このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
神奈川県湘南~県西地域の急性期医療における中核的医療機関として、さまざまな高度医療を提供する東海大学医学部付属病院。腎・血液透析センターに、N95マスクの素材に準ずる高性能素材をフィルターに採用し、HydroAg+技術を活用した医療機関向け空気清浄機を導入した経緯や使用感などについてお話をうかがった。
東海大学医学部付属病院 診療技術部
臨床工学技術科 科長補佐
田村 公一 氏
田村氏 当院の腎・血液透析センターでは、外来維持透析は行わず、入院治療を要する患者さんのみを対象に血液透析等を行っています。また、血液透析の導入施設でもあり、年間70~80名の導入を実施しています。さらに、当院は三次救急医療施設のため、神奈川県西部地区の重症疾患・難治性疾患のアフェレシス治療(血漿交換など)も担っています。
田村氏 従来、当院では、新型コロナウイルス感染症患者さんの透析を陰圧個室がある病棟で行っていましたが、透析専門病棟ではないことに加え、個別の対応が必要となるため、治療の安全性や人員面での負担が課題となっていました。
その後、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことを機に、新型コロナウイルス感染症患者さんの腎・血液透析センターでの受け入れを検討し、その受け入れのために半個室の2床を改装しました。しかし、ウイルスを完全に遮断できるレベルの改装ではなかったため、患者さんだけでなく医療従事者が感染する機会が増加するのではないかと懸念の声が上がりました。そこで、院内感染対策室の浅井先生の推薦で、半個室の2床のベッドサイドに1台ずつHydroAg+空気清浄機を設置し、2024年4月から透析時に使用しています。

透析室に設置された医療機関向け空気清浄機*
- * 本空気清浄機は医療機器ではありません
東海大学医学部 基盤診療学系 臨床検査学 教授
東海大学医学部付属病院 医療監査部 院内感染対策室
浅井 さとみ 氏
浅井氏 HydroAg+空気清浄機については、開発段階からとても期待を寄せていて、2022年12月頃から研究を兼ねて学内の個人研究室で使用しています。私は喘息がひどく、ほこりが大敵なのですが、HydroAg+空気清浄機を使用し始めてからは、とても調子が良いです。
そうした効果を実感していた中で、2023年の夏に院内の医療機器整備室を使用していた複数の臨床工学技士が新型コロナウイルスに感染しました。そこで、感染対策室でその部屋の空気の流れを調べたところ、よどみが認められたため、2023年12月にHydroAg+空気清浄機を設置しました。その後、現在まで医療機器整備室から新型コロナウイルスの感染者は出ていません。
田村氏 腎・血液透析センターにHydroAg+空気清浄機を導入する際も、私を含めた臨床工学技士たちはすでに医療機器整備室で性能・効果の高さを実感していたので、皆が納得してスムーズに導入できました。
田村氏 とてもパワフルで十分な風量が得られ、静音性も良いと感じています。また、一般的な空気清浄機は、フィルターの交換時期の確認や実際の交換、清掃等の手間が現場の負担になるのですが、HydroAg+空気清浄機には5年間にわたって半年ごとに機器の清掃・チェック・パーツ交換・修理をプロのメンテナンス技術者が行うサービスが付いているので助かっています。実際に、多忙な中でフィルター交換のことを忘れていた時に連絡があり、フィルターを含めて機器のメンテナンスをしていただき、大変ありがたく思いました。
浅井氏 空気清浄機は、稼働させていれば「空気がきれいになっている」と安心してしまうところがありますが、適切にメンテナンスをしなければ性能が十分に発揮されなくなっていきます。その点で、定期的にプロのメンテナンスが受けられるというのは、とても安心感があります。


(左)田村 公一 氏 (右)浅井 さとみ 氏
浅井氏 新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスA/B、RSウイルス等、医療施設内に日々持ち込まれるウイルスは多彩です。特に、この3種のウイルスに関しては、“持ち込み”によりあっという間に感染していきます。もし入院するのであれば、そのようなウイルス感染に対して、「もらい事故には会いたくない」と誰もが思っています。
そうした中で、HydroAg+空気清浄機のような部屋内のエアロゾルを確実に浄化できる装置は、特に多床室では必須になってくると考えられます。個室であっても、不顕性感染の医療従事者がいれば、いくら気をつけても感染させてしまう可能性があるので、できれば各個室にもあった方が良いと考えられます。その他に、当院で複数の感染者が発生した医療機器整備室のような医療従事者のスタッフルームへの設置も有効だと思います。
田村氏 ベッドサイド等に設置する場合はスペースの確保が難しい場合もあるため、性能は維持しながら、さらなる小型化を実現していただければと期待しています。
浅井氏 私も同感です。特に多床室は1人あたりのスペースが限られるので、できればもう少し小型化されると、さらに使い勝手が良くなると思います。
田村氏 近年の富士フイルムは、内視鏡システムや超音波診断装置など、特に画像診断領域での活躍が目覚ましいと感じています。今後も幅広い領域での活躍に期待しています。
浅井氏 富士フイルムの製品は高品質・高性能のものが多いと感じています。その良さを世界中に発信することは、日々真摯に医療に取り組んでいる医療施設・医療従事者への貢献にもつながると考えていますので、これからも共同で科学的検証を実施して、エビデンスを構築していければと考えています。

住所
神奈川県伊勢原市下糟屋143













