医療機器認証番号

25ABBZX00127000

製造販売業者

富士フイルム株式会社

販売業者

富士フイルムメディカル株式会社

  • * Supria Opticaは、全身用X線CT診断装置 Supriaの64列検出器、かつ2MHUのX線管装置を搭載したモデルの呼称です。
  • * 本資料に記載されている会社名、商品名は、富士フイルム株式会社またはグループ会社の商標または登録商標です。